再度の魔法改変
登場人物
三佐奈都 秋亜・・・本編の主人公。都留香高校学校の生徒。
13番目の天使 レセハ・・・ 大天使ロノフォから派遣の命令がでたのち、秋亜と行動を共にする。特殊天使階級13階中13番目の天使。天使階級:中級。
天使 リーフォ・・・権天使の一員。突如空から降って来た天使。
俺はイリーズの一件で魔術の勉強をしていた。魔法についてはまるで無知だ。
レセハに教えられながら、実践するが、なかなか出来なかった。
魔方陣を造るが、イリーズのように出来ない。何故あのときに出来たのか不思議だった。
「なあ、レセハ、なんであの時できたんだんろうな」
「あたしに聞かないでよ」
俺達は裏山にいた。森の中、レセハと共に俺は、魔法の使い方を学ぼうとした。
レセハが持っている天界の本を読みながら、俺は体勢を構える。
「原罪たるものに救済を与えよ、天界の導きを」
俺はあのとき呪文の言葉をいった。
だが、変化がみられない。
「どうしたものか」
俺は苦悩していた。
「魔術は天使でも難しいわよ、人間が一日やって出来るものでもないの」
レセハは天使ステッキを回しながら言った。
「そんなもんか」
俺は納得したような納得しないような感じだ。
「他の人間のパートナーもこうして魔術を習っているのか。」
「そうよ」
「そうか」
俺は呆れて物が言えない。
俺は空を見た。
キラリと蒼空から何かが見えてきた。
空から物凄い勢いで何がが降ってくる。
「なんだ」
俺は呆然とそれを見ていた。
「ほーえーえーーー!!」
という大声が聞こえる。
地面に直撃して静止した。
周りに土埃が舞った。
俺達は何事かという具合で見ていた。
「けほけほ…」
落下してきた何かが咳をしている。
土埃が止んだ。そこには少女がいた。
「悪魔め、成敗してやる!!」
何のことだが意味不明のことをいっていた。
俺を見るなり騒ぐ。
「悪魔ーーー!!!この世から消しやるーーー!!」
なんのことだ?
「御前は誰だ?」
俺は聞かずにはいられなかった。
空から降ってくるのはレセハ以来二度目だ。
「うっさい!!悪魔!!あんたなんて、消してやる!!」
少女は騒ぐ。
そうやら話を聞く様子はないようだ。
少女の姿を見るからは普通の少女だがなんで空から降ってくるんだ。
「あなた、天使よね」
「なんで分かるの?」
少女は不審がっていた。
俺はそれを聞きレセハの同僚なのだと分かった。
「レセハの仲間なのか」
「だって天使ステッキを携えているもの」
「なんで分かった、もしかしてあんたも天使なのか」
「そうよ」
レセハは少し両手を上げ両肩を上げた。
「そしたらこっちは人間のパートナーなのか」
「そうよ」
「ゾンビにしか見えない」
こいつ失礼だろ。初対面にたいして。
「という事だ。なんで空から降ってきた。天使だからか。」
俺は疑問に思っていたことを聞いた。
「違う、悪魔と戦っていて空から降って来たんだ。」
「なるほど、それでか。ってその悪魔今どこだ!?」
今重要なことをスラリといいやがって。
「ぐおおおおおおお!!」
何処からか悪魔のような遠吠えが聞こえる。
いわんこっちゃない。悪魔さんのお現れだ。
「レセハ!!構えるぞ」
俺は魔方陣を使い、ここ一帯を結界を張った。
レセハは天使ステッキで地面叩き魔方陣を拡張させ悪魔にも拘束の魔方陣を張る。
だが、巨大な悪魔は拘束用の魔方陣を破壊した。
「ッく」
レセハは目の前に手をかざした。
俺は急いで魔術を唱える。
「原罪たるものに救済をあたえよ、天界の導きを」
レセハはゴスロリの衣装に変わる。
レセハは二刀流の剣を持ち悪魔へ立ち向う。
それをただ呆然と立ち尽くす天使の少女。
俺は魔術でレセハのサポートに回っていた。
魔力の供給を閉ざさないために。
「ぐおおおおおおおおォォォ!!………」
どうやらしとめたようだ。巨大な悪魔は黒い塵となって散り去った。
「…すごい。すごいです!!」
天使の少女は目を輝かせて言った。
天使の少女はレセハに近づき話をかける。
俺の所は目もくれず。
どうやらこれで一件落着のようだ。
「おねえさんと呼ばせて下さい!!」
天使の少女はこの一件でレセハの事を尊敬しだしている。
「私はリーフォといいます!!権天使の一員です!!」
「あの都市や国家を守る天使軍団ね」レセハは思いだしていった。
「そうです。悪魔退治していたところ助けてくださってありがとうございます。」
「とんでもないわ」
「これで帰れます。では」
天使の少女は翼を出して大空を飛んでいった
天使の翼って不必要な時無くすの出来るんだな。
そういえばレセハの翼もなくなっているし。
俺達はその天使の少女を見送った。
「そういえば勝手に魔術使えたな」
俺は今更驚いた。
「そうね」
レセハはその状況を呑み込んでいたらしい。