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第六話・王女様の憧れ

こんにちはこんばんは、sha-k_3です。

初めてのハイファンタジー物ということで、頑張ります。

どうか温かい目で読んでください。

自由に執筆していくのでよろしくお願いします。(美少女要素についに少し触れます)

「はいはいすいませんでした。「でした」」


二人は俺のほうを一度も見ずに吐き捨て、去っていった。


「レン様、大丈夫でしたか?お召し物が汚れていなければよいのですが・・」


王女様は俺をとても心配した目で見てくる。あれ、俺この人とのかかわり一切ないよな。昔の記憶を探っていくがそれらしき記憶はない。


「私は大丈夫です、王女様。それと、私のような下流貴族の者の名前を様付けで呼ばなくても結構ですので」


「なぜ王女様など他人行儀な名前で呼ぶのですか」


「かしこまりましたハインラント様」


「名前で呼んでください、それも様は付けずに」


「・・・かしこまりました、ヴァルキリアさん。これでよろしいですか?」


俺は王女様、じゃなくてヴァルキリアさんに不敬を働いて罰せられる未来を考えて少し震えながら話しかける。


「もう少しフランクに接していただいてもかまわないのですが。そういえば私がなぜレン様を様付けで呼ぶか、でしたよね。実はその理由はレン様に直接関係があるわけではないのです。ただレン様が私の憧れの人に似ているだけなんです。性別も違いますし髪色や長さも違うのですがなぜでしょうか」


意外と軽い理由だったな。もっと複雑なことがあるのかと思って少し身構えていたが安心した。それにしてもヴァルキリアさんに憧れに人か。俺とは性別が違う、つまり同性ってわけだから恋愛的な意味ではないな。それにしてもどんな人なのだろうか。聞いてみるとするか。


「その方はいったいどのような人なのですか?」


すると彼女は少し頬を赤らめてからこう言った。


「実は私、時々変装をして冒険者としてギルドで依頼を受けているのですが、もともとはそこで何度か出くわしていただけだったのです。しかし半年ほど前にその方の戦闘を見てですね、とても驚かされたんです。私と同じ氷の魔法なのに私よりも断然強かったんです。そのころ私は周りから称賛されすぎて少しうぬぼれていたんです。氷魔法において私は王国一なのだと。しかしその方を見て私の考えは一瞬にして壊されました。彼女が王国一の氷魔法の使い手なのだと。その時から私は彼女のことを尊敬しているのです」


ギルドというのは何でも屋である冒険者たちの集う場だ。そこで、依頼を受けたり報告をしたりする。俺のお気に入りの受付嬢はいつも左から二番目のリリアちゃんだ。俺らよりも少し若いのにもう働いている。対応も丁寧で分かりやすく、それに、見ていてとても癒される。決してロリコンというわけではない。決してな。俺がなんでこんなに詳しいのかというと俺も冒険者として活動しているからである。今とは全く異なった性別と姿で・・・

冷や汗が出てくる。よし確定するためにもう一度質問しよう。


「その方がどのような特徴があるかうかがってもよろしいでしょうか?」


「もちろんです。彼女は私と同じ銀髪で、いつもギルドでは銀髪の美少女と話題になっています。身長は、レン様と同じぐらいでしょうか。年齢は残念ながら分かりませんが十歳は確実に超えています。冒険者は十歳からですから。そういえばほかの冒険者さんたちが彼女を見ていつも言っていた言葉がありましたね。確か、『白銀の悪夢』と」


俺はその言葉を聞き絶句する。


「長々と語ってしまい申し訳ありません。大丈夫でしたか?」


心配そうに俺の顔を覗き込む。


「いえ、貴重なお話ありがとうございました。では私はこれで」


俺はそそくさと話を切り上げてアイトたちのいる方向へ向かう。


(終わった。ワタシの存在が認知されていた。嬉しいような恥ずかしいような複雑な気持ちだな)


『白銀の悪夢』というのはワタシの二つ名。スタンピードのときに広範囲魔法であたり一面を凍らせた結果、悲しいことにそう呼ばれるようになってしまった。一応、氷姫ひょうきという名前で冒険者はしてるんだけどな。全然この名前で呼ばれないや。というかいつの間にか氷姫としての俺が出てきていたな。二重人格っていうわけではないが、少しだけ性格が変わるというか、意識が引っ張られたりする。まあ今のところ問題はないからいいか。




―――――――――――――――――――――――――――――


彼の魔法『アイスウォール』の展開は大きさこそ小さかったが素晴らしいものであった。展開速度が早く、魔力の歪みが一切存在しなかった。もしかしたら彼はあの方と同じぐらいに魔法が上手なのかもしれない。彼のこれからの学園生活が楽しみになっていく。とても面白くなりそうだ。それにしてもやっぱりどこか似ている。雰囲気なのか、、それと顔立ちも目元が前髪に隠れていたがなんだか近い感じがした。もしかしたら親戚なのかもしれないな。


そのようなことを考えながら彼女は、どこか上機嫌にほかの生徒の元へと歩いて行った。

どうもsha-k_3です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからも自由に執筆していくのでよろしくお願いします。

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