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硬派な彼女  作者: Satch
9/12

題9話:過去

忙しくて書く暇がなかった…。

ようやく余裕が出来てきたので、ちょっとずつ執筆してました。

美咲の過去が少し分かりますが、展開が強引かも。

美咲ちゃんと響子さんの間に流れる、微妙な空気は耐え難いものがある。

どうしたものかとオロオロする俺を、響子さんがチラっと横目で見た。


「んじゃ、目的も達成したし、帰るわ」


「…」


美咲ちゃんは目を伏せたまま何も言わない。


「じゃあ、豊くんまたね」


「あ、はい、また」


「あ、そだ、メアド交換しよ?」


「え? でも」


チラっと美咲ちゃんを見ると、やっぱりジト目で睨んでました。


「いいから早く携帯出す!」


「…はい」


ポケットから携帯を出すと、響子さんに奪うように持ってかれた…。

赤外線通信を終えると、放り投げて返してきた。


「んじゃあね」


取り損ねた携帯が床に落ちる前に何とか捕まえて、

響子さんを見ると既にそこに居なかった。


「はやっ! ってか何だったんだ…」


ってかさっきからひんやりと冷たい視線に睨まれてます。

見なくても分かるほどに…。


「ねぇ、ゆたかくん」


怖! 妙に優しい声が怖!


「な、なんでしょう」


「さっき胸ばっか見てたよね?」


え? そっち? メアド交換のほうじゃないのね…。


「み、見てません」


「…」


無言で胸倉つかまれた!


「み、見てました…」


すると美咲ちゃんは自分の胸を押さえて考え込んでいる。


「お、大きければ良いってもんでも無いしさ」


「うん…あ! 揉んでもらうと大きくなるって聞いたことある」


「と、都市伝説でしょ…」


「じゃあ早速ゆたかく」「却下!」


「まだ何も言ってないよー!」


「だいたい分るから!」


素晴らしい提案だけど、大人の事情でそこは却下だ!


「大人の事情って何?」


「な、なんでもないよ、それより響子さんのことなんだけど」


「お響の話はしないで!」


美咲ちゃんは、ぷいっとそっぽを向いてします。

うーん、何か事情がありそうだな、今度和利にでも聞いてみるか。


その時、携帯がブルブルと振るえたので、ディスプレイを見てみると、メールだった。

タイトルを見ると『愛する豊くんへ』となっている。


ん? 美咲ちゃん? じゃないよなさっきから携帯なんて持ってもいないし。


本文を見てみると、響子さんからだった!

内容は告白かと思ったが、聞いて欲しいことがあるから、連絡くれという内容だった。


タイトル関係ないじゃん! っつか美咲ちゃんに見られたらヤバイじゃん!


「ふーん、もうそんな仲だったんだ?」


急に耳元で声がしたので、振り返るとイスに乗った美咲ちゃんが、

後ろから携帯を覗き込んでいた。


「っ!? ちが、違うから! さっきの今であり得ないでしょ!」


「分ってるよ…そのくらい」


ふっと、寂しそうな表情をする美咲ちゃん。


「美咲ちゃん…?」


「な、なんでもない…」


何か勉強という雰囲気でもなくなったし、なにより美咲ちゃんの様子が変だ。

今日は1人にさせたほうがいいのかも知れない。


「えっと…今日はもう帰るよ」


「う、うん…ごめんね」


「別に謝まる事じゃないよ」


「じゃあまたあしたね」


バイバイと手を振って美咲ちゃんの家を出た俺は、携帯を開き、早速、響子さんにメールを入れる。

- こっちはいつでも大丈夫です


するとすぐに返信が来た。

- じゃあ今から会える?


- OKっすよ


- まだ美咲ん家の近くよね? 駅前の喫茶店にいるから。待ってるわ。チュ


うん、最後のチュは余計だな。

美咲ちゃんに見られたら、あらぬ誤解を受けるから止めて欲しい。



駅前の喫茶店っていくつもあったらどうしようかと思ったけど、1軒しかなかった。

まだ新しい感じの店に入ると、すぐ目に付くところで響子さんが小さく手を振っていた。


「遅い! 初デートに遅れてくるとは何事か?」


「はい?」


何言ってんだこの人は!?


「冗談よ、座って?」


「あ、はい、あ、すみませんコーヒー下さい」


水を持ってきたウェイトレスにコーヒーを注文して、響子さんの向かい側に座る。


「話したいことって美咲ちゃんのことですよね?」


「うん、美咲のことというより、美咲と私の関係についてね」


「不思議に思ってました、友達…ですよね?」


「私はそう思っているけど、美咲は違うみたい」


そう言うと響子さんはしばらく窓の外を眺めている。

そして俺はと言えばその巨大な双丘を眺めてましたとも!


「美咲には…」


「え?」


不意に響子さんが話し始めた。


「美咲には、歳の離れたお兄さんが居たの」


「え!?」


「でもねそのお兄さんは私たちが中学生の時に、事故で亡くなったの」


「そ、そうなんですか…?」


「美咲はお兄ちゃん子だったから、それはもう酷く悲しんでいたわ、

葬儀が終わって学校に行くようになってからも、美咲はほとんど喋らなくなったの」


「…」


「いつも思い詰めた感じで、私や和利とも喋らなくなってしまったわ、

和利は付かず離れずの距離で見守っていたみたいだったけど…」


「けど私は当時、ずっと好きだった人と付き合い始めたばっかりで、

何をするのも楽しい時だった」


それは分かる気がする。

ウェイトレスが俺のコーヒーを置いて下がるの待ち、再び響子さんが口を開いた。


「本当だったら1番近くにいた友達として、美咲を支えてあげなければいけなかった、

でも、私は彼氏を優先してそれを放棄したの、ひどいと思うでしょ?」


「い、いや、それは何とも…」


「正直、私は美咲に対してどう接すればいいか分からなかった、幼かったのね」


そう言いながら響子さんは悲しそうな顔をする。


「中学生ではしょうがないと思いますよ」


「そうね、でも美咲は見捨てられたと思ったみたい、

昔は良く私の家にも遊びに来ていたけど、それも無くなったわ」


「元の関係に戻りたいと?」


「もちろんそう望むけど、どうかな?」


期待に満ちた目で見るの止めて下さい…。


「お、俺に聞かれても困るけど、昔の気持ちと今の気持ちを伝えて、

そして誠心誠意謝れば許してもらえるかも知れないですね」


「そうかな?」


「はい、でも保証は出来ないですけどね」


「そうね、その時は豊くんに慰めてもらおうかな?」


そういうと腕を胸の下で組んで、胸を強調する。

えっと…これはなんのアピールですか?


「いやいやいや、それおかしいから」


「豊くんは美咲のお兄さんになんとなく似てるわね」


「え? それって…」


お兄さんの面影を俺に見てるってこと?


「あ、でもお兄さんの面影を、あなたを見ている訳じゃないと思うから、安心して」


響子さんは俺の心を見透かしているようにフォローする。


「そう願いますね」


「豊くん」


急に真剣な口調になる響子さん。


「はい」


「美咲をちゃんと見てあげてね、私の胸ばかり見てないで」


「は、はい…」


バレてましたか…、っていうか真剣な口調で言うことか?


「そして、私と美咲の仲も取りもってね」


「ぜ、善処します」


「その時にはちゃんとお礼もするから」


そういうとまた腕を胸の下で組んで、胸を強調する。

だからそれは、何のアピールやねん!

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