第四話・ボッチ回避
こんにちはこんばんは、sha-k_3です。
初めてのハイファンタジー物ということで、頑張ります。
どうか温かい目で読んでください。
自由に執筆していくのでよろしくお願いします。
「はい?ヴィーラック様初めまして。平民のアイトといいます」
「いやなんでそんな堅苦しいの?別に俺は普通でいいよ男爵だし。美少女二人としゃべるみたいにさ」
「分かった。ヴィーラック様がそういうならそうするよ。これからはレンって呼ぶね。僕のことはアイトでいいよ。よろしく」
そう言ってこっちに手を差し出す。
「よろしくな、アイト。あと俺はレンでいいよ」
差し出された手をつかんで握手しながら答える。
「なあアイト、どうやってあの二人を口説き落としたんだ?」
「別に口説いたわけじゃないよ!フェリンとはもともと幼馴染なんだよ。僕がいた孤児院に遊びに来てたんだ。それとアメリアは確か、入試の日の数日前に路地裏で誘拐されそうだったのをたまたま助けたんだよ。そしたら懐かれたんだ」
「まじかよ、そんなんほぼチートじゃんか。ラノベ主人公かよ」
「ちーと?らのべ?なにそれ」
おっと、秘密が少し露見しそうになった。
「いや、何でもないよ。そういやアイトは寮入んのか?」
「もちろん入るよ。レンもなの?それなら一緒に行こうよ」
俺はアイトに手を引っ張られながら教室を後にした。
「いやーまさか僕たち同じ部屋だったなんてね。ルームメイトがレンでよかったよ」
寮の部屋は二人で一つ。どんな偶然か俺とアイトは同室になった。
「これからはクラスメイトでルームメイトだな。よろしくっ」
「そうだね、よろしく。もうお昼過ぎじゃん。ご飯どうする?」
「もうそんな時間か。んじゃ学食行こうぜー」
今度は俺がアイトの手を引っ張て部屋を後にした。
学園内には二つの食堂がある。上級区族たちが利用するハチャメチャに高級な学食だ。もう一つは今俺たちがいる下級貴族御用達、安い早い上手いと噂の食堂である。ちょうどご飯の時間なので生徒が多く混んでいる。何とか列の最後尾を見つけて並んだ。
「レン何にする~?僕はハンバーグ定食にしよっかな」
「お子ちゃまだな~」
「ひどい!ハンバーグだって立派な大人の食事だよ」
「あはは、冗談だって。それじゃ俺はビーフシチューにするか」
俺らはおばちゃんからトレイに乗った料理を受け取る。
「席空いてなくね。どうする?」
「そうだね。あっ!フェリンたちが手招きしてる。行ってみよっか」
アイトにそう言われ、二人の元へ向かった。
「アイト~こっちこっち。ここならまだあと二人座れるよ」
「フェリンありがとね。友達になったレンもいるけどいいかな?」
「初めましてフェリン様、アメリア様。ヴィーラック男爵家長男のレイ=ヴィーラックといいます。私もご一緒してもよろしいでしょうか」
アイトの友人ではあるが、相手は公爵家と伯爵家なのでしっかりと対応する。
「そんなしっかりしなくてもいいよレン。この学園は生徒の平等を掲げてるからね。フェリンって呼んでいいよ。アメリアはだいじょぶそ?」
「えと、ボクは全然大丈夫です。初めましてレンさん。アメリアといいます。僕のことはアメリアで構いませんから」
「分かったよ、フェリン、アメリアこれからよろしくね」
「うんよろしく~って早くしないとご飯冷めちゃうよ。ほら座って」
「いただきますっと」
俺はしっかりと手を合わせて言う。こっちの世界でも欠かさず行っている。
「レン今のなに?」
アイトが問いかけてくる。そりゃ聞かれるか、家族にも初めての時聞かれたし。
「えっとね、これは今から食べる食材やそれをつくった人たちに感謝を伝えるためにやってるんだよ」
「へー、そんなのあるんだ。いいことだね、僕もやろっかな」
「レンさんそれすごくいいと思います」
「それならウチもやろっと」
こうしてにぎやかな食事が始まった。話したのはホントたわいもないことだった。これからの学園生活についてやみんなの試験結果(フェリンの筆記は結構やばかった)、最近の王都についてなどだった。食べ終わって寮に戻ろうとしたときフェリンに腕を引っ張られた。
「レン、アイトのことよろしくね」
俺は親指を立ててアイトの後を追いかけた。
どうもsha-k_3です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも自由に執筆していくのでよろしくお願いします。