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何で異世界の人は勇者召喚儀式するんだ?

*この作品は内容がとても簡単に作られています。

 「なあなあ。異世界の人ってなんで勇者召喚なんてするんだろうな。」


 俺の疑問を聞き昨日と同じように作業の手を止めてこっちに身体を向けてくれる素直、マジ優しい。


 「自己紹介で何言ってたか忘れたのか?この異世界召喚オタクが。勇者を召喚しないと作品が始まらんだろうが。」

 「昨日も言ったが、んなわけあるか!っと、違う違う。何で『勇者』を召喚するのかって疑問よ。」

 「そりゃ、敵が襲ってきて、それに対抗する手段がないから勇者様を召喚して助けてもらおうってことだろ?なんて人任せな奴らだろうか。」

 「でもさ、普通の異世界召喚作品って、兵士や騎士がいるし、勇者召喚儀式をやれるなら魔法使いだっているだろうに、何で勇者を呼び出すんだろうな。しかも、もともと一般人だった奴をさ。」


 そこが疑問なんだよな~。兵士たちは毎日鍛錬しているだろうし、魔法使いだって発動時間短縮とか、魔法のセンスを磨くとかしているだろうに。それで敵わない敵なんて、元一般人で現在勇者の人も「そんな無茶な!」っていうだろ、普通。


 「・・・また俺の予想だが。」

 「一、勇者という称号を持つ者は召喚の儀式で呼び出された者しか持つことが出来ない。勇者には現地人が持っていない強力な能力を持っている。」

 「二、俺たちは漫画やアニメなど二次元作品や特撮物などを知っている。そこで出てくる能力や戦い方も知っている。現地人は火や水を放つことはするけど、気を放ったり剣圧を放ったり、まして変身なんてしないだろう。そんな未知の能力を持った勇者を呼び出せるなら呼び出して助けてもらいたい。」

 「未知の能力ね~・・・。だけど、勇者がどんな能力を持っているか分からないのに、助けてもらおうとしてるってどうなんだろうな。」

 「さあな。それは現地人の考えることだから変わらないが、少なくとも以前に勇者を召喚して助けてもらったことがあるんじゃないかな。過去に勇者を召喚していたら、歴史書とか王族の日記とかに勇者に関して残しているだろうし。」


 自分たちじゃ敵わないから勇者に倒してもらう。でも、その相手は自分たちの力で勇者と戦うんだよな。なんか、敵がかわいそうになったわ。


 「ところで、素直。今日もまたトランプタワーの派生形を作ってんのか?」

 「ああ、今日は消しゴムの代わりを硬貨にしてシャープペンの代わりを紙幣にして作ってみた。どうよ。」


 昨日と今日で使ってるものは違うが、やってることは変わっていない。どっちが難しいか分からない。だけど、やはり素直は普通の人間じゃないな、うん。

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