104、物語の結末−2
会ったのはスターヴァの個室、ライアンとマイラ、それからセシリア、リアン、ブルームだ。
ライアンもマイラも食べ物の美味しそうな匂いに口の中は大洪水になっていた。
表向きの夫リアンとの家はまだ公開していない為、基本的にはブライト伯爵家に手紙は届く。だからゆっくりと落ちあう場所がなくてスターヴァにした。それとこの2人の食事事情も知っていたからだ。だが、今は食べ物の匂いの前にゆっくり話は出来なさそうだ。
「話は食事の後にしましょうか」
目を輝かせたマイラに対して、ライアンは厳しい顔つき。
「今日は私がご馳走しますよ、セシリアの兄上と妹君ですからね。ここの料理は何でも美味しいですよ? マイラ嬢にはハンバーグあたりがお勧めかな? ライアン殿はトンカツ…、そうだ、何種類か頼んでシェアしてもいいですね、ここはなかなか予約が取れないので是非その中から好みの味を探してみてください」
「リアンは何がいい?」
「んー、ステーキがいいかな? ブルームは何にするの? 半分こしようよ!」
「いいよ、リアンは何が食べたいの? ステーキと何で迷っているの?」
「えっとねー、カツカレー辛口!」
「あはは、いいよ。じゃあそうしようか…1つで足りるか?」
「んー、唐揚げも食べたい」
「オッケー、飲み物は何がいい?」
「クリームたっぷりのメロンクリームソーダー!」
「セシは何がいい?」
「アジフライ定食にほうじ茶で!」
「ライアン殿とマイラ嬢の飲み物の好みはありますか?」
「…いいえ、何でも構いません」
「アイスココア! アイスココアを飲んでみたいです…」
「アイスココアですね、ライアン殿はコーヒーは飲んだことがありますか?」
「はい、1度だけ」
「ではコーヒーで構いませんか?」
「いいえ、紅茶でお願いします」
「分かりました」
ブルームが注文をしてくれた。
ライアンとマイラはセシリアとブルームがリアンを甘やかしていることが不思議だった。だってリアンはセシリアの従者のはずだからだ。こう言う時は本来、従者であるリアンが率先して行動するものなのに、取り仕切っているのはブルームで2人は甘えているのだ。
変な関係に見えた。ライアンとマイラも兄妹だが、この2人は関係が近すぎる?そんな気がした。
食事が運ばれて目の前に出てくると、ライアンとマイラはゴクンと唾を飲み込む音が聞こえるほどお腹の減りが限界だった。淑女も何もなく目の前のご馳走にかぶりつく。
ブルームがライアンとマイラに注文してくれたのは、ハンバーグ、トンカツ、クリームコロッケ、生姜焼きだった。一口食べて目を見開き夢中になって食べる。
「お兄様、一口くださらない?」
本来はあるまじきマナー、でも目の前でリアンとブルームがシェアして「美味しい!」と満足そうにリアンが食べている姿を見ると、つい許される気がして兄に頼んでみた。兄は困惑したけど一切れ食べさせてくれた。
凄く美味しくて…温かくて…幸せだった。
マイラは、両親が生きていた時、うんと小さい頃の幸せだった時を思い出していた。
穏やかな時間を久しぶりに過ごし、自然と涙が溢れた、ここ数年 お父様がおかしくなって家族がギスギスし始めて、家ではお金の話ばかりだった。みんなセシリアさんのせいにしたけど本当は違うって知ってる。だって、資金繰りがうまくいかないからセシリアさんを探したって知ってるから、彼女のせいにしていれば自分たちは安全だった、だからこの結果はきっと仕方ないの。今は温かい食事を家族、兄妹で囲めることが嬉しかった。
マイラは歳の割に幼かった。
何でも周りの言う通りに生きてきた、だからあまり自分で考えることはなかった。今までは両親と兄の言う通りに生きてきて問題がなかった。でも、急にお金の話ばかりするようになって、私はトラスト侯爵と無理やり婚約させられた。その上結婚前だと言うのに同居して体の関係まで強要された。嫌で嫌で泣いてばかりいた、でも逃げ出すことも出来なかった。結局、言う通りにした。それしか出来なかったから…。凄く辛かった、気持ち悪くて逃げ出したくて助けて欲しくて毎晩祈った。だけど誰も助けてくれなかった。
トラスト侯爵が悪いことして失脚した。婚約は白紙となり家を追い出された時は心底嬉しかった、まだ籍を入れてなくて良かった…。お兄様のもとに帰れたけど、お兄様が必死に働いて私を養ってくれるけど私は何も出来なかった。お兄様がやつれて痩せて行くのに、私にできることは部屋で待っていることだけだった。
『私がお兄様を苦しめている、私がいなければお兄様はもっと楽になるのに』
分かっていても、何も出来なかった。『いつかお兄様に捨てられたら私はどうなるだろう?』漠然と不安を抱えていた。
今は美味しい物をお腹いっぱい食べられる、笑顔がある、それが安心できて肩の力が抜けて嬉しかった。
「さて、食事も終わったことですし、本題に入りましょう。
マイラさん、これからの人生どう生きていきたいですか?」
「セシリア嬢…、マイラの事は私が考えます、ですから心配頂かなくても結構です」
本当は助けて欲しい、そう言いたかったがやはり素直になれず意地を張ってしまう。
「ライアンさん 少し黙っていて頂けますか? わたくしはマイラさんに聞いているのです。その上でどうするかを貴方が責任を持ちたいと言うならそれでも構いません。ですが、その前にマイラさんがどう考えているかを知りたいのです」
「マイラは優しい子なんです、貴女が威圧すればしたくない事も頷いてしまう。私はもうマイラに辛い思いをして欲しくないんだ!」
「貴方がマイラさんの本当の気持ちを言えなくしているのです、少し黙ってて貰えます?」
『黙れだと!? おい、どうなっているんだ!!』
「少し結界の中に入って貰って声が聞こえないようにしました。さて、改めてマイラさんはこれからのことどう考えてらっしゃいますか?どうしたいですか?」
「お兄様!? ……私は…、私は無知で無力だと知っています。いつも私は周りが決めた事に従うだけの人生でした。地獄から逃げ出したくても何も行動ができず泣いているだけ…。折角そこから抜け出せたのに、お兄様の元でご飯を食べさせて貰い一日中お兄様の帰りを待つことしかできません」
『お前はそれでいいのだ! 気にしなくていい!!』
「お兄様の負担になりたくなくても、1人で出来ることがないのです。
でも…叶うならば、学園へ戻り、どなたかと普通の結婚をしてお兄様の負担を減らせればと思います」
結界を解くと
「マイラ! 馬鹿だな、負担なんかじゃない! お前が幸せのなれるなら私はどんな事でもしてみせる!!」
「お兄様!」
「で、具体的に何がお出来になりますの? マイラさんが学園に通いたいと言って通わせられますの? 今は食べる事にも困窮しているのに学費に夜会に出るためのドレスなどはご用意できまして?」
「…くっ、それは…」
「理想ばかりで具体性に欠けます。マイラさん、ライアンさんのお給料をご存知ですか?
正直に言えば、マイラさんが来られるまでもご自分の食事を抜いても毎月赤字です。友人に何とか紹介して貰って勤めましたが、ハッキリ言えば平民の従者レベルの仕事と同じなので給料もその程度です。
マイラさんには大変ショックでしょうが、現実なのでキチンと受け止めてください。
あなた方はスターライド家の戸籍に入っておりません。グレッグはスターライドと名乗らせていましたが、実際はアンバー男爵家の戸籍に入っているのです。ただ、学園側もグレッグ・スターライド侯爵がご自分の子供と認めてその様に扱うように学園側に交渉したので、スターライドで通っていたに過ぎません。それは勿論ヘネシー伯爵家に配慮した結果です。ヘネシー伯爵家の機嫌を損ねれば鉱山の利権を失う事になる、だからグレッグも強硬手段は取れなかったのでしょう。グレッグがスターライド侯爵家をサッサと諦めていれば、平穏な人生を歩めたかも知れませんが、言っても仕方ありません。
つまり何を言いたいかと言えば、学園に戻っても今後はマイラ・アンバー男爵令嬢として生きる事になります。学園生活は残り少ない期間となります、事情を知っている者は多く、今まで友人と思っていた者たちにも遠巻きにされるかもしれません。それにグレッグ・スターライドがいない今、結婚相手も家格の釣り合う家となると、男爵家か平民、実際のところスターライド侯爵家は悪名高い嫌われ貴族ですので、結婚相手に貴族を求めるのは難しいかも知れません。
それが現実です。それでも敢えてその道を選びますか?
貴女が得意な事は何ですか? それを生かして働く道もあります。
それに王宮で侍女として働く事も出来ます。
自分は何も出来ないではなく、貴女にだって得意なことがあるのではないですか? もう周りが勧める女性の生き方に合わせずともいいのですよ?
もし、どうしても学園に戻って勉強したいなどの思いがあるならば、学費や諸経費、ドレス代などもわたくしが援助します。ですから、本当の自分がどう生きたいか今一度考えてみてください。
それから、グレッグ・スターライドとあなた達の屋敷や商売についてですが、クレア夫人の実家から借金を重ね、事業を起こしては多額の負債を抱えていた為、屋敷を売り、使用人に給料を払い解雇した結果、更にこれだけの借金が増えました。そこで これらはスターライド侯爵家の資産で全て精算しました。残念ですが、あなた達に遺せるお金はありません」
具体的にどこに幾らの借金及び返済完了の書類など、詳細に書かれた書類には説得力があり、その額に慄いた。
母はスターライド侯爵家の財産はセシリアには渡さないなんて言っていたが、残ったのは莫大な借金だけだった。
「次にライアンさん、貴方はどう生きていきたいですか?」
実は、ライアンは自分で仕事を探す時に自分が父親のいないアンバー男爵家の者である事をその時に知った。侯爵令息ではない今の自分には仕事を選べない事も、使えるコネがない事も分かっていた。友人だと思っていた者も誰も連絡は取れなかった。
ただ、目の前の多額の負債をセシリアが肩代わりしてくれていなければとても払える額ではなく、中には就職を世話して貰おうと訪ねた際に随分素気無く帰され、『父親がいないとこれか!』などと不服に思っていたが、この額を踏み倒されそうになっていたのではいい顔のしようもないと思い、愕然としてその金額を見つめていた。肩代わりしてくれたセシリアには感謝しかなかった。こんな額、一生かかっても払うことは出来ない。
「私は本来、スターライド侯爵家を継ぐと思っていたので、領主経営を学んでいた。だが、それも必要なくなってしまった、だがどの職種もどうも勝手が違って…。出来れば、領主として能力を発揮したい!」
「なるほど…、残念ながら領主には今のところなれません。手っ取り早くなるには爵位・領地持ちの女性と結婚する事です。ですがそうなると、恐らくマイラさんの側にいる事が出来なくなります、ライアンさんとすれば、マイラさんの生活が安定するまで見守りたいのでしょう?」
セシリアは見下しているのではなく、本当に一緒に考えてくれているのだ。領主になりたいと言う言葉も馬鹿にしない。
「ああ、その通りだ。実は私も婚姻については考えた事はある、だが資産もない父親が不祥事を起こした家では、どこも敬遠された。出来ればマイラが卒業するまでは側にいてやりたい」
「…これは提案なのですが、領主は正直難しいでしょう。ライアンさん自身も身動きが取れない、実際問題 領地を持たない男爵令息では難しと言わざるを得ません。そこで、家令の資格をお取りになったら如何ですか? マイラさんがお勉強する間、ライアンさんも執事や家令の勉強をし、能力を磨かれてマイラさんの生活が安定するのを見届けたら、どこかに就職なさったらいかがですか?」
「なるほど…、だが日々の生活が儘ならない、やはり働いて収入を得なければ…」
「では、それもわたくしが支援しましょう。それでいいですか? ですが、それを目指されるのであれば、王宮で発行される資格、国務部の地方監査官と王宮執事を目指して頂きます。地方監察官はその名の通り各領地の監査として派遣される部署です。そこには領主として必要なスキルも学べ、資格を有していれば執事・家令として働くのに有利となるでしょう。王宮執事はそのままです、人を使う側から使われる側になるので、必要なスキルが学べるでしょう。それでも宜しいでしょうか?」
「ああ、そんな資格があるのか…、願ってもない事だ」
「はい、その資格を取っていれば悪くない条件で就職できると思います。また王宮で能力を認められれば、行政監督官に稀に入れることもあるそうです。そうなればもっと好条件で働くことも可能だと思います。では、小さい屋敷と侍女と侍従と料理人を用意しましょう。ですが、自分たちで出来る事は自分たちでやる努力もしてください。それはこれまでの侯爵令息令嬢の生活は出来ないからです。私は伯爵令嬢として育ちましたが、領地もないあまり裕福ではない生活でしたので、行商にも行きました。ですから料理も掃除も家畜の世話も何でもやりました。合間を縫って体力作りも護身術も習っていました。でもお陰で何でも自分で出来るし、その後やりたい仕事に幅も出来ました。何が役に立つかは分かりませんから貪欲に学んでください」
「あ、有難うセシリアさん、どう感謝したらいいか…」
「有難うございます、セシリアお姉様」
「順調にいかない事もあると思いますが、どう足掻こうとも生きていくしかありません。もう、両親は亡くなり自分の力で生きていくしかないのですから」
「はい、分かりました」
「ああ、決して諦めたりしない!」
こうしてライアンとマイラと別れた。
そして数年後、マイラは学園で王宮侍女のスキルを学び王宮侍女として働いた。そしてアタックしてきた騎士と結婚した。ライアンは無事資格を取り、数年王宮に勤めた後、スターライド侯爵領の屋敷の家令として働いた。自分が守っていくと決めていた領地を見守る事が出来て満足していた。セシリアの部下となっても文句なくイキイキと働いている。
ブルームはアシュレイ王太子殿下の側近になっているが、セシリアとリアンとで暗部を担っている? セシリアはハッキリ言って忙しい。商売を多く手掛け、スターライド侯爵領、ブルーベル侯爵領、ブライト伯爵家の商売、スターライド侯爵家の商売、ヘネシー伯爵家の仕事まで管轄しているので、そうアシュレイ王太子殿下に付き合う時間はないのだ。だからアシュレイ王太子殿下の呼びかけに仕方なしに応じている。だから4人だけになると立場が完全に逆転しているが、お願いして情報を教えて貰っている。
ブルームも今は自分の式神を作ってあちこちに潜ませている。ブルームの式神はトカゲとハヤブサだ。ブルーム、セシリア、リアンはアシュレイ王太子殿下の部下として一応働いている。窓口はローレンだ。
ブルームとセシリアには元気な子供が生まれた。
長男はスターライド侯爵家を継がせ、次男はブライト伯爵家を継がせ、長女はヘネシー伯爵家を継ぐ予定だ。
実はセシリアはリアンと魂で繋がっている為、寿命がないかも知れない。もしかすると体がボロボロになるまでは間違いなく生き続けるだろう、体がなくなっても在り続けられるかも知れない…はは。そしてブルームも魔力と聖力で作られているので、魔獣や聖獣たちと同じくらいの寿命となるだろう。ブルームが王女と結婚を拒むために子供ができないと説明したが、実際は問題ないと確信していた。セシリアが魂、記憶まで忠実に再現したのだ、抜かりはないはずと。ただ魔力が多く魔獣に近くなるかも知れないとは思っていた。まあ、全てはセシリア以外とは結婚したくなかったので丁度良かっただけなのだ。
だから少し不安ではあったが、セシリアとの間に子供を作った。どんな子供になっても自分たちなら何とかなると思ったからだ。何があってもリアンもいる、隠れ家でのんびり過ごしてもいいと。
セシリアとブルームの子供は人間にしては物凄い魔力と聖力の高い子供で生まれた。だが、普通の子供として生まれた。よって、セシリアとリアンの子供として届けを出した。
子供たちには全て真実を話した。兄妹と世間では思われているが実はいとこで夫婦だと。
セシリアとブルームとリアン それに3人の子供たちは仲良く家族として過ごしたが、子供たちの方が早く亡くなる形となった。
セシリアもブルームもリアンも老いることがなかった、よって自分たちの姿を老けて見えるよう魔法をかけた。爵位を譲り隠居の立場となると3人は隠れ家でひっそりと…ではなく、面白おかしく生きていった。老け魔法も解除し街に出る際は別人になって買い物を楽しんだりもした。姿を消せばどこにでも行けたので不自由する事もなかった。
セシリアは2度目の人生を愛する者たちと永遠なる時をうんと幸せに生きた。
―おしまいー
誤字脱字、読みにくいところもあったと思いますが、最後までお読みくださり有難うございます。
追記
因みにフィーリアは正気を失っていたので、セシリアを叩いていたのは、神の眷属ゲンがフィーリアに取り憑いてセシリアの指示のもと行っていました。ヘネシー伯爵家からセシリアが出るための策謀でした。3年後眠るように亡くなり、ヘネシー伯爵家の相続権もセシリアに指定され、ヘネシー伯爵が亡くなった後は正式にセシリアが引き継いで、その後長女に引き継ぎました。
伯父さんは12年後老衰で亡くなりました。ファームで大勢の子供たちに頼られるお爺ちゃんとして大人気。
セシリアの子供ができた時は顔をくしゃくしゃにして喜んでいました。何よりセシリアが大勢の人に愛され、その愛を信じることが出来るようになった事を心から喜んでいました。セシリアの子供を抱っこした時は嬉しくていつも眠って起きるまで見つめていました。
ローレンは生涯結婚しませんでした。
ブルームの同僚として働き、セシリアの屋敷で共に暮らし、2人の子供を2人と同じように慈しみ共に育てました。
ローレンに縁談がない訳ではなかったが、シルヴェスタ帝国の影はいつまでもついて回り、伴侶、子供まで危険が及ぶ事を恐れてだ。まあ、望めばセシリアが何とかしてくれたかも知れないが、子供を作る気が無かった、シルヴェスタ家を完全に終わらせるつもりだったからだ。ローレンはブルームとセシリアの側にいることが幸せだったから家族として人の一生を生きた。
レイモンド・マルゴット副騎士長
レイモンドは実はセシリアと繋がっていた。レイモンドはブルーベル侯爵領でクライブ元副騎士団長に師事していた。自分の腕に自信があったのに、幼いセシリアに弓で負け、剣術も成長するに従い子供と馬鹿にできなくなり、12歳の頃から5回に2回負けることもあった。その時からセシリアとブルームを1人の剣士と認め、年下の2人を友と扱うようになった。ブルームに罠が掛けられた時も事前に打ち合わせをして協力して貰った。ローレンの養子の時もマルゴット侯爵に口利きをしてもらった。四角四面の真面目男で通っているが、自分が認めた人間には案外甘いのだ。
長々と有難うございました!