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陰陽道―姿形がかわっても―  作者: シュガーウォーク
裕二の過去
5/25

1パート

吉田文奈が目を覚ますと病室だった。


「おや、目を覚ましましたね。」


裕二が話しかけた。


「霊矢さんは?」


「会社の人に電話してます。気を失ってたと。」


「お手数かけました。いやぁびっくりしましたよ。目の前で裕二さんがなんと邪険に・・・・・そうだ邪険!」


吉田文奈は雑誌を丸めたものを武器にして構えた。


「邪険!まさかここで変化(へんげ)するつもりじゃないでしょうね。そうはさせない!その前に私が成敗する!」


「何をやってんのよ。」


佐藤霊矢が会社の人に電話をかけ終えて合流し、その様子を見て言った。


「邪険は人の心が変化したもの。きっかけこそは憎しみだけど正しい心で制御してる人もいるんだから。現に助けてもらっといてそりゃないでしょ。」


「たしかに。あれはありがとうございました。そしてごめんなさい。」


「大丈夫ですよ。誰でもあれは驚きますから。」


「というか雑誌を丸めたので邪険と戦うつもりだったのか?」


「あ。確かに無理かも。」



その頃、いつもの古びた神社に邪輪衆の幹部が集まっていた。リョクが重い物を持ち上げて体を鍛えていた。アイゾが立ち上がって言った。


「今のところ陰陽師は一人よ。数が増えて面倒になるまえに北斗を潰してしまいなさいよ。」


「確かにそうだな。」


「数が増えたら面倒になるわよ。オーゾ。陰陽師って最大で何人だったっけ?」


「四人だ。」


「私ら幹部と同じ人数ってことね。あら、ガーゴ。何してるの?」


「見て、ぼくこの人にプレゼントあげたんだ。そしたらこの人ここにいるよ。アイゾ。ねぇ今度はぼくもつれてって。」


「いいわよ。いらっしゃい。ここにいるって・・・・・あらまぁこの人がいるのカマキリの男と同じ病院じゃない。」


「プレゼント、ちゃんと使ってくれるかな。」


「それを見に行くんでしょ。なかなかいい邪険を用意したしいらっしゃい。」



アイゾとガーゴは立ち去った。




「アネキ、もうすぐで治るから元気出すんだぞ。」


姉の病室から出てきた藤堂永史は吉田文奈の病室から出てきた裕二とすれ違った。藤堂永史はお札をなげつけた。裕二の知らず知らずのうちに裕二の中へ入って行った。



「あいつ。何でこんなところに。まぁ丁度いい。探す手間が省けた。」



裕二を追いかけて病院から出ると病院の上にはガーゴとアイゾがいた。



「ねぇアイゾ。せっかくだしぶつけようよ。」


「そうね。そうしましょうか。」




吉田文奈と裕二、佐藤霊矢が歩いていると目の前を男性と女性が歩いて行った。



それよりも後ろから一人の女性がついてきた。



「あいつ。私から簡単にあんな女に乗り換えて。あいつもろとも消えてしまえ!」



その怒りの言葉とともに女性は黒猫の邪険に変化した。



その邪険はたちまちそのふたりを襲い、大怪我を負わせた。



「いざ、変化(へんげ)!」



陰陽師北斗に変身した佐藤霊矢は剣を召喚して黒猫の邪険にかかっていった。裕二は吉田文奈を安全な場所に避難させるため、離れていった。



「アイゾ。北斗が来たよ。」


「増える前に戦えなくしましょう。後々面倒だもの。」



「浄化!」


エネルギーをためきりつけようとした北斗にエネルギー弾が浴びせられた。


吹っ飛ばされる北斗の目の前に2人の幹部が現れた。


アイゾが黒猫の邪険に言った。


「私たちが時間を稼ぐからあなたは行きなさい。あなたの憎い人を襲うでもいいし好きになさい。」


「北斗。悪いけど君はここで消えてもらうね。」



アイゾとガーゴはそれぞれ変化(へんげ)した。アイゾは蛇に似た姿にガーゴはキツネに似た姿に変化(へんげ)した。


幹部1体でも歯が立たなかったのにそれが2体であるため非常に手こずった。そこに裕二が変化(へんげ)したカマキリの邪険が加勢に来た。


鎌を振り回し幹部を後ずさりさせた。



「大丈夫か。」


「さすがに2体だとしんどいな。」



カマキリの邪険と、北斗が手を焼いている時に黒猫の邪険は最初に襲った2人が運ばれようとしている救急車を襲おうとしていた。



救急車の上にのり、ガラス窓から手を突っ込んで運転手を引きずり出した。



手の爪を伸ばし、切りつける準備を始めた。



藤堂永史はそれを見て人型を取り出した。



「いざ、変化(へんげ)。」


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