これまでの弟子の魔法使い 〜第4章〜(簡単にまとめました)
夏と冬に行われる『特別魔法試験』。
通常のテストや実技とは異なり、生徒たちのランキングにも大きく影響を与える大事な試験。魔法科の生徒たちにとって一発逆転のチャンスでもある。
今回のお題は日本にある四大ダンジョンの一つ『赤界竜王が眠る迷宮洞窟』を舞台にした探索試験。
対して興味もなかったが、成り行きで参加する事になった龍崎刃。
本当は面倒で嫌だったが、幼馴染の桜香のピンチから渋々参加を決意する。ただ、マドカからの思わぬご褒美が追加した事でやる気がスイッチが入る。目立つのも承知の上でダンジョン内を暴れて一位を独走していく。
しかし、入学した時から既に色々と目立っている欠陥魔法使い。家とか筆記テストの順位とか……。
創設者の孫でもある事も学園側から注視される原因だったが、前回の騒動で余計に警戒されてしまっていた。
これ以上何かやられる前に追い出した方がいいと、誰かが口にしてそれが少しずつ広がり伝染していった。
さらに彼の事をよく思っていない桜香の兄隆二と。
いずれは彼を手に入れたい妹の緋奈が学内と学外より刺客を送り込んで来る。
トドメとばかりに異世界からも厄介な相手が参戦して来るが、こちらは本人というより彼の師が九割九分原因なので、発言の機会があれば全ての責任は師にあると異議を唱えただろう。
魔法、スキル、剣術、さらにはチート級な魔道具を駆使。
さらには親友である四条尊の助力を借りて、それらの障害とどうにかクリアした六日目であった。
──物語はここから続く。
「ようやく会えたな」
決戦の地はダンジョンのボスが潜む最終階層。
「悪く思うなよ? ジン」
「組む相手を間違えたか」
裏切りから始まる最終の七日目。
「お前に残された選択はただ一つだ」
「交渉の余地は無いんですか?」
「選ばないならお前の行く先は病院になるぞ」
抵抗も出来ず捕まり、罪人のようにあの男の前へ……。
「私も一枚噛ませてもらう事にしました」
「貴方は知りませんよね? 私はずっと前から貴方に勝ちたいと思っていました」
思い出しながら藤原輝夜が不敵に笑う。
「楽な試験には……やっぱり無理か」
「ハッキリ言って異常者だ刃。この数年の間、お前の身に一体何があった?」
「邪魔する奴らは全員蹴散らす」
終了まで残り数時間のラストバトル。
内部の者たちや外部の者たちが暗躍する混沌の最終日となる。
そして……。
「アハハハハハハハハハハ! 君にボクを殺せるかい?」
「クッテヤル……」
魔神の彼女と彼が出会う。
第4章の最後の部分に入ってきたので追加しました。
簡単にまとめた感じのと今後の展開をちょっと公開。変更あるかもですが、こんな感じで残りも終えようと思います。