第十話・秘密の魔法と小さなドラゴン
こんにちはこんばんは、sha-k_3です。
初めてのハイファンタジー物ということで、頑張ります。
どうか温かい目で読んでください。
自由に執筆していくのでよろしくお願いします。
ギルドを出たワタシたちは乗り合い馬車で王都郊外に向かっていた。
「そういえば氷姫、学園入学したんだろ?なんか面白いことあったか?」
「決闘した」
「は!?入学してすぐだよな?何でそんなことに何だよ」
ワタシが経緯を細かく説明するとレインは豪快に笑いだした。
「なるほどな。それは理不尽すぎるな。それでそいつをボコボコにしたってわけか、これは傑作だな、アッハッハッハッ」
その後も、ワタシたちは目的地に着くまで雑談を続けた。まあワタシよりもレインの方がたくさん喋っていたけど。
馬車を降りてから一時間ほど走ると、やっと討伐対象のある山岳地帯にまでやってきた。地下に火山が眠っているのか、どこか気温が高い気がする。氷属性のワタシは熱に弱いため汗が噴き出てくる。
「レイン、暑いから早く終わらせて帰ろ」
「氷姫は暑がりだったっけな。分かった。それなら氷姫、いつものやってくれ」
「了解。『オブザーバーフィールド』」
『オブザーバーフィールド』は自身の周囲の様子を第三者視点で見ることができる魔法だ。範囲を広くすればするほど魔力の消費が激しくなるため燃費の悪い魔法だ。
「北東側150メートル先、西側100メートル、南西側200メートルにそれぞれ一体ずつ存在を確認。一番近いのは任せた」
そう言い残してワタシはレインの前から姿を消した。
目を閉じた次の瞬間、開けるとワタシの前には中型のドラゴンがいた。これがワタシの秘密であるもう一つの魔法、空間魔法。全て魔力消費が激しいが、瞬間移動したり空間ごと切り裂いたり、あと空間ごと潰したりとかなり好き勝手できる。さっきの『オブザーバーフィールド』も空間魔法の一種である。もう一度瞬間移動でドラゴンの後ろに回り込む。手のひらから氷を発生させ、剣の形に整形して突き刺した。ドラゴンはギャアと悲鳴をあげ、真っ赤な体からは紫色の血が流れ出ている。こっちを向いたドラゴンが大きく息を吸い込んだため、ワタシは後ろに避難する。もともとワタシがいた場所はドラゴンのブレスによって黒焦げになっていた。この火力でレッサーとかふざけてると思うんだけど。ワタシは普通のファイヤドラゴンと戦ったことないから分からない。あんなSランクの化け物に簡単に遭遇するわけないため当たり前だ。もしかしたら今世では会えないかもしれない。いや会わなくて済むかもしれない。だってワタシは戦うことが好きなわけではないから。
「『アイスニードル』」
こちらに向かってくるドラゴンに地面から生えた氷の針が深々と突き刺さる。捕獲完了だ。ワタシはもう一度瞬間移動した、ドラゴンの真上に。
「『氷姫ノ大剣』、だぁー」
両手で握ったワタシより一回りほど大きい剣が振り落とされ、ドラゴンの首が落とされる。剣が地面にぶつかると、大きな音を立てて割れてしまった。しかし、地面には深い斬撃の後が残っている。この魔法は、『アイスソード』という氷の剣を生み出す魔法をワタシなりに強化した、オリジナル魔法である。魔力によって生成されるのは、三メートルちょっとある長さを持った巨大な大剣である。人間の腕力ではまともに振ることができないため、今回のように重力を利用して使っているのである。そろそろもう一体の方に向かうか。
ゴゴッゴゴゴゴッガゴン
嫌な音が足元の地面から響く。ワタシやっちゃたかもしれない。地下の火山が噴火しようとしてるのだろうか。急いでワタシは遠くに瞬間移動する。ワタシの戦っていた場所は、地面が割れて溶岩が噴き出ている。それだけならまだ良かった。ワタシはそこに見えた影を見て絶句した。ただ一つ言うことは、今日からワタシのことを一級高速フラグ回収士と呼んでほしい。
どうもsha-k_3です。
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