1パート
馬に乗って藤堂永史の待ち合わせ場所へ着く直前に、ハエの邪険が襲ってきた。
北斗へ変化した佐藤霊矢の首をつかんだ。飛行の途中で西行も掴み、高層ビルの屋上に叩きつけた。
「なめやがって。」
西行と北斗は同時に必殺技を出し、ハエの邪険はあえなく撃破され人に戻った。
一時的とはいえ、手を組むとこれほど効果があるのかと霊矢は小さく思った。
「なんで陰陽師のあんたが来たんだ。」
「友達が傷付くのを黙ってみてるわけにはいかなくてな。」
「移動してる様子がないから変だと思ったんだよな。」
「裕二の場所、わかるようにしてあったのか。」
「お札を使ってね。どうする?高層ビルの屋上だが。」
「俺はどこかのカマキリ男と違って手加減しないぞ。」
「上等だ。」
屋上で剣と、やりが激しくぶつかった。
槍の突きをジャンプでかわし槍の上に乗った。さらにジャンプして飛び蹴りをしようとしたがよけられた。
槍と剣がぶつかりあいながら屋上から落下を始めた。落下しながらも壁を蹴りながらなおも戦いは続いた。ぶつかる度に火花が散った。
空中で蹴りが激突して、両方共飛ばされた。
ガーゴは水面を見ながら大興奮だった。
「わぁー!これだよ!これが見たかったんだ!友達のために普通なら協力する陰陽師たちが 傷つけあう!これをぼくは見たかったんだよ。ほら、早くとどめをさしなよ!」
西行は槍にエネルギーをため、同様に北斗とエネルギーをためた。
剣と槍がぶつかりあい、お互い倒れた。
ガーゴは大喜びだった。
「おもしろかったー!今度はぼくも混ぜてもらおうかな。」
ガーゴが立ち上がると必殺技を食らった時のダメージでよろけた。リョクが言った。
「しかし、必殺技一撃でそのダメージとはな。恐ろしいな陰陽師のやつら。」
「ほんとだよ。これのせいで力が一回途切れたんだ。」
「一瞬だったんでしょ。そんなには変わらないだろ。」
「だと思うけど。」
病室でいつもの頭痛に悩まされていた藤堂永史の姉は頭からお札のようなものが剥がれたのがわかった。頭痛がなくなった。
必殺技をくらい、手傷をおった藤堂永史が会いに来た。
「あなた、その怪我。陰陽師になって戦ったの?」
「あぁ。相手の陰陽師かなり強かった。相撃ちにしかならなかった。」
「ねぇ永史。私、ずっと頭が痛かったんだけど今日痛くなくなったの。そしたらこんなものが。」
「これって、邪輪衆のお札じゃないか。なんでこんなものが姉貴の頭の中に。」
「剥がれたら思い出したんだ。あの事故のこと。裕二さんは弾いてない。あの人は被害者なの。」
「なんだって!」
病室でつい大きな声を出してしまい周りからしーっと言われた。
「あの事故はバイクではなく少年の姿をした邪輪衆がバイクを意図的にぶつけたんだ。裕二さんはその時運転にかかわっていない。」
「なんてこった。」
すぐさま藤堂永史は佐藤霊矢の家に行き、事情を話して誤解して襲った事を謝った。
「裕二がどう言うかだな。俺は今の状況も軽く戦闘訓練で疲れたくらいしか感じてない。」
「裕二さんにはどうやって会えるんですか?」
「簡単だ、かれは俺の商品のような品物を流通させる卸売をしてる。しばらくすれば会えるよ。」
裕二と合流し、事情を話した。
「あの、子供。思っていたよりも根性が悪いな。」
「え、いいのですか?」
「許すもなにも君は利用されていたのだから被害者だ。」
「ありがとうございます。」
「ところで敬語だね。もしやきみは俺達よりも年下なのか。」
「あ、はい。今年で22です。」
吉田文奈、佐藤霊矢、裕二が目を見合わせた。
「おい。俺たちの3つ下だぞ。」
「私ら年取ったなぁー」
「もうとりたくない」
3人が苦悩しているところで藤堂永史が言った。
「あの少年型の幹部は過去を使って憎しみを増幅させるタイプですね。なので過去からガーゴという名前なのでしょう。」
「という事は、アイゾは愛憎か。」
「リョクは?」
「リョクはおそらく憎しみの種類がなくて力そのものをつかうタイプで力からリョクだと思います。」
「そういうのもいるのね。」
「あとは名前だけは聞いたことがあるオーゾ。」
「憎悪からオーゾか。」
「次の戦いでガーゴをおびき出す。」
「どうやるんだ?」
「作戦がある。それには陰陽師西行の協力がいるが行けるか。」
「もちろんです。」
「あと、裕二ももしかすると手を貸してもらうかも。」
「わかった。」
「2人の陰陽師、協働だね。」




