1.
様は、わたしと違い、語彙が豊富ですね。
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表現されたいものが、先に言葉から発露されているようにお見受けし、そこに目を奪われます。
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わたしは、様のようには、言葉を扱えていないのです。
不自由この上ない。
わたしの唇には、わたしが舌の上で転がすことの出来る感覚しか留まっていないのです。
わたしは、そこから、不自由な言葉を選ぼうとしているに過ぎず、
それらは、全て、ただ、「あてがわれたもの」にしか過ぎないのです。
わたしの詩書きは、言葉を探すことから始まります。
みつけてはあてはめて、みつけてはあてはめて
それらは、つぎはぎだらけの醜い容姿にみえますか?
わたしの可愛いこどもたちは
様の目からは、どのように映りますか?
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わたしにとって、それら、みつけあてはめる 行為そのものが、意味をなしているものになり、
それが、わたしが行う創作全般に置いて、すべての始まりと言えます。
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現実とは、切り結ぶものですか?
わたしは、そのように考えません。
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わたしにとって、それはリアリズムではないのです。
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この言葉を、わたしの答えとし、
暫く、こちらの場所から、わたしは、「かくれんぼ」をいたします。
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失礼致します。
2018/07/29 完結と致します。
……このような作品に目を通して下さり、誠に有難う御座いました。感謝、しております。
……失礼、いたしました。