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陰陽道―姿形がかわっても―  作者: シュガーウォーク
友の迷い
14/25

2パート

裕二はカマキリの邪険に変化(へんげ)し、佐藤霊矢は陰陽師北斗に変身した。



炎に枠どられ戦う様子は壮絶だった。



鎌と剣がぶつかり合う度に火花が散った。



吉田文奈は遠いところからそれを見てひたすら祈っていた。二人とも怪我をしないで欲しい。



やがて互いの武器が弾き飛ばされ素手になってもなおも戦いは続いた。



吉田文奈は祈りながら心の中で言った。裕二くんは焦っているんだ。愛香さんのような人がでてきて、自分は何も出来ないでいる。その一方で優子さんのように変化(へんげ)したくないのにそうなってしまった人がいる。きっとまだまだこれからも傷付く人が出てきてしまう。



だから俺がなんとかしなくちゃならないって。誰も悲しまない未来を願えば叶えられるのなら多少でも人でなくなるリスクを気にしないってことでしょ。



でもあなたには友達がいる。きっと人のままでいて欲しいって願ってる。




陰陽師北斗の飛び蹴りがはいり、カマキリの邪険は奥へ吹っ飛ばされた。カマキリの邪険は鎌にエネルギーをため始めた。それを見て少し驚いたがすぐ陰陽師北斗もエネルギーをため始めた。



すれ違いざまに必殺技がぶつかりあった。



すぐにカマキリの邪険が倒れ込んだ。陰陽師北斗はややダメージがあったが立っていられない程ではなかった。


「頼む!もどってこい!」




カマキリの邪険の中では闇の中を裕二は1人取り残された。



「そうか、俺は倒されたんだもんな。霊矢君に。」



どこまでも広がる闇の中に取り込まれそうだった。




そんな中佐藤霊矢が目の前に現れた。



「ほら、何してんだ。帰るぞ。」


「あ、うん。」



闇の中、歩き始めた。道はわからないが霊矢くんのと一緒なんだから大丈夫だ。



途中から道が灰色になった。気にせず霊矢くんの後について行こう。



すると途端に光に包まれた。



いきなり、のぞき込む佐藤霊矢と吉田文奈が見えた。周りが燃えている。



「よっしゃ!戻ってきた!」


「信じてたけど戻ってきてくれたね。」


「そうか。俺倒されて浄化されたのか。」


「そういうことだ。全く文奈さんがかばってくれたからいいものの普通ならぶん殴ってるわ。昔っから無茶ばかりして。」


「ごめんな。世話かけた。もう邪険になれなくなったな。」


「いいんだ。君には他にたくさんやることがある。もう馬鹿な事は考えない事だな。」



その頃、優子を追いかけるアイゾと2人の陰陽師が戦っていた。アイゾは蛇の邪険に変化(へんげ)していた。



腕を蛇のしっぽのような鞭にかえ、陰陽師西行と陰陽師南斗を吹っ飛ばした。



そこに文人が現れた。



高いところから吉田文奈たちも見ていた。



「2人とも大丈夫か?」


「はい。」



そして文人は変化(へんげ)した。その姿はどの生き物にも似ていなかった。



「戦国武将?」



全身を鎧のような姿で覆っているその姿はまるで戦国武将だった。



「やっと姿を現したね。リョク。お客さんよ。」


リョクが姿を現し、ライオンの邪険に変化(へんげ)した。



謎の邪険とライオンの邪険が戦い始めた。


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