第1話:いきなりのお誘い
柳葉遊子
これがあたしの仮名だった。本名は柳葉遊悟
正真正銘の男だ
いつからかあたしは女装が好きで、よく姉のセーラー服を盗んで着ていた。
女の子の服は可愛いしあたしはピンクとかの色も大好きだった。
当然親も姉も、反対するわけで‥
あたしは反対を押し切り女の子として女子校に入学することになった。
茶髪のロングパーマの髪をわざとらしくなびかせあたしは鈴蘭女学院高等部に入学した。
「こんにちはっ。あたしは古城実柚。あなたは?」
「あ‥あたしは柳葉遊子」
「へぇーあなた綺麗な顔してるのね!女優みたい!よろしくね」
初めて女の子の友達ができた
中身は男とは知らずに‥
入学して1ヶ月。
沢山の友達ができたあたしの女子校生活はとても充実していた。
が、あたしに悲劇が訪れた。
「ゆーこって声低いよねぇ。ハスキーでかっこいいけど男みたい!」
声の高さなどは努力しても変えられないわけで‥
ばれるのも時間の問題と思っていた。
もし彼女たちがあたしが男と知ったらどおゆう反応するんだろう
驚く?
きもいってゆう?
仲間外れにする?
同情する?
考えてるうちにあたしのもとにビッグニュースが飛び込んできた。
「私の彼氏と計画したんだけど合コン。ゆーこ彼氏居ないよね?参加しない?」
「する!」
彼氏‥もし出来たらどうする?
あたしは男ですなんて言えないよ〜!
そんなこんなでカラオケボックスについた。
「おぉかわいー」
男の視線はあたしに釘付けだった。
自己紹介も終わって雑談&歌うことになった。
当然あたしは歌わなくて‥声で男ってばれたら終わりだし
「ねー、ゆーこちゃん可愛いね。これから遊び行かない?」
「ああああぁぁぁぁ!ゆーこずるい」
男の子に誘われてあたしは一瞬魂が抜けたような気がした。