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不穏な影
「じゃあ、次は空中浮遊の練習だ。こっちは少し扱いが難しいが、これよりも難しい未来見ヴィジョンを使えたから大丈夫か。」
……そんなに私は難しい能力を二つも引き当てたのか………。
「じゃあ、ベッドの上からこっちに来い。ここはベッドじゃないから足から着地しろよ。」
確かに。
ベッドの時みたいに落ちたら絶対痛い!
よし、気をつけよ。
あれ?
待って、さっき一回しか考えてなかったのに浮いたから何回も唱えなくていいんじゃ……?
うん、実験しよう。
私よ、浮け。
ふわっ
う、浮いた!
じゃ、じゃあ匠の隣に軽く走るくらいのスピードで迎え。
スイーっと滑るように匠の隣へ。
よし、着地だ。
とんっ
着地、成功!!
よっしゃー!
「何そんなに1人で盛り上がってんだ。」
匠に冷静にツッコミを入れられた。
「別にいいじゃん!」
「かのーん、もうお昼ごはんの時間よ。さすがにそろそろ起きなさい。」
おっと、もうそんな時間か。
と思って時計を見ているうちにまた匠が消えた。
───その時私は気が付かなかった。部屋に不穏な影があることに。
不穏な影…
怖いですね…




