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どうしましょ

 私の名前は安達あだち むすび

 アニメや漫画では割りと『結』という名前の女性キャラクターは出てくるけど、実際のところあまり見かけないのが実のところ…。まぁ、それでも私は全然気にしないわ。周りの仲良い女の子からも「かわいい、かわいい」と言われているもの。なんなら自分でも気に入っているし、珍しい名前であろうと気にしないわ。個性というものよ。

 自分でも気に入っている理由は周りが「かわいい」と言ってくれてるからという安易な理由ではないわ。もちろん周りも気に入ってくれて、「かわいい」と言ってくれている分には照れくささはあるものの、嫌な気分ではないから特に否定する気もないのだけど。

 気に入っている理由というのは自分の名前が奇跡的でロマンチックな由来があるからよ。

 私が生まれたのは偶然にも七夕の日7月7日。和風ロミオとジュリエットが一年に一度会える日なの…ロミオとジュリエットは少し違ったわね。彦星と織姫が一年に一度結ばれるということから由来しているらしいの。

 もちろんこれだけでも奇跡的でロマンチックな日であるのは確かなのだけど、それ以外に理由があるの。

 その理由とはなんと私の両親の結婚記念日なの。パパとママが結ばれた日でもあり、そしてその日に結ばれるかのようにして産まれたのが私ということで『結』と名付けたんだって。本当に奇跡的でロマンチックだと思わない?

 本当に自分のことながらだけど奇跡、偶然もろもろあると私は思うの。

 昔の人が言っていたわ。

 事実は小説よりも奇なりで、嘘のような本当の話だ

 英国の詩人、バイロンは本当に素晴らしい言葉を後世に残したと私は思っているわ。これこそ日常生活にあたっての真意だわ。

 ただね、私は疑問を抱くの。

 こんなにも日常は奇跡や偶然が広がっているのになんでそういうものもろもろを信じない人がいるのかって。大体「奇跡や偶然なんてあるわけがない」と言っているのは男性だと思うの。男性の現実思考がカッコイイと思っているのはなんとなくわかるけど…もはやそこまでいくとカッコ悪いと思うわ。

 あるがままを受け止めるべきよ。

 考えてみてほしいけれど…

 成功率一桁の手術に成功するのも、数%の可能性でしか当たらないクジ(端的に言って宝くじとかかしら)等にあたるのは奇跡的で幸運の持ち主でないと当たらないと思うのよね。

 よく考えてみてよ。

 成功率一桁の手術…わかりづらいから5%とします…に100人受けたとき5人しか成功しないのよ。残りの95人には申し訳ないけれど、選ばれた5人というのは本当に幸運の持ち主だと思うの。

 宝くじでも同じだわ

 宝くじの当選確率が1000万分の1と言われているのだけれど…1000万人のうち一人選ばれるということはもう奇跡でしかあり得ないことよ。

 そういう理だけでは説明できないことがありふれているのを踏まえて日常だと思うの。

 だから私が見ている状況もきっと偶然見かけたものなのね。

 今、学生の方が(多分、私と同じ制服であることから同じ高校の学生ね)イカツイスキンヘッドの人が拳銃をその学生の後頭部に乗っけている状況というのもなかなか見えるものではないからきっと偶然なのよね。

 その状況を見た経緯というのは学校帰り何の気無しに近道をしてみようと思ったのがきっかけよ。

 本来は友人と一緒に帰るのだけど、今日は何やら家の用事があるらしく先に帰ってしまったことが始まりよ。一人で帰るにはいつもの通学路は遠いから近道をしようと裏路地を入っていったの。奥に行けば行くほど人通りが少なくなるわ。

 少し怖いという気持ちはあるけれど、まぁ、もう高校生だし大丈夫、大丈夫。

 そして最後、もう家に着くというところに階段があるのだけれど、そこの階段からは下にある空き地が丸見えなの。そ

 そして降りようと階段の段差の方に目をやると…なんと下でさっき言ったようなことになっているのですもの…。

 警察を呼ぼうにも少し道が入り組んでいた説明しづらいですし、その間に彼が拳銃で撃たれてしまうかも…

 どうする私、どうする。

 そして続きはまたの機会で…ってその間に彼が撃たれてしますわ

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