現世
ようやく、最終話です。
面白かったら、一言、ください。
待ってます。
「……!」
私は驚いて、そのまいむを見つめた。
まいむは、しきりに笑っている。
「あんた、なんで……」
ひゃひゃっと笑っていたまいむだったが……
「ひゃ……あんたの中に帰れないの」
「私の中?」
「ひゃひゃ、あんたの闇の中に」
すると、また暗黒の世界に世界が歪んだ。
「あ……!?」
「ひゃひゃ、帰れた、帰れた」
そう喜んでいる、まいむ。
じゃあ、そんなに害はないのだろうか。
私は、聞いてみた。
「まいむ、この世界に戻れたら、それでいいの?」
すると、まいむは、
「ひゃひゃ、この世界より、表の世界の方が、いいなあ」
「……」
「私、表の世界でいたい」
そう言ったまいむは、本当にそう思っているのだろうと、私は理解した。
「表の世界は、まいむ、いられないの?」
「ひゃ……、おんなじ人が世界に二人いたら、ダメなの」
「……私を、闇に押し込む気?」
「そう言う手もある」
そう言って、まいむは、私に迫ってきた。
「そんな、良い手を考えようよ」
「……?」
まいむは足が止まった。
「このまま、まいむは闇で終わりたくない。私は、この世界はいや」
「うんうん」
「じゃあ、誰でもない人になればいい」
「ひゃひゃ?」
「こういうことよ、私と違う人になる」
「そうか……ひゃひゃひゃ」
「まいむ、違う人にはなれないの?」
「……なれるなれる」
いい方法があったもんだ。
私は、とっさに考えた、この話に感謝した。
そして、
世界が歪んだ。
ピーピー
チュンチュン……
「あ……」
私が目覚めると、
「君、大丈夫?」
そう言う声が、
「はい?」
振り返ると、
男の人がそこにいた。
「もう、夕方だ。俺は帰るぜ」
「う……うん」
そうして、その男の人は立ち去ろうと……、
「待って」
「え?」
「あ……貴男の名前は?」
「俺?鈴、紫藤 鈴だよ、君は?」
「私は、庄野 りさ」
「またな、りさ」
「うん、鈴」
そうして、鈴は帰って行った。
「おはよう、まいむ」
私も、家路に着いた。




