悪魔リーゼ
悪魔が俺の部屋に入り込んできた。可愛らしい悪魔だった。
「何故ここに天使がいる!?」
いや、御前が勝手に入って来たんだろう。
「あなた、悪魔ね。多分秋亜の魔術の因果代償でここにきたのね。かわいそうに」
俺を責めるな、魔法せいだろ。と俺は現実逃避する。
「天使なら話が早い」
そういい、魔法陣を展開させて悪魔は衣装を変化させた。戦闘服のようなものだろう。
「おいおい。話せば分かり合えるだろう」
俺は静止しようとした。
「これも運命というものよね」
レセハも魔法陣を展開させ、衣装を変化させる。
話聞いてないだろ、こいつら。
戦闘が始まった。
俺の部屋は容赦なく荒らされてゆく。
もう勝手にしろ。
三時間たったあと悪魔とレセハは敵とかいて友となっていた。
「あなた好きなもの何?」
「私は地獄産スイーツ、クィーンフォンが好き」
「それ私も見かけたことあるわ。地獄へ派遣された時どんな味するか気になっていたの」
「一度地獄へ来て食べてください。おいしいよ」
ぺちゃくちゃと御喋りが絶えない。御前達三時間前の事を思い出しなさい。そして俺の部屋のことを直視しなさい。
そんなことを思いながら俺はそれを見ていた。悪魔の名前はリーゼ。俺の魔法のせいで引き寄せられたという話だ。
その悪魔の事を見ていた。その悪魔の腕に何か記されていた。
6という文字、俺はなんだと思ったが気にしなかった。
「そういえば、この人は連れ?」
悪魔リーゼは俺の存在に疑問に思ったらしくレセハに聞いた。
「そうよ、私のパートナー不出来だけど」
不出来とは余計なんよ御前の言葉は。
「じゃあ、私と一緒ね」、
…なに!?
「いま、なんて」
俺は思わず聞き返した。
「ようやくきたわね、ギル、こっち」
そこには男が窓から入ってきた。
「紹介するわ、私のパートナー」
悪魔のパートナー…それも人間の…。
「そして私はナンバー6の悪魔。最上ランクの中24番目中6番目の悪魔よ」
そんなに強いのか。
「今日はここまでにするわ」
「そうね、次会ったら本気の戦いをしましょう」
レセハは天使ステッキを悪魔リーゼ達に向ける。
「じゃ、またね」
悪魔リーゼは去った。
悪魔にもパートナーがいるのかと知った日だった。
レセハはしっていたのか。
後から聞いてみたら最初から知っていたそうだ。