1パート
いつものように佐藤霊矢が木を削っていると吉田文奈がやってきた。
「霊矢くん、聞いたことある?3人目の陰陽師のこと。」
「3人目の陰陽師か。」
吉田文奈が写真を見せた。赤い陰陽師が写っている。
「赤いな。」
「緑、青とくればやはり赤か。」
家の農家の手伝いをしている藤堂永史がたくさんのじゃがいもをもって現れた。
「これ、うちでとれたんですがいかんせん形が悪くて売り物にならないのでこれを皆さんで・・・・・この写真は?」
吉田文奈から一部始終を利くと興味津々だった。
「次は赤なんですね。」
「情熱の赤だしきっと熱い人が変身するんでしょうね。」
「そういやこれどこで撮れたんだ?」
「編集長の話によるとこのへんらしいよ。」
吉田文奈は地図を広げて指さした。
「どうりで会わないわけだ。正反対じゃないか。」
「とりあえず何回か陰陽師についての報告をくれる人がいるらしいからその人にあって話聞く?」
「聞きましょう!」
吉田文奈の車に2人が乗り込んだ。
「車はあんまり乗らんからな。」
「進んでも蹄の音がしませんよ!」
「ほんとだな!」
しばらく車を飛ばしてその人の家の近くに来た。
チャイムを鳴らすとインターホンから低い女の人の声がした。
「どちら様ですか。」
「先日お電話しました記者の吉田文奈です。是非お話を聞かせていただければと・・・・・」
戸が開いて中の女性が姿を現した。名刺を吉田文奈に渡した。その様子を見て佐藤霊矢と藤堂永史は目を見合わせた。その人がものすごく綺麗だったからである。
「あなたでしたか。陰陽師の事について調べている記者さんとは。」
「はい。赤い陰陽師についてお話を聞かせていただければと思いまして。ほらあなたたちも・・・・・話聞いてるの?」
「はぁ・・・・・綺麗な人だ・・・・・ん!話か!あぁ、もちろんだ!」
吉田文奈は右手を自分の頭に乗せた。だめだこりゃ。話聞いてないな。
「赤い陰陽師の事、聞いてどうするの?」
「いや、かなり前から戦ってる人らしいですしなにかアドバイスでもその人からいただこうと。」
「アドバイスかぁー。いいけどちょっとまって。急用が入った。」
その人は足早に去って行った。吉田文奈は名刺を眺めていった。
「高橋愛香さん・・・・・あなたたち、愛香さんを追うよ!」
「なんでだかわからないけどわかりました!」
車を飛ばして追いかけると高橋愛香が廃坑のような場所にいた。3人は物陰に隠れた。
「私の勘が正しければあの人は・・・・・」
空を見上げるとすぐにジャンプしてよけた。上空から鷹の邪険が攻撃してきたからだ。
「鮮やかによけたわよ。」
「ほんとですね。」
高橋愛香は空を見上げた。とても今の状態では見ることはできない。
「仕方ないか。そんじゃいきますか。」
バッグから人型を取り出した。
「いざ!変化!」
人型が光り、赤い陰陽師の陰陽師南斗に変身した。
驚く2人の隣でやっぱりと吉田文奈はつぶやいた。
鷹の邪険は高々と飛び上がった。陰陽師南斗は経を唱え、一組の扇子を両手に持った。
「たぬきち。鷹の邪険がどこに降りてくるのか。あなたも予測して。」
赤の陰陽師の肩の上に小さいタヌキがきた。生き物ではなく僕に近い式神である。赤の陰陽師の式神はタヌキの姿をしてた。たぬきちは肩の上で敬礼をし、一緒に探した。陰陽師南斗は鷹の邪険が降りてくるのを的確に予測し、正確にお札を投げてお札からダメージを与えていた。鷹の邪険が降りてくるのをまるで舞っているかのようによける陰陽師南斗の姿に3人は見とれていた。式神は基本は浮いているので激しく動いても振り落とされることはない。
「すげぇな。あのお札の投げるタイミングが完璧だ。」
「どこに降りてくるのかがわかるんですね。」
「あの式神も手伝ってるんだろうな。」
扇子を持ち、下へ向かって仰ぐように術を唱えると高々と舞い上がった。
「お、陰陽師が飛んだ!」
「いや、あれは高くジャンプしてるだけですよ。」
「飛んでるみたいだ。」
高々とジャンプして鷹の邪険に蹴りを決めると鷹の邪険は落下した。
「浄化。」
扇子を持ち、舞うようにして3枚のお札を投げ、ジャンプした。3枚のお札は三角形を形作り、敵にあたり身動きを取れなくした。
右足にエネルギーをため、扇子を使って飛び上がり跳び蹴りを決めた。
鷹の邪険はその場に倒れ爆発した。
「どっちが残る?」
赤の陰陽師が見ていると浄化され、人に戻った。




