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ヒッキーは異世界満喫中。  作者: 名が猫
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第6話 「運も実力の内?」

悠人は対峙していた。

不気味な髪の長い女の人形と。


女の人形達は、皆が中華包丁の様な物を持っており、長い藍色の髪で顔がよく見えない。

服は、悠人の世界で恐怖の象徴とされている白装束を着ており、さながら日本の幽霊そのものである。


それが3体もいる…




「き、聞いてねーよこんなの…

ちくしょう。あの女狐許さねぇからな」


悠人が1人で呟いていると、



「 “今回は” この3体と戦ってもらいます。まずは、武器を選んでもらいますのでこちらの中からお選びください。

所持できるのであれば、何個でも持ってもらって構いません。」


すると、床から1つのテーブルが出てくる。

その上には、多種多様な武器が置かれていた。


武器の提供はありがたいな。

正直、あの幼女から貰った刀は一度使って死にかけたから、あまり良い思い出はない。なら、ここで武器を借りた方が良いのかもな。


悠人は武器を借りることにし、目の前のテーブルを見る。


「おぉこりゃすごいな!アニメやゲームとかでしか見た事ない武器がたくさんあるぞ!」


悠人は1つ1つ観察していく。




最初はテンションが上がったが、

何だかんだ言っても、俺が使えるのってこの中じゃ剣だけなんじゃねーか?


色々と観察していくが、所詮は素人。

使えるものは限られてしまう。

良く見ると、チャクラムやヌンチャクなど、達人でしか使えない様な武器も置いてある。

その中で、悠人は1つに目を付ける。


「これは、使えるかも知れないな!」


悠人は、テーブルの隅に弾かれる様に置かれたそいつを、胸の内ポケットにしまった。





「仕方ない、こいつでいくか。」


悠人がメイン武器で選んだのは、やはり剣だった。数分考えたが、やはりこれしかなかったのだ。


「お決まりになられましたね。

それでは、ギルド公認の冒険者試験を

始めたいと思います。」


お姉さんが開始の言葉を言い始める。


ここで受からないと、せっかく立てた計画が台無しになるからな。

気合いを入れるか!


悠人が、自分でホッペを叩くのを見てから。お姉さんが手を真上にあげた。



「試合、開始!」



お姉さんが手を下に降ろす。

それと同時に、ドールが行動を開始する!


まずはドールが1体だけ走ってくる!


その姿は実に恐ろしく、悠人の表情が凍りつく。


「見てるだけでも怖かったのに、

動き出したらさらに怖いじゃねぇーか!」


悠人が叫んでいる間に、ドールは距離をグングンと詰めてくる。


悠人との距離が3メートル程になった時、ドールが空を舞い、勢いよく

中華包丁を振り下ろしてくる。


「うわーー!!」


悠人はすかさず横っ飛びでギリギリ避ける。



こ、これはやばい。

真面目に死ぬかと思ったぞ。


「くそっ」


悠人は悪態を吐きつつ、剣を構える。


ドールも包丁を構えながら、悠人に

ジリジリと近づいてくる。


そして、ドールが片足に力を込めて

踏み込んでくる。










気づけば、ドールは床に転がっていた。


「ふぅ、まずは1体。」


悠人は、肩を上下に揺らしながら呟く。




悠人が行ったのは、剣道の突きである。


ドールが踏み込んだ瞬間、

悠人は突きを放ち、その剣先に自ら刺さりに行ってしまったのだ。




け、剣道してて良かったぁ〜!

じゃなきゃ今頃、また星になる運命を

辿る所だったぞ!



悠人が安堵していると、

衣の擦れる音が聞こえた。


悠人が驚きながら振り返ると、

次の一体がこちらに向かって走って来ていた。


「ホントに忙しい奴らだな…」


毒を吐きながら、悠人はまた剣を構える。


先程の戦いを見ていてか、1体目とは違い、突進しては来ずにこちらの様子を伺っている。


「こいつら学習能力があるのか。

中々にめんどくさいぞこれは…」


悠人は言葉を紡ぎながら、剣を握る手を強くした。


守っていても埒があかねぇ!

こーなったら、攻めるのみ!


悠人はドールへと走る。

すると、ドールは包丁を構えて臨戦態勢に入る。


走った勢いのまま、思いっきり上段から剣を振り下ろす。


ドールはそれを包丁で受け流し、そのままの流れで包丁を横に振りぬく。


「ひゃあ!!」


変な声を出しながら、しゃがんで敵の攻撃をかわす。


刹那、


ドールは、自分の下にいる悠人を思いっきり蹴り飛ばす。


「ぐっ」


悠人は腹を蹴られ、むせながら後方へと飛ぶ。


「ガッ!

はぁはぁはぁ…」


そのまま地面に叩きつけられ、腹を抑えもがく。





何とか呼吸を整えて、悠人は立ち上がる。


「よくもやってくれt…」


立ち上がり前を向いた瞬間、

悠人に向かって走って来るドールの姿があった。


ドールは走りながら、悠人が立ち上がった事を確認する。


「く、このままじゃまずい!」


すると、悠人はドールに背を向け走り出した。


ドールは逃げられたと思い、包丁を構えて、さらにスピードを上げる。



すると、


「っやべ!」


いきなり悠人の身体が前のめりに傾いた。


悠人はつまづいたらしく、盛大にコケた。


ドールはその瞬間を見逃さず、止めを刺さんと突進する。


「ちょ、ちょっと待って!!






な〜んて、言うと思ったか?」


ニヤリと笑いながら、悠人は胸の内ポケットに手を入れ、ある物を取り出しドールに向かって投げた。


すると、









どごぉぉぉぉぉぉぉぉおん!!



ドールがいた場所に爆風が起こる。

その風圧で、悠人は少しよろめいた。


「っとと…」


悠人が投げたのは、スイッチを押して2秒後に爆発する爆弾である。


「おぉ!結構威力強いんだなこれ!

まさか、用意された武器の中にこんな物があろうとはな。

初めは何かと思ったが、説明が文書いてあって助かったぜ!

ま、俺の洞察力がなけりゃ見つけられなかったろうがな!

はっはっはっはっ!」




悠人は、先程自分が爆弾を投げた方に目をやる。


爆発で、身体が壊れているドールがそこにはあった。



「よし!後1体だな!」


悠人の声が、ホールに木霊した。



どもども!

戦闘シーンを書くのが難しすぎて四苦八苦

してました…泣


とりあえず、1枚壁越えた感じがします。

今回の話は書くのが大変でした。


これからも頑張りますので、応援よろしくです!


それでは第7話でお会いしましょう!

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