第九話•冒険者ギルド
こんにちはこんばんは、sha-k_3です。
初めてのハイファンタジー物ということで、頑張ります。
どうか温かい目で読んでください。
自由に執筆していくのでよろしくお願いします。
初めまして、リリアと言います。ハインラント冒険者ギルド王都本部にて、受付嬢をしています。たくさんの冒険者さんがリリアのところを訪れますが、その中でもリリアが大好きなお姉さんがいます。あ!来ました。
「お久しぶりです、氷姫さん!」
「久しぶり」
氷姫さんはいつ見てもとても綺麗な銀髪です。それにあまり喋らないけどとても強いんです!
「Aランク昇格おめでとうございます」
「ありがと。Aランクになってからはリリアと会ってなかったね」
「そうですよ、氷姫さんとリリアが会うのは五ヶ月ぶりくらいなんです!」
「ごめんね。ワタシ二ヶ月くらい前から休んでだから」
そう言いながらリリアの頭を撫でてくる。すごく気持ちいいんだけど、ペット扱いされてる気がする。
「リリアはかわいいね〜」
「やっぱりリリアのことペット扱いですよね!」
「そんなことないよ?何だか妹みたいだな〜って思って」
ふ〜ん、妹か。それなら許してあげないこともないかな。それにしてもこんなに綺麗なのに本当はお姉さんじゃなくてお兄さんなのか。声も凛としていて綺麗だし、これ本当に裏声で出しているのかな?このことを知ってるのはギルドマスターとリリア、あともう一人だけです。やっぱり氷姫さんは完璧な美少女だな〜。あとは胸さえあれ
「痛い痛い痛い痛い、やめてください顔潰れちゃいます〜!だから痛いですって!」
「失礼なことを考えたリリアが悪い」
リリアの頭を撫でていた手が顔に置かれ、そのまま掴まれる。俗にいうアイアンクローってやつだ。待って待って、ほんとに痛い。こんなに力が強いところはお兄さんだなぁと改めて実感してしまう。
「お願いします、リリアが悪かったので離してください〜!」
リリアがそう言うと氷姫さんはやっと顔から手を離してくれた。顔変形してないよね?大丈夫だよね?そんなことを心配してると氷姫さんは男の人に声をかけられる。
「あれ?氷姫か、久しぶりだな」
「お久しぶりです、レイン」
この男の人はSランク冒険者のレインさん。二十五歳の若さでその地位まで辿り着いた実力者であ〜る。それに細マッチョでかっこいいため、女冒険者さんや他の受付嬢に大人気である。今も女の人たちがレインさんに絡まれてる氷姫さんを睨んでる。氷姫さん男の人だから!嫉妬の対象じゃないから!いやでも最近男の人同士が付き合うって話もあるしもしかしたら
ガシッ
「痛い痛いやめてください〜、リリアが悪かったので〜」
「分かればよろしい」
氷姫さんのことは大好きだけど、笑顔で暴力振るうのには反対です!ちなみに氷姫さんがお兄さんだと言うことを知ってるもう一人というのはレインさんのことである。
「氷姫、今から一緒に依頼行かないか?」
「いいですよ」
「それなら、リリア。なんか良い討伐依頼見繕ってくれ」
「はいっ、分っかりました〜!」
依頼がまとめられている紙と数分睨みっこしてるとちょうど良い依頼を見つけた。
「氷姫さん、レインさん、この依頼なんかどうですか?」
リリアがお勧めしたのは王都郊外の山岳にいるレッサーファイヤドラゴン三体の討伐である。この魔物はドラゴンと名前がついている通りに強いが、単体ならAランクの人でも倒すことができるため。AランクとSランクの二人にはぴったりである。
「ふーん。よし、んじゃ今から行ってくるわ。夜には帰って来れると思うから。それじゃ。おい、氷姫、行くぞ!」
レインさんは依頼者片手に走りながらギルドの外へと飛び出していった。
「リリアちゃん、またあとでね」
氷姫さんはリリアのことを少し撫でたあと、名残惜しそうにレインさんの後を追っていった。
「どうか、ご武運を!」
二人の依頼成功を願うリリアであった。
どうもsha-k_3です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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