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第5章 破軍の星、墜つ

   †

  

 フィリスとカイルが本陣を留守にしている間、戦の指揮はエリーが採っていた。

 さすが《本物》の白銀のエシルだけはあり、その采配は見事としかいいようがなかった。


 しかし、相手は同じ天秤評議会の軍師だけはあり、一筋縄にはいかなかった。


 エリーは相談相手である異世界のサクラに愚痴った。


「今にして思えば、カイルの采配ぶりはなかなか見事なものだったな」


 サクラは答える。


「すでに姉御より上だったりして」


「それはない」


 エリーは即座に否定する。


「まだまだ弟子には負けないよ」


 エリーはそう言うと、女千人隊長であるイーリスを呼び出した。


「イーリス、敵陣の右翼が手薄だ。お前の部隊を率いて攪乱(かくらん)してきて貰えないか?」


 エリーは毅然と言い放ったが、イーリスは何か言いたげであった。

 イーリスはしばし迷ったが、エリーに尋ねる。


「カイル殿の姿が見受けられませんが、どうされましたか? もしかして流れ矢にでもあたったとか?」


 イーリスはカイルに惚れていた。

 ゆえにカイルが姿を見せないのが気になるのだろう。

 エリーはその質問を予期していたので、代わりに用意していた台詞を吐いた。


「うむ、実は我が師であるカイルは、今、援軍を求めに王都に行っている」


「王都にですか!?」


 イーリスは驚きの声を上げる。


「誰にもいうなよ。白銀のエシルが不在だと聞けば、敵は総攻撃を仕掛けてくるかもしれない」


「確かに……」


 イーリスは形の良い顎に手を添え、そう口にした。


「ですが、まさかあそこに居られるフィリス王女も偽物ではないのですか? なにやら雰囲気が違うような」


 エリーはイーリスの指摘に肝を冷やしたが、サクラが助け船を出してくれる。


「王女殿下はお疲れのようですな。いつもの朗らかさに欠けているようです。まあ、この一戦は王女の命運が、いや、エルニカの未来が掛かっているのです。険しい顔になるのも無理はないッス」


 その言を聞いたイーリスはそれでも訝しげな表情を浮かべたが、それ以上は何も言わなかった。


「……なるほど、そう言えば女装をしたアザーク殿にしか見えませんが、アザーク殿は《男の身》あのように上手く化けられるわけがありません」


 イーリスはすべてを察した上でそう宣言をすると、エリーの命令を受諾した。

 イーリスは出陣をする前に言った。


「これは貸しとしましょう。もしもカイル殿が戻ってきたら、デートをしてください、とお伝えください」


「それはかまわないが、下腹部が膨らむことになってもいいか?」


「天才の子供を孕めるのならば望むところです」


 イーリスはそう言うと本陣を後にした。

 部隊を叱咤激励し、敵陣の右翼に突っ込んだイーリスは大活躍をする。

 この女千人隊長の能力を評価するとすれば、そのバランスだろう。


 智においては軍師に及ばず、

 武においてはザハードやウィニフレッドには及ばない。


 しかし、徹底的なバランス感覚を所持しており、冷静さも千人隊長として群を抜いている。


「ここで武勲を上げれば、私は、私の武勇を持ち合わせ、世界一の知能を持った子供を産める。お前達は協力してくれるな?」


 イーリスの部下はその冗談を冗談で返す。


「イーリス隊長のじゃじゃ馬ぶりと、カイル殿の女たらしを受け継ぐだけかもしれませんよ」


 その冗談を耳にしたイーリスは、立腹しながら剣を振るう。

 イーリスの八つ当たりを受けた敵兵士は腕を切り落とされのたうち回る。


「ふん、誰がじゃじゃ馬だ。こんなにお淑やかな女を捕まえて」


 イーリスはそう言い放つと、部下の士気を鼓舞した。

 一刀で敵兵を斬り殺したイーリスに兵士達は続く。


「しかし、アザークの女装は見事であったな。あれではラドネイ公爵を始め、新参の兵士は気が付くまい」


 イーリスはアザークのドレス姿を思い出し、笑いを浮かべる。


「このことをネタに脅せば、半年は昼飯のオカズに困らないかな」


 イーリスは自分のオカズが一品増えることを喜びながら、敵の右翼を屠っていった。



 一方、戦局が思わしくないのは中央の陣である。


 中央の敵兵は数こそ少なかったが、それを指揮するのは天秤評議会の軍師であった。

 破軍のオグンという男は、天秤評議会の軍師らしく、兵の采配にもただならぬものがあった。


 あの白銀のエシル、エリーが対処に苦労するほどの用兵を見せるのである。


 しかし、白銀のエシルは世界で二番目の軍師である。

 戦の采配に懸けては右に出る者はいない。

 いや、正確には一人いたが、その男はこの戦場にはいない。


 ただ、それでもエリーは苦戦した。


 破軍のオグンは軍師であると同時に、セレズニア有数の勇者なのである。

 多くの兵士はもちろん、腕に覚えのある百人隊長達が、オグンの命を狙って一騎打ちを挑んだが、そのつどに撃退される。


「こ、これが破軍のオグンか。化け物ではないか。この男を倒せる男など、エルニカにいるのだろうか?」


 その疑問に答えたのはエリーだった。


「いるさ。1対1で勝てなければ、2対1であたればいい」


 エリーは至極単純な計算で、配下の千人隊長に命令を下した。


「破軍のオグンの実力は、(けい)達が一番よく知っていると思う。なんとか倒せるか?」


 ザハードとウィニフレッドは、言葉を詰まらせたが、互いの顔を見つめ合うとこう言った。


「拙者一人では不可能でしょう。ですが、エルニカ一の弓使いがサポートしてくれるならば話は別です」


「それは私も同意見です。エルニカ一の槍の使い手が敵を引きつけていてくれるなら、矢尻を突き立てる隙くらい生まれるでしょうな」


 互いに協力すればなんとかなる、と公言してくれているわけだが、それでも二人を説得するのは困難であった。


 やはり彼らも武人、一騎打ちを放棄するのは躊躇(ためら)うものがあるらしい。


「お前達の気持ちも分かるが、これ以上、名うての千人隊長達に犠牲を出すのは控えたい。恥を偲んでお願いする」


 そう言うとエリーは深々と頭を下げた。

 白銀のエシルの弟子がそこまでするのだから、命令を受諾しないわけにはいかないが、ここでも彼らはカイルの所在を尋ねた。


 さすがに他の兵士に聞かれたくなかったので、こう説明した。


「あの男が逃げ出すのは、ギャンブルの負けが込んでいるときだけだ。幸いなことにここ最近、やつの羽振りはいい」


「つまり、姿を見せないのは訳があるということですか?」


「ああ、その通りだ。次に現れる頃は、両手に金貨の詰まった袋をたんまり握りしめているはずだ」


 その言葉の意味を察したザハードはなるほど、と顎髭を触る。


「カイル殿なら金貨をたんまりと持ち帰ってくださると思うが、少しだけ心配がある」


 その心配とはなんだ? ウィニフレッドは尋ねる。


「その金貨が粗悪なものでないことを祈るだけだ。昨今、我が国の金貨の金の含有量(がんゆうりょう)はとても少ない。同じ金貨を集めるにしても、旧エルニカ金貨であるといいのだが」


「なるほど、確かに王都の兵は軟弱だが、私は心配していないぞ」


 その言を聞いたエリーは同意する。


「あの男の才能は軍師と言うよりもペテン師だ。金貨の質など、問題になどするまい」


 つまり、カイルならば王都の軟弱な兵を引き連れてもその力を遺憾なく発揮できると信じているのだ。


 カイルに言わせれば、

「そこまで過信されると超やりにくいな」

 と、反論するところであるが、エリーに言わせれば、

「軍師としての才が認めらている証拠だ。期待に応えろ」

 ということになる。


 しかし、今、その台詞をカイルから直接聞くことはできなかった。

 その台詞を聞くためには、少なくとも今、反乱軍と五分以上に戦わなければならない。


 それには破軍のオグンをなんとかしなければならない。

 エリーはその小さな頭をフル回転させ、オグンを抹殺する方法を考え始めた。 




 結局、エリーが考えた作戦は、数で打ち倒すだった。

 当初の作戦通りだ。

 一騎打ちで倒すのが不可能であるのなら、数で押すしかない。

 エリーは、味方の陣形を散々に打ち崩すオグンに向かって言い放った。


「やあやあ、破軍のオグンよ、久しぶりではないか」


 その姿を見つけたオグンは、エリーを睨み付ける。


「誰かと思えば我が同僚ではないか」

「《元》同僚だな」


「そうだったな。貴様は我が天秤評議会の議長、ル・エメイン様を殺し、出奔した謀反人だった」


「ほう、天秤評議会の中ではそういうことになっているのか」


「血まみれのナイフを握りしめておいて、未だにしらを切るのか」


「…………」


 エリーは沈黙する。

 今更抗弁しても仕方ない、と思ったのだ。


 天秤評議会の前議長、調停のル・エメインは、漆黒のセイラムによって暗殺された。

 そしてその罪を被せられらたのはエリーであった。


 それが今に続く漆黒のセイラムの暴挙の発端であるのだが、今更、真実を語ってもこの男の耳に届くことはない。


 エリーは代わりにこう言った。


「相も変わらず化け物みたいな腕をしているな。軍師にしておくのは勿体ない」


「お前こそ、化け物じみた知謀だ。マリネスカ砦を落としたのはお前の策略だろう」


「それは違うな」

「謙遜するな」


「いや、本当だよ。あの砦攻略には私は一切関わっていない」


「ならばお前の弟子が単独で落としたというのか?」


「それにも語弊があるな。軍師一人では何もできない。軍師の力を遺憾なく発揮させる主、軍師の命令を信じる将兵、どれが欠けても奇跡は起きない」


「……カイルという男はそれらを惹き付ける魅力があるということか」


「ああ、あの男はこれから先も多くの味方を得るだろう。それが龍星王フォルケウスとカイルとの決定的な差だ。フォルケウスはその《力》を過信し、他者を必要としない。カイルは自分が全能ではないことを知っている。だから仲間を信じるのだ。その違いがいつか勝敗を分けるはずだ」


「ふ、俺に言わせれば短所だな」


「そうかも知れないな。お前やセイラムには一生分からない感覚だよ」


「分かりたくもないね、と反論させて頂こう」


 破軍のオグンはそう言うと、戦斧を振り回す。


「おっと、それで私を切り裂くつもりか?」

「違うね。挽肉にするつもりさ」


 エリーはその言葉を聞くと同時に後退する。

 代わりに現れたのは、不倒翁ザハードと鷹の目のウィニフレッドだった。 

 それを見たオグンは哄笑(こうしょう)する。


「ふはははは、一騎打ちで勝てないと分かったら、複数できたか」


「それほどの化け物と認めてやっておるのだ」


 ザハードは返答する。


「しかし、何人で掛かってこようとも同じだ」


 そう言うや、刹那の速度で飛びかかるオグン。

 ザハードはそれを自慢の槍、龍髭落としで受け止めると言った。


「今だ、矢を射よ!」


 ウィニフレッドは「言われるまでもない」と、弓を放ったが、オグンは軽く後ろに飛ぶと、それを戦斧でなぎ払う。


「ぬるい! ぬるすぎる」


 そう言うと今度はウィニフレッドに襲い掛かった。

 ウィニフレッドはとっさに腰の剣を抜くが、ザハードは叫ぶ。


「ウィニフレッド、奴の一撃は受けるな! そんな剣などへし折られるぞ」


 その言葉を聞くやウィニフレッドは剣を投げ、避ける動作に入る。

 先ほどまでウィニフレッドが居た場所には、ぽっかりと大穴が空いていた。

ウィニフレッドは背中に汗を滲ませると呟いた。


「こいつは本当に人間か」

 と――。



 破軍のオグン、そしてクルクス砦の将達との戦いは、二刻にもおよんだ。

 その間、加勢に入った兵士が殺されること100人。


 中には《幸運》にも負傷だけで済んだ兵士も居たが、多くのものは形さえ残らず、実際のところは死亡者の実数をはかるのは不可能であった。


 そんな中、オグンと槍を交えるザハードとウィニフレッドは、賞賛されるべきであったが、それも長くは続きそうになかった。


 ザハードは肩で息をすると相棒であるウィニフレッドに弱音を吐いた。


「あと、20年、いや、10年若ければ、もう少し戦えたのだが」


「私は10年真面目に修行していれば良かった」


 ウィニフレッドは応える。


「あともう少し粘りたかったのだが、カイル殿は間に合わなかったな」


「翁はあの男が時間通りに現れると思っていたのですか? あのチャランポランの男が」


「確かに時間にルーズな御仁だ。だが、カイル殿が期待に背いたことなど一度でもあるか?」


「…………ありませんな」


「ならば今回も応えてくれるだろう。カイル殿は必ず援軍を連れて帰る。そして反乱軍を打ち倒してくれるはずだ」


「ふ、相変わらず翁はカイル殿を買っているようで」


 ウィニフレッドは不敵にそう漏らすと、翁に囁いた。


「その瞬間を見られないのは残念でありますが、そろそろ覚悟を決めますか?」


 ザハードはウィニフレッドの瞳を見るとうなずく。

 そして互いに武器を握りしめると、破軍のオグンに向かった。


 それを悠然と見下ろしていたオグンはいった。


「俺とここまで五分に戦ったのはお前達が初めてだ。お前達の顔と名、覚えさせて貰うぞ」


 そしてオグンは戦斧を上段にかまえると、それを振り下ろした。

 不倒翁ザハードはその一撃によって真っ二つにされるはずであったが、そうはならなかった。


 代わりに戦斧はむなしく空を切ると、オグンはうめいた。


「く、ば、馬鹿な、弓矢だと!?」


 見ればオグンの背中には大量の矢が刺さっていた。

 無論、ウィニフレッドのものではない。


 とある人物が指揮した弓兵部隊が放ったものであった。

 そのとある人物は悪びれずに言った。


「遅れてすまない、とは言わないぞ。間に合ったんだからな」


 カイルの姿を見つけたザハード達は文字通り息をついたが、納得いかないのは破軍のオグンであった。


「ば、馬鹿な、なぜ後背からそれほどの大部隊が展開できるのだ。後ろにはティルノーグの本隊があるはずだぞ」


「今、お前の本隊は乱戦の最中だ。その隙に回り込んできた」


「乱戦? 状況は一進一退、いや、我が軍の有利だったはずだが……」


 そこまで口にしたが、オグンは気が付き、言葉を止めた。

 この男は天秤評議会の軍師なのである。

 即座に察したのだ。


「貴様、王都から援軍を呼んできたな」


「その通り」


 カイルは簡潔に応える。


「あの王妃をどうやって説得した? ……などとは聞かん。今更聞いたところでどうしようもない」


 オグンは潔く言い放つとこう言った。


「しかし、これで俺を倒したなどと思うなよ! こんな矢傷など、傷のうちに入らない」


 そう言いきると、今度はカイルに向かって走り出す。

 背中からは絶え間なく血が吹き出るが、まったく気にする様子がなかった。

 カイルはオグンのその精神力に賞賛を送ったが、剣を握りはしない。

 カイルに軍略を叩き込んだ人物はこう言っているからだ。



「軍師が剣を握る戦は負け戦だ。軍師に必要なのは、首から上だけ」



 カイルはそのことを冷静に思い出すと、部隊に指示をし、オグンを取り囲んだ。

 取り囲まれたオグンだったが、それでも必死の抵抗を始める。

 最後の力を振り絞り、エルニカ兵を葬り去るが、やがてそれも限界が訪れた。


 とある新兵の槍が、オグンの脇腹をとらえたのである。


 その光景を他人事のように見下ろしたオグンは言った。


「……小僧、名はなんという?」


 化け物に話しかけられた新兵は震え上がった。

 槍を刺してさえ平然としている男だ。

 その右手を振るえば、自分の首など簡単に吹き飛ばされると思ったのだ。

 しかし、新兵は勇気を振り絞りながら言った。


「リ、リードだ、こ、この反乱軍め!」

「ほう、姓はあるのか?」

「な、ない、ウエンツ村のリードだ」

「つまり雑兵ということか」


 オグンはそう言うと、こう続けた。


「このオグンを討ち取った男が、ただのリードでは情けない。お前に姓を与えてやろう。……ふむ、そうだな。夜空に輝く破軍の星は、戦女神アルテナの別名でもある。知っているか?」


 リードは、「し、知らない」と、首を横に振る。


「なら覚えておけ。今日からお前の姓になるのだ。リード・アルティウス。うむ、良い名前だ」


 リードはそれを拒否しようと言葉を発しようとしたが、できなかった。

 オグンがとんでもない行動に出たからである。


 腹に槍を突き立てられ、動きが止まったオグンを討ち取ろうと襲い掛かるエルニカ兵、オグンはそれらに向かって戦斧シュバルツ・シルトを投げ放った。


 高速で回転するそれは、密集していたエルニカ兵の胴体と下半身を次々と切り裂いていった。

 一体、その一撃で何人が死に、どれほどの量の血が大地に流されたことだろうか。


 エルニカ兵は恐れおののき、その場から動けなくなってしまった。


 代わって、破軍のオグンの死を確認したのは、カイルだった。

 その場で立ち尽くす兵達の横を通り過ぎると、カイルはオグンを見下ろした。

 そしてポツリと感想を漏らす。


「この男一人でどれだけの兵が犠牲になったか」


 だが、カイルはこの男を憎んではいなかった。

 戦とはそういうものだからだ。

 逆にいえば、カイルの指揮により、これまで多くの敵兵を殺してきたのだ。

 今更、善人顔して敵将を憎むことなどできなかった。




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