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おひとり様女の生き方  作者: Akina50
失敗だらけの人生
1/5

夢に向かってまっしぐら

私の座右の銘はいつの日からか「ピンチはチャンス!」になった。人生約50年を過ごしてきた中で得た考え方が、まさしくこの言葉で表されているからだ。


人生は「成功」よりも「失敗」のほうが多いという事実は明白だ。しかし、「失敗」で得た教訓をどう生かしていくかによって、「失敗」はただの「失敗」ではなくなってくる。


「おひとり様女」が溢れかえる現代社会において、「強く生きる」ことは最も大切なアイテムだ。「ピンチはチャンス!」という考え方がいかに私を支えてきたかについて知っていただき、よりよい人生を共に手に入れ、生き生きとした日々を送ることのできる「おひとり様女」が少しでも増えていくことを心から願うばかりだ。

幼い頃に経験した外国人との出会いをきっかけに、英語に強い関心を持つようになり、いつしか英語を使う仕事に就こうと思うようになった。


今は普通になった幼児の英語教育だが、当時はなかなかその機会に恵まれなかった私は、中学校入学を前にして親に頼み込み、中学生が通う学習塾に英語を習いに行かせてもらうほどの英語熱の持ち主だった。


中学校での得意科目は英語。高校では憧れの英語がペラペラの先生との出会いもあり、更に英語学習に熱心に取り組んだ。目指すは国公立の外国語大学だったが、共通一次試験(今のセンター試験)で思うように点が採れず、志望校を断念し、泣く泣く外国語短期大学への進学を決めた。


進学した短大への進学は不本意ではあったが、学びたいという気持ちさえあれば、それなりの環境は整っていた。第一志望に合格できなかったという人生で初めての「失敗」はその後の歩みを考えれば「失敗」ではなかった。


短大在学中に一般の英会話スクールにも通い、そちらの紹介でアメリカへの語学留学も果たした。田舎者だった私はこの時初めて飛行機に乗るという体験をした。現地に着くまでには危機一髪という経験もした。普通ならこんな人生最大の経験をする前に様々な情報を収集したり準備を怠らないものだろうが、私は世間知らずもいいところで、一切準備していなかったことが原因で痛い目にあったのだ。


一般的に留学して3か月目ごろにホームシックにかかるそうだが、私は3か月経っても平気だったのだが、10か月目にひどいホームシックにかかり、12か月を計画していた語学留学を早めに切り上げ帰国した。


短大復帰後、英語学習の一環と考え、絶対にならないであろう「中学校教職課程」を取っていたため、母校での教育実習が待っていた。


当時「校内暴力」の全盛期でもあり、担当していた中学1年生は可愛かったけれど、上級学年の荒れた様子を目の当たりにして、「私は絶対教員にはならない。」と固く誓って実習を終えた。


就職活動はとてもスムーズで、一つだけ受けた英語を使わせてもらえるという会社に採用が決まり、ずっと夢だった「英語を使う」仕事に就けた喜びでいっぱいだった。



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