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番外編8 フィリス王女は芸術家肌

『影の宮廷魔術師 ~無能だと思われていた男、実は最強の軍師だった~』


という新連載を始めました。


本作と同様のタイプの作品で、主人公が「知力系無双」をするお話です。

是非、こちらのほうもブックマークお願いします。


↓↓↓下記に連載先のリンクを張ってあります↓↓↓

天秤評議会の軍師白銀のエシルの趣味のひとつに絵画鑑賞というものがある。


彼女はクルクス砦の至る所に設置されている絵画を鑑賞するのが趣味であった。


この砦の城主、フィリスは芸術に造詣があり、砦内で絵画のコンクールを主催したり、自身も絵筆を取るのだ。


そのことを聞いたエシルは、さっそくフィリスお姫様の絵のモデルになるように依頼される。


軍師カイルの付属物ということになっているエシルに断る自由はない!


というわけではないが、まあ、断る理由がなかったので、彼女の部屋に行くと椅子に座る。


彼女のメイドは、あまり動かぬように、それと絵が完成するまで絶対に覗き込まないように注意する。


なんでもフィリス王女は絵筆を持つと芸術家肌になるそうだ。


まあ、仕方ない、と彫刻のように固まるが、最後にメイドがぽそりと言った言葉が気になった。


「できれば出来上がった絵も見ないで頂きたい……」


メイドはそんなことを言っていた。


さすがにそれは楽しみが半減するし、モデルになったのだから見たい。


と言ったが、メイドは後悔しても知りませんよ、と言う。


その言葉は正鵠を射ていた。


数時間後、出来上がった絵を見る。


フィリスは終始ニコニコとしていたが、その絵のできは酷いものであった。


この世界には「抽象画」という概念がまだ確立されていないが、後世、フィリス王女の遺作が抽象画のルーツではないか?


と歴史家を騒がせることになる。


――のは神しか知らない事実であったが、エシルは苦笑いとともに、幼児が書き殴ったようなタッチの絵を見下ろすと、カイルにだけはこの絵のモデルが誰か明かすまい、と思った。


カイルが知れば絶対に茶化すからである。

『影の宮廷魔術師 ~無能だと思われていた男、実は最強の軍師だった~』


という新連載を始めました。


本作と同様のタイプの作品で、主人公が「知力系無双」をするお話です。

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