2パート
走りながら前方に人型を投げ、青色の陰陽師西行に変化した。
黒猫の邪険に対し、圧倒的な力で応戦した。
経をとなえ、やり型の武器を取り出した。やりを振り回し、黒猫の邪険を吹っ飛ばした。
黒猫の邪険は北斗たちがいる方へ飛ばされた。
「2人目の陰陽師か。全く面倒なことばかり起こるな。」
「浄化。」
やり型の武器にエネルギーを集中し、切りつけた。
黒猫の邪険は戦闘能力を失い、倒れ込んだ。
西行はそれを黙ってみていた。
黒猫の邪険は泡となって消え、女性の姿に戻った。
西行はやりを握りカマキリの邪険に切りつけた。
「幹部を素通りして裕二にかよ。こいつ裕二だと知ってて襲っているな。」
北斗がカマキリ型の邪険に加勢しようとすると西行が吹っ飛ばした。
「コイツとのケリは俺がつける!」
影から吉田文奈が覗いていた。
「なにこれ?何がどうなってるの?」
ガーゴがだんだんすね始めてきた。
「ねぇ、ぼくこういうのが見たいんじゃないんだけど。」
北斗は混乱に乗じてアイゾを倒すため浄化といって剣にエネルギーをため、必殺技を繰り出した。
当たる瞬間、ガーゴはアイゾを突き飛ばし、必殺技を受けた。
「ガーゴ!大丈夫?」
頭にきたガーゴはかんしゃくを起こした。
「頭にきた!これでもくらえ!」
ガーゴはキツネのしっぽを九つにわけ、青い火の玉をばらまいた。狐火である。
その猛烈な破壊力に、北斗や西行、カマキリ型の邪険も吹っ飛ばされた。
吉田文奈は奇跡的に無事だった。狐火はもちろん吉田文奈の場所にも飛んできたが着弾の瞬間止まり、そのままそれた。
「なんで私にだけ目の前で止まってそれたんだ?」
西行は変身を解き、藤堂永史の姿となってどこかへ消えた。
狐火を振りまいたガーゴは北斗に食らった必殺技のダメージが大きく、アイゾと共に退却した。
「一瞬だけ、ぼくの力が途切れちゃった。」
変化が解けた佐藤霊矢は裕二が目を覚まさないため揺り動かした。気を失っていた。
それのすぐあと、病院で寝ていた藤堂永史の姉が起き上がった。しかし、頭をおさえていた。
「頭が痛い・・・・・。」
病室に運ばれる裕二を心配そうに佐藤霊矢は見ていた。
「ねぇ、あの青色の陰陽師はなぜ幹部そっちのけで裕二さんを襲ったのかわかる?」
「本当にそうかの確証はないが心当たりはある。」
「聞かせて。」
「裕二は過去にバイク事故を起こしてるんだ。その時にできた心の隙をガーゴに突かれ邪険にされてしまった。その事故には巻き込まれた人もいた。1人だけ若い女性が巻き込まれた。」
吉田文奈は口に手を当てて不安げに聞いた。
「亡くなったの?その人。」
「いや、軽い怪我ですんだらしい。しかし、後から調べてわかったんだがその女性は当時大事な発表会があったんだ。怪我をして病院へ行ったので間に合わなかった。」
「かわいそうに。」
「あの青色の陰陽師はその女性の関係者ではないかな?」
「彼氏?」
「か、もしくはその家族かだな。確証はないけどね。」
病室から元気になった裕二が出てきた。
「大丈夫なのか?」
「ありがとう。もう大丈夫だ。」
裕二は笑顔を見せた後すぐに暗い顔になった。
「俺のせいだ。」
「あの青の陰陽師はやはりあの女性の関係者か。」
「弟だ。見たことがあった。」
裕二の足元にお札が届いた。
「これはなぁに?」
お札を見ながら吉田文奈が聞いた。
「まじないや術に使われる。人型は強力で変化に使えないがお札は細々なものに使える。ペットのような式神というのもいる。」
「話をしたい。だってさ。藤堂永史くんからだ。」
吉田文奈が首をふりながら言った。
「行っちゃダメですよ!罠です。あなたを倒すつもりなんですよ。」
「でも俺が原因なんだ。これも罰だ。」
佐藤霊矢はお札を裕二に当てた。途端に裕二は眠くなった。
「霊矢くん。何を・・・・・」
「友達が傷付くのを黙ってみてられるか。俺が代わりに行く。」
「や・・・・・め・・・・・」
裕二は倒れこみ、寝てしまった。
「文奈さん、裕二くんを頼む。」
佐藤霊矢は、足早に歩き出した。
「いいけど、無理は絶対しないでね!」




