2パート
佐藤霊矢、藤堂永史、高橋愛香、吉田文奈は高橋愛香の後ろに2人乗りで馬を走らせていた。藤堂永史が投げたお札から敵の本拠地がついに明らかになった。邪神の復活により邪神を保護する必要がなくなりお札から本拠地の場所が特定できるようになったのだ。
「お兄ちゃん、多分人間の邪険でほかの邪険よりも強いから依代としてえらばれたんだ。気の毒に。文奈ちゃん。必ず助け出すから。私達3人が敵を引きつける。あなたは下がってて。おそらく本拠地はアリの邪険だらけだと思う。変身できないあなたは危険だから。」
「はい。お手数かけます。」
「その後アリの邪険が移動していったらあなたはこっそり、敵の城の周りににお札を置いて行って。東西南北の順にね。」
「わかりました。」
「邪神を倒すにはあなたがするであろう邪神を鎮める祈りがどうしても必要。だからどこか安全な場所でお祈りをしてて。」
「了解です。」
山の中を奥へ奥へ入っていくとやがてあちこちからアリの邪険が襲ってきた。
「近付いてるな。」
林を抜けるとそこには不気味な城が立っていた。
「あれが本拠地か。」
「それじゃあ私たちがこいつらを引きつける。だからその隙に。」
「はい。行ってきます。」
「気をつけてね。」
「はい!」
吉田文奈は物陰に隠れ3人は馬を走らせた。
アリの邪険は次々現れ、3人は走っているうちにやがて大きなくぼみのようなところに出た。
くぼみの入り口だったところはアリの邪険が並んでいて出ることが出来なくなり、くぼみは高くて登るのは不可能だった。
するとくぼみの穴を囲むようにアリの邪険が現れた。出入り口、上の全てをアリの邪険によってふさがれた。3人は周りが見えるよう背中合わせになった。
「わぁ、囲まれちゃったぁー。」
「これだけ時間を稼げば大丈夫ですかね。」
「そうだねー。」
「それじゃあいっちょ暴れますか。」
「ねぇねぇ。そういえば3人みんなで変身するの初めてじゃない?」
「あ、言われてみればそうですね。」
「優子を助けてもらった借り、返さないとね。」
「俺なんか、霊矢さんと戦ったこともありましたし。その少しでも埋め合わせになるといいな。」
「あれは君が悪いんじゃないだろ。」
「それじゃあみんな。行こっか。」
3人はゆっくりと人型を構えた。奇しくも3人のセリフを言うタイミングは同時だった。
「いざ!変化!」
3人は同時に陰陽師に変化した。まばゆい光がほとばしった。
本拠地の中にいたオーゾはまばゆい光を見て外を見ると陰陽師3人が馬に乗りそれぞれの武器を持ってアリの邪険達を次々と倒しながらこっちへ向かってるのが見えた。真っ暗で妖気が漂う中光り輝きながら次々と邪険を倒す陰陽師たちはオーゾからするととても邪魔な存在だった。
「アイツら性懲りもなく我ら邪神に戦いを挑むとは。」
陰陽師北斗は剣を片手にもち、馬を縦横無尽に走らせながら次々とアリの邪険達を切り倒していった。
陰陽師西行は槍を力強く振り回し、切り倒す、敵を引っ掛け放り投げる、突く、など様々な戦い方を駆使してアリの邪険をなぎ倒した。
陰陽師南斗は馬に乗る都合上片手しか使えないため片手に持った扇子で突風を巻き起こし次々と吹き飛ばしながら進んだ。
オーゾはその3人を邪魔するべく目の前に現れた。
「邪神には近付かせない。」
そう言ってカブトムシの邪険に変化した。




