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旦那ちゃんと嫁ちゃん

旦那ちゃんと嫁ちゃん~後宮物語~

作者: 山本大介

 今回は後宮に行ってみました(笑)。

 

 山毛(やまも)王朝、第14代皇帝(ファンシャー)、旦那ちゃんの御世のお話である。


「今日のは、口に合わぬ」


 玉座に頬杖をつき、聖帝サウザーのように悪態をつく旦那ちゃんに大官は辟易としていた。

 

「なぁ」


 旦那ちゃんは目配せを送る。


「はぁ?」


 大官の珍元(ちんげん)は首を傾げる。


「察しの悪いヤツよ・・・今宵の伽を」


「ああ、かしこまりました」


 珍元は今宵の閨の札を持って来る。


「ふむ」


 旦那ちゃんは、顔と頭をテカらせて、にやつきながら札を物色する。

 ・・・物色するが・・・。


「なんじゃ、こりゃあ!」


「はっ」


 大官は一応、平伏する。


「嫁ちゃん、札しかないじゃないかっ!」


「それは言わない約束でしょう」


「そうだった。てへへっ」


 二人はいつものやり取りを行い。顔を見合わせて笑う(オー〇リー風に)。

 


 ホーホーニャンニャン嫁ちゃんの寝所を訪れる旦那ちゃん。


「嫁ちゃんよ、今、まいった」


「お屁以下(御陛下)、ご機嫌麗しゅう」


「・・・漢字間違ってない?」


「そんな事どうでもよくってよ」


「はい」


「ファンシャー」


 と、嫁ちゃん。


「ホーホーニャンニャン」


 と、旦那ちゃん。


「今宵こそっ」


「いや、恥ずかしいっ」


「ちょっと」


「ちょっと、ちょっと」


「逆になってる」


「何が?」


「立場が」


「ああ、そうか」


「まったく・・・」



 旦那ちゃんはペロン(裸)された。


「ちっちゃ・・・」


「今は、これが精一杯」


「男を奮い立たせろー」


「無理無理無理無理(いろんな意味で)っ!」



 愛憎渦巻く王朝物語の結末は、安心安定の下ネタなり。

 いつの時代もどの国にも、旦那ちゃんと嫁ちゃんはいるものなのだ。

 だが、旦那ちゃんは、いつかはやる男。

 ・・・多分・・・きっと。

 いつか必ず、嫁ちゃんをぎゃふんと言わせたい。

 その願い「DX日〇刀」げっとと共に叶えたい。

 ・・・あ、無理か。



 今日だけはDX推しでござる。

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― 新着の感想 ―
[一言] >「逆になってる」 何が? >「ちっちゃ・・・」  |ω・`)いつもの話してる。 DX日〇刀って今、品薄なんですってね。 子供へのクリスマスプレゼント用にゲットしないといけない方々が苦労…
[一言] DX日〇刀推しますね(笑) お屁以下(笑) いつもより内容がセクシー(?)なのに、なんといいますか、いつもの旦那ちゃんと嫁ちゃんって感じで、微笑ましい、と言いますか…(´∇`) 今回も…
2020/12/02 00:44 退会済み
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