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神と魔王の弟子は魔法使い 〜神喰いの継承者〜  作者: ルド
第3章 弟子の魔法使いは優等生達を欺き凌駕する(何気なく)。
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第30.5話 賄賂は程々に(程々でもダメです!)とメタル君の活動日誌。

 オマケ回です。


*賄賂は程々に(程々でもダメです!)*

 騒動終了後、春野の処分について。

 決してコントではありません。


祖父「な、何じゃこれは……!(夢か? 夢なのか!?)」


刃「んー……アイドルグッツ?(まさかこんなに用意されるとは)」


祖父「それは見たらわかるわ! な、なんでワシが愛する『星々』の限定の写真集やDVDがこんなに沢山……!(宝じゃ! 宝が見えるのじゃ!)」


刃「あー……ジィちゃんにお願いがあります」


祖父「オッケー!」


マドカ「即答ですか……」


刃「ごめん。やっぱり説明するから……」


 説明中……。


祖父「なるほどのぉー。アヤちゃんがそんな事に……」


刃「どうも緋奈が関わってるみたいなんだ。魔眼の使用は確かに重いが、今回だけは退学だけは勘弁してやってほしい」


祖父「オッケー……と言いたいが、正直厳しいのぉ」


刃「マドカは入れられたのにか?(え、無理なの?)」


マドカ「刃、いくら何でも私の件と比較しては……(呆れ目)」


祖父「確かに似たようなもんじゃが(キッパリ)」


マドカ「……ツッコミキャラじゃないんですが(私がおかしいのでしょうか?)」


刃「ならば奥の手を……(孫的にちょっと渡したくなかったが、仕方ない)」


祖父「ほぉ? また何かあるのか?(そんじょそこらのモンじゃ動かんぞ?)」


 そっとカバンから取り出した。


刃「ジィちゃんの名前入り(テツちゃん)、『星々の使い魔』全員のサイン入りプレミアム色紙セットの───「もしもし、渋谷か(学園長)? ワシじゃ! 鉄じゃよ!(電話中)」……」


刃「な? 上手くいっただろう?」


マドカ「……職権濫用、権力濫用、孫とアイドルが関わると激甘じゃないですか」


刃「だよな」


マドカ「でも何で、渡すのを渋ったんですか?」


刃「テツちゃんサインで喜ぶジィちゃん、見たいと思うか?」


祖父「むっほ〜〜ん! 感激じゃあ〜〜!」


刃「…………やっぱ渡すんじゃなかった」


マドカ「……(察した)」


 刃の肩をぽんぽんと叩く。

 彼女の手は妙に優しくて、彼は無性に悲しく、最後に癒しを感じた。



*メタル君の活動日誌*


刃「今日からよろしくな、メタル君」


メタル君『プルっ!』*アイアイサーって言ってます。


 これは作戦執行までのメタル君活動日誌である。

 彼のチカラの一部と魔力を得たことで、メタル君はもう普通のスライムどころか魔物らしさも飛んでいた。


◯◯月◯◯日

 ボスによって生まれ変わった我が名はメタル!

 本日はボスと一緒に部屋の掃除と模様替えとやらのお手伝いだ。

 ボス、掃除なら任せてください! 我が腹が全ての塵屑を飲み込んで見せましょう!


◯◯月◯◯日

 掃除と模様替えも済んで、本日からは戦闘訓練だ!

 と思いきや、何故か形態変化の修業を優先させられた。

 しかし、ボスの命令だ。我が命に賭けても必ずや成し遂げましょう!


◯◯月◯◯日

 流体化や巨大化は簡単だったが、人型は時間が掛かった。

 どうにか出来たが、ボスには多大な迷惑を掛けてしまった!

 ボスは気にせず寛容であったが、次こそは期待に応えて見せるぞ!


◯◯月◯◯日

 遂に戦闘訓練の開始だ!

 いきなり人型での訓練は厳しかったが、我がボスにも考えがあるだろう。

 まだまだぎこちないが、絶対にマスターして見せる!


◯◯月◯◯日

 とうとう人型で剣術を扱えるようになった!

 模擬戦ではまだまだボスには勝てないが、これまたボスの役に立てる!

 何故か最近ボスの姿にされることが増えているが、何をしたいのだろうか?


◯◯月◯◯日

 ビックリしたぞ。

 我がボスになった! い、いや、なったというか身体ごと乗っ取られたような……とにかく凄いことが起きたぞ!

 ボスはあまり使いたくないと言っていたが、これでますますボスの役に立ってるということだ!


◯◯月◯◯日

 ボスの姿で小者どもに会ったが、正直意味が分からん!

 雑魚どもなら倒せばいいのに、ボスは何故か協力関係を築いた。

 また肉体を借りると言っていたが、遠周りな方法をするボスに疑問を抱かずにはいられなかった。


◯◯月◯◯日

 申し訳ありませんでしたー!!

 ボスに対して疑問と不満を抱いていたが、今日の事ですべてが吹っ飛んでしまった!!

 ボスは真の強者であった! 我の想像を遥かに超える!

 ボスの行動には疑問ばかりあったが、あれこそ強者の余裕と余興!

 我如きが疑問や不信感を持つなど無礼でしかなかった! それこそが強者の特権!

 ボスの第一の(しもべ)として、もっとしっかりしなくてはなッ!

 


◯◯月◯◯日

 ボ、ボス……そのドラゴン(・・・・)は何ですか!? 貴様! 何処から出て来た!

 え、我の先輩? そ、そんな! 我が第一の僕ではなかったのですか!?

 ようやく長い第3章が終わりましたが、第4章も止まりません!

 第4章『大迷宮ダンジョン編』のスタートですが、今回はちょっとだけ予告となります。


 ───魔法学園で夏と冬に行われる魔法の特別試験。

 それは成績だけでなく、ランキングも左右する魔法科の生徒にとって、年に2回しかない一発逆転のチャンスである。


 普通科のDランク龍崎刃には関係のない試験……その筈だった。


「では無双してランキング1位なっては如何ですか?」

「うんうん、普通科の生徒がランキング1位かぁー…………学園全体が震撼しそうだから却下で」


 試験場所は日本の四大ダンジョンの一つ。

 一年同士の抗争となると思われたが、予期せぬ特別ルールの所為で二年、三年のトップランカーまで介入。


「やはり全員倒せというお告げではありませんか?」

「そうか全員倒せかぁー…………学園のバランスが崩壊しそうだから却下で」


 色んな人間たちの目的や陰謀が交錯する。

 そして彼女が遂に俺の前に現れる。


 ───師の宿敵である魔神と最も接近する話。


「でも魔神だけはちゃんと倒しましょうね?」

「魔神かぁー…………当たり前だ。今度こそ俺の世界から追い出してやる」


 第4章『弟子の魔法使いはランキングよりも魔神と一騎討ち(でも試験も荒らす)』


 お楽しみに!


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