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Angel RiverS  作者: I'S
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紅の氷結

登場人物

 三佐奈都みさなと 秋亜あきあ・・・本編の主人公。都留香高校学校の生徒。

 13番目の天使 レセハ(今は天里 玲奈)・・・ 大天使ロノフォから派遣の命令がでたのち、秋亜と行動を共にする。特殊天使階級13階中13番目の天使。天使階級:中級。

 鮎崎あゆざき 夏江かえ・・・偶然出会った美女。年齢が高校生ぐらいに見える。彼氏と死別している。

元一番目天使 堕天使 エリサ・・・突如登場した堕天使。別名紅の氷結。紅の氷を使う天使。元階級13階級1番目。

 エリサの付き人 クリス・・・紅の氷結のパートナー。堕天使との契約者。



 いきなり隣から鮎崎さん達の悲鳴が聞こえた。俺は何事かと思い風呂からすぐに上がり、隣の女湯へ向かった。

 俺はドアを勢いよく開き女湯へと入った。そこには、紅の翼を持ったこの世とは思えない美少女の存在がそこにはいた。その翼は大きく広げ羽ばたき風を引き起こした。


 「秋亜!・・・キャーーーー!!」レセハ達はこちらを向いた瞬間目を手で覆い隠した。そういえば女湯に入ってタオルなしの全裸状態の俺は変質者だ。俺は急いで桶を取り股を隠した。

 

 「こっちくんな、秋亜!!人の裸を見やがって!!」御前天使だろ。レセハは近くにある物を手当たり次第投げてくる。


 「勘違いだ、これは緊急事態であったために」俺は避けるが避けきれなくぶつかり痛い。


 「そこまでよ」紅の翼の存在は翼で疾風を引き起こす。俺達は気を取り直した。レセハ達はバスタオルを体に巻いた。


 「なんで、御前がここにいるんだ!!」レセハは言った。


 「知っているのか、レセハ」俺はレセハの様子が荒々しいのを見て分かった。


 「こいつは、元一番目天使エリサ、別名紅の氷結ともいわれる、氷使いの天使だった。」

 レセハは説明をする。


 「天使ならいいじゃないか、なんでそこまで敵対視しているんだ」

 俺はレセハの話を聞いて納得しなかった。


 「こいつは悪魔とも契約をして堕天、今では悪魔サイドの堕天使になっている!!。」

 レセハは紅の翼を持った堕天使を指差して言った。


 「よく知っているわね、レセハ。」

 堕天使エリサはフンという具合に喉を鳴らす。


「レセハ、あなたがいることはわかっていたわよ」

 エリサはそういい、湯船を凍らせて足場を固定する。


 「ッツ!!どうして?」レセハは身動きができなくなった。

 


 「私が旅行の手配をしたのよ。それを知らずにノウノウと旅行を楽しんで。」

  エリサはレセハの近くに来て、レセハの頬を撫でる。

 レセハは手で払おうとしたが、紅の氷で腕首を固定された。


 「通りで近辺に魔力の気配があると思ったんだ。御前の事はさっき天界の連絡にも入っている。ただなんで今ここに!!」


 「レセハ、あなたは天界の隠された力を授けられている、それを扱いきれていない。」


 「なんの事だ!!」

 

 「気づいていないかしら。あなたの体には天界の力が眠っているのよ、それを私は取りに来ただけ。」


 レセハの体に右手を当てる。レセハは抵抗の素振りをみせるが動けなかった。


 「やめろーー!!」

 俺は殴りかかる。


 「うるわいわね」

 エリサは左手で俺を紅の氷で動きを封じた。


 「これで誰も邪魔するものはいなくなった。」

 エリサは右手をレセハの胸に当てるとそこから光が放たれた。


 「ッく!!」

 レセハは苦しそうにもがいている。


 光は風景を一面真っ白にさせる。

 ドクン、ドクンと音が周りに響いている。


 そのとき真っ黒な光が立ち込める。

 エリサは異変に気づいた。その瞬間エリサは苦しむようにひざまつく。


 レセハと俺の拘束は解かれ、瞬時にレセハは魔法を駆使して魔力砲を打ち込む。


 エリサは魔力砲を受け流し、後ろに下がった。


 「クリス、下がるわよ!!」

 エリサそういい、翼を広げ飛びクリスと呼ばれる人はエリサが手を差し伸べて、飛んでいるところに掴まって一緒に消えた。

 

 「あいつらはなんなの?」

 レセハは消え去ったのをみてそういった。


 「鮎崎さん!!」

 俺は気を失っている鮎崎さんに近寄り安否を確認した。

 どうやら気を失っているだけのようだ。


-夜-


 一件落着はしたようだ。俺達は、今、宿を楽しんでいる。

 レセハ、昼間の出来事は嘘のように食事を沢山頬張っている。

 鮎崎さんは気を失っていたので出来事はあまり覚えていないようだ。

 俺は鮎崎さんに聞こえないようにレセハに言った。


 「レセハ、昼間にあいつがいっていた天界の隠された力って知っていたのか?」


 「いやぁ、全然」


 「知ってなかったのか。なんであいつは知っていたんだ?」


 「知らない。元一番目の天使だから天界の裏事情に詳しかったんじゃない?」


 「なるほど。」

 俺はある意味納得する。


 「あと12の天使達って御前の仲間だよな?」

 

 「いや、敵対心を持っている天使もいるわよ」

 レセハは平然と言った。


 「おい、こんな事が続けて起こったら身がもたないぞ」


 「大丈夫、そこまでじゃないから。もし万が一争うことになったら勝てる自信があるから。」


 「そういう意味じゃない。争いはもう沢山だ。」

 俺はエリサの一件でレセハの戦闘に不安を持っている。

 

 「それに仲間の天使もいるし」


 「そうなのか」

 レセハの仲間にいることに驚きがあった。身勝手なレセハにも仲間がいたとは。


「そういえば、今悪魔の出現が目立って多いという情報もあるから、仲間の天使達も協力してくれるかもしれない。」


 「なるほど。エノファールの動きが出てきたということなのか」


 「まだ、分からないけど、そうみたい。」

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