失落バケーション
今回やっと異世界へやってきましたよ
どんな展開にするかだいぶ迷いました
目が覚めた
そこは自分のベットの上だった
「夢かよ それにしても頭痛えな」
耐え切れる痛さだったのでスルーしておいて
「飯 食うか」
着替えてリビングに行こうとドアを開けると
そこには森林が広がっていた
「…………え?」
状況を判断するのに2分くらいかかった
草木は風でなびき
小鳥たちはさえずっている
俺の部屋のドアの向こうで
「どこで〇ドアー」
一応言ってみた
青いタヌキが来るはずも無かった
とりあえずドアを閉めると
「……はっ!」
「そこで何やってんだよ!」
夢の中の彼女が頭をさすりながら倒れていた
「夢じゃありませんよ」
「じゃあこの俺の部屋は…?」
「草原にドサッってのもやじゃないですか」
「私の気遣いってやつですよ」
迷惑だよっ と言いかけた
だがここは感謝した方がいいだろう
「ありがとう」
「いえいえ心優しい私にとっては朝飯前ですよ」
「ちなみにだけど」
「なんですか?」
「まさかそれ持ってきたわけじゃないよな…?」
「ギグッ!」
「ん?」
「いやいやいや流石にそ、そんなこと
な、無いじゃないです、すか」
なんか戸惑っているけど
彼女がそう言うんなら大丈夫だろ
俺は少しほっとした
「そういやなんで倒れてたんだ?」
「ドアが急にバンッ!って」
「ごめん」
俺は速攻で返した
「いえいえいいですよその代わり
私が何かやらかしたらその時はこの私のように
サラッと許してくださいね!てへっ」
「ま、いいよ おあいこと言うことで」
グッ!
彼女は謎のガッツポーズをしたが気にしなくても
いいだろう
俺はこの辺りを探索することにした
「ここがお前の世界でいいんだよな?」
「はい、そうですよ」
少し歩いた
ザッザッ
「痛っ!」
俺は石かなんかにつまづいてしまった
大して傷は無かった
強いて言うなら擦過傷位だった
「痛てて」
立ち上がろうとして手をつこうとした
バキッ!
何かを押しつぶしてしまった
見てみると
「ギャアァァァァァァァァァ!!!」
「どうしました!」
「そ、そこに」
「人の頭蓋骨が…!」
見るとそこら中に白骨死体が転がっていた
「こ、これが俺の戦う病気ってやつかよ…」
「違いますよ?」
「へ?」
「ここはコンパスが効かなくなりますし
魔物が比較的強いんですよ」
「そうなのか…」
「納得納得っておい!」
「俺は丸腰だぜ!」
「いつこうなってもおかしくないじゃねぇかよ!」
「大丈夫ですよ」
「ドラク〇で言うところの聖水
ポケ〇ンで言うところの虫除けスプレーみたいな
スキルを今私は使っていますもん」
例えがわかりやすい!
感心しつつほっとした
「でも気をつけてくださいね」
「なんだ?」
「結構強いモンスターは効果が薄いですから」
そこで俺は後ろに強大な殺気を感じた
振り向くと
サーベルタイガーのような凶悪そうなモンスターが
しかも2匹
「ほら、こんなふうに」
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
終わった
終わった
終わった
終わった
終わった
俺の人生はここまでか
さてさてさーて
彼はどうなるんでしょうね
今回もコメントよろしくお願い致します