2パート
「なんだったのよあれは!変なのに襲われてその上霊矢さんまで姿変わるし。」
「うるさいなぁ全く。あれは邪輪衆の幹部が作り出した敵で邪険という。んで俺が変身したのは陰陽師の一人で北斗。」
「神主さんみたいだったね。」
「陰陽道だしね。似てなくはないか。」
「なんで報道されないの!あんなことが起こってるのに。」
「幽霊が犯罪してますなんて報道したとしても信じてもらえんよ。だから神隠しとか超常現象とかで扱われちゃうのさ。」
「たしかに。あのどっちが残った?ってなに?」
「大きなダメージを食らった邪険は前世の霊と人間、いや憎しみの心と正しい心と言ってもいいかな?そのうち強い方が残る。前世の姿が勝てば二度と人間には戻れなくなる。倒すしかない。人間の姿になれば浄化完了。」
「そういうことね。前世の姿が勝てばその人はもう怖い姿のままなのね。倒す時その人はもういなくなっちゃうわけだしそうなって欲しくないなぁー。」
「俺、今まで戦ってきたけどそうなった人はまだいない。」
「そいつは何より。」
そんな時、お客さんが佐藤霊矢の家にやってきた。見たところその人も同年代のようだ。
「おや、裕二。」
「お知り合い?」
「高校のお友達。」
裕二は吉田文奈に対し丁寧に挨拶をした。
「また出たみたいだね。」
「臨時収入だよ、いやぁありがたい。」
「あのさぁ、あなた臨時収入とかお金がぁって言うけど何かないの?戦う理由みたいな。」
「うーん、ないかなぁ?得意な事で稼いでるって感じだしな。」
「結局、報道できない分被害を最小限にしてもらうお礼として国が出してるんですよ。」
「公務員みたいな扱いなのね。」
そんな時、佐藤霊矢のところに電話が来た。
「わかりました。まいります。」
どうやらまた臨時収入のようである。吉田文奈はついて行くつもりで用意を始めた。
「裕二、また出たがどうする?」
「俺も行くよ。車できたから先行ってるね。」
裕二は車に乗って走って行った。
「霊矢さんはどうやって行くの?」
「こうするのさ。」
札を投げるとなんと緑色の馬が召喚された。
「わぁお。馬だ。乗りたい。でも私も車だ。」
「馬って二人乗りできるんだっけ?とりあえず先行ってるわ。」
人型を受け取った高校生は階段を上がっていた。その時は文化祭の準備なのか遅くまでクラス活動をしていた。
そして聞こえた。
「あの人うざいよね。」
という声が。完全に頭にきた高校生の男の子はクマ型の邪険に姿を変えた。クラスの戸を破壊してクラスの中に入った。
逃げ惑う生徒たちの中、優しくしてくれた人だけは逃がした。机を倒しながら近付いた。クマの邪険は咆哮をあげ、特にうるさくした高校生達を次々と爪に引っ掛け高く掲げ、壁に叩きつけた。特に多く悪口を言った生徒達に対しては爪で切りつけた。腕に爪あとがついた。再び咆哮をあげ、まだ足りないとばかりに暴れ始めた。机をへしおり、窓ガラスは衝撃で割れた。
馬に乗って駆けつけた佐藤霊矢は気が済むまで暴れて出てきたクマ型の邪険を見た。
車から降りた裕二は隠れてる人たちに逃げるように促した。
「いざ、変化!」
人型は待機状態で光ったまま霊力をためていた。クマ型の邪険が殴りかかってきた。それを受け止め、蹴りなどで対抗した。
腹部にパンチを入れ、吹っ飛ばした瞬間まばゆい光とともに佐藤霊矢は陰陽師北斗に変身した。
少し遅れて吉田文奈もやってきた。写真を撮り始めた。
蹴りが入って大きく吹っ飛ばした。しかし、そこで邪輪衆の幹部、リョクが現れた。リョクはライオン型の幹部に変身した。
「邪魔するな、陰陽師。」
強烈な力で北斗を持ち上げた。
その隙にクマ型の邪険は逃げた。その途中で車の中でメモを取る吉田文奈の車に襲いかかろうとした。
車から引きずり出し、持ち上げようと腕をあげたが裕二が蹴りを入れた。
「大丈夫ですか。」
「ええ。」
「下がって。」
裕二はそういうと前を向いてなんとカマキリの邪険に変身した。
「え、ええええええええええ!」
目を真ん丸に開けている吉田文奈の前でカマキリの邪険をは両腕に鎌を持ち、構えた。そしてすれ違いざまに鎌で切りつけた。
クマ型の邪険は倒れ、邪険の部分が浄化された。
リョクは仲間が倒されたため、北斗をおろし、立ち去った。
ひび割れた窓ガラス、救急車に運び込まれるクラスメイトたち。みな大怪我を負っていた。
変身していた高校生は目を背けようとしたが裕二が見るように言った。
「目を背けるな。君がしたことだ。邪険の起こした事件は霊の仕業のため警察や検察は裁けない。君は一生この事を背負わなければならない。ちゃんと見なさい。君自身がした事を。」




