表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小鬼  作者: り(PN)
1/29

 深夜の夜の闇に濃厚な気配が舞い降りる。

 それが、すべての惨劇のはじまりだ。


   *   *   *


 電光パネル上の光点が消える。

 たちまち監視員たちの緊張が高まる。二四〇の瞳が凝視、驚き、超然の態度に別れ、一二〇〇組の指先が忙しなくキーボードと制御卓の上を走りまわる。

「確認は?」

「取れません」

「時代は?」

「わかりません」

「場所は?」

「不明です」

 いくつもの質疑応答が起動室の中を飛びまわる。

 巨大な電光パネルは無数のグリッドで仕切られ、監視員それぞれのPCディスプレイと同じ像が、めまぐるしく展開を繰り返している。

「まだ確認はとれないか?」

(せめて、わずかな情報だけでも……)

 車椅子の中で身をよじりながらレイヴ・ディナスが思う。神経が通っていないはずの左足の古傷が疼きはじめる。

(どこにいった。気まぐれな小鬼)

 だがレイヴは、いまここで起こった混乱がすぐには片づかないだろうことを知っている。

 やがて、それが事実となる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ