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月風 まいむ
教室へ入った私は、
「影りさ!」
と、怒鳴った。
ざわざわ……、
辺りが異変に気が付き、ざわめき始める。
「……?」
影りさは、びっくりした様子で、私を見た。
「……あなた……だれ?」
え……?
私も、影りさと思っていたものの反応に、戸惑いが生じた。
影りさじゃ、ないのかな。
「貴方、名前は?」
私は影りさに訪ねた。
「……月風 まいむ」
そう言った、影りさ……まいむは、
「貴方こそ……誰?」
と、言った。
「私は、りさ。庄野りさよ」
「……ふうん」
そう言って、まいむは私をじろじろ見つめ始めた。
「あ……」
私は、顔がカアーッと赤くなるのを感じた。
「ご、ごめんなさい、知ってる人に顔が似てたから……」
「……そう」
「ご、ごめんね、えっと……」
少し考えて、
「まいむさん」
と、あえて名前を出した。
「……もう、授業の時間よ」
と、まいむ。りさはびっくりした。
「あ……じゃ、じゃあ……ほんとにごめんね」
そう言って、私は、教室を移動した。




