第八話・決闘 VSハイン=クラウド
こんにちはこんばんは、sha-k_3です。
初めてのハイファンタジー物ということで、頑張ります。
今回は初の戦闘シーンとなっております。
どうか温かい目で読んでください。
自由に執筆していくのでよろしくお願いします。
放課後、闘技場に向かうと結構な人数の生徒が観戦に来ていた。食堂であんなに騒いでいたからな。それに入学して初めての決闘だから話題になるのも当然だろう。
「おい、上流貴族にたて突いたバカって誰だよ」
「聞いたところSクラスの男爵家の奴らしいよ」
「まじ!?あのめっちゃ根暗な陰キャか?」
そんな会話が聞こえてくる。そりゃさぞかし驚くだろうな。俺たて突いた記憶一切ないけど。それと根暗陰キャは結構心にダメージだからやめてもらいたい。俺は噂する人々の間をすり抜けながら闘技場に入っていく。
「よお下流貴族。よく逃げずにやられに来たな、そこに関しては誉めてやろう。だけど杖も剣もなしか?さすがに捨て身できすぎだろ。勝てないからってもう少し戦う気は見せろよな。一瞬で終わっちまうから見に来た生徒たちがかわいそうだろ」
「安心してくださいよ。俺は勝てる勝負しかしないんです。この意味がお分かりですか?」
俺はハインの顔を見ながらニヤリとする。
「てめぇふざけやがってっ。おい審判!とっとと開始しろ!」
俺が煽るとハインは見事にブチ切れる。よくあれで戦おうとするな、戦では感情なんか捨てなきゃいけないのに。審判は俺の方を向いて大丈夫かどうか確認してくる。俺が大丈夫と合図をすると、審判は掛け声を始めた。
「ただいまより、Aクラス・ハイン=クラウドと、Sクラス・レン=ヴィーラックの模擬決闘を行う。ルールとして闘技場内では魔道具の効果により殺傷は不可能となっている。そのため、どちらかが降参を宣言するか戦闘不能となる、また場外になることで勝敗を決める。それでは、模擬決闘を開始する」
開始の笛が鳴らされると、ハインは一目散に俺に突っ込んでくる。
「下流が!一撃で終わりにしてやる。燃えろ『魔剣ブレイズ』!うおぉらぁぁ!」
ハインの両手に握られた剣が炎の包まれる。
「『アイスジャベリン』」
俺が唱えると氷でできた五本の投げ槍が、突っ込んでくるハイン順番に飛んでいく。ハインはそれを切り捨てようとするが間に合わず、最後の一本がハインの腹部に命中する。
「ごはぁっ」
魔法が直撃したハインは後ろに吹き飛ばされるが何とか体勢を整える。
「今のはまぐれだろぉ。くらえ!『フレイムバレット』」
炎の弾が何個も俺に向かって飛ん来るのを『アイスウォール』で防ぐ。すると急に氷が割られ目の前にハインが現れる。さすがに予想ができずに俺は驚く。
(身体強化してきたのか)
魔法により身体能力が強化されたハインは俺に剣を振る。鼻先が少し焼かれるが、後ろに下がりすんでのところで避けてこぶしを凍らせ、顔面に叩き込む。無防備な状態で顔面を殴られたハインはおもいっきり吹っ飛ばされる。空中で姿勢を直そうとするハインに追撃する。
「『フロストバレット』」
無数の氷の弾がハインの全身に当たり勢いを加速させ、ハインはそのまま闘技場の壁へとぶつかり砂嵐が舞い上がる。やっと様子を視認できるようになると、そこにいたのは体がボロボロになった状態で気絶しているハインだった。
「しょ、勝者、レン=ヴィーラック!!!」
審判が声を上げて、俺の勝利が確定する。すると会場が沸き上がりたくさんの生徒が声をかけてくる。あたふたしていた俺のところにアイトが来て、手を引っ張って抜け出させてくれた。
「すごいよレン!あのハイン相手に圧勝してたじゃん!めちゃくちゃかっこよかったよ」
「フフッ、ありがとな」
俺は少し照れ臭くなりながら返事をした。
どうもsha-k_3です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも自由に執筆していくのでよろしくお願いします。