魔術の代償
魔術が日常的に使える頃、俺は魔術を使って楽に暮らしていた。
寝ていても魔術で使い遠い所にある物を取り寄せるのに使い、魔術を使い指でパチンと鳴らして、気温調節もできる。快適そのものだった。こんな日常は最高そのものだ。
俺は何の躊躇いもなく魔術を使う。
そこにレセハが来た。
「秋亜、そんなに魔術を使うと痛い目遭うわよ」
「こんな快適な術があるなに使わないでいられるか」
「いいけど、あなた不運になるけどいいの?」
「なんだ、それは?」
俺は気になり聞いた。
「魔術を使うことによって運や精神力が使われるの、けど多少使ったとしても回復するわよ。ただ使い過ぎはあまり回復しないから注意してね」
今は頃肝心な事を言いおって。
ゴツン!!イタ!
天井から本が落ちてきた。
言わんこっちゃない。
「待て、そしたら俺は今日1日不運かよ」
俺は上体を起こした。
「そうよ」
んな、馬鹿な!!
「そんなふざけた事があるかよ」
「魔術って便利だけど、それ相応の代償があるのよ~」
レセハはニタリと笑って言った。
こいつ、わざと知らせなかったろ。悪魔だ、悪魔だよ!!
突然、俺の部屋の窓を高速で突き破り何が 壁にぶつかった。
…悪夢だ。
俺はその壁にぶつかったものを見る、見るからに悪魔だよ。
「イテテテ…、なんでここに?」
悪魔らしき少女は自分の頭に出来たたんこぶを擦ってこちらをみてきた。
「「あ」」
悪魔らしき少女とこちらの目線があった。可愛らしい顔立ちの悪魔だった。
「天使か、……天使ーーーー?!」
悪魔の少女はレセハと俺を交互みるなり叫ぶ。
ここから俺の今日1日の悲劇は始まった