義足少女の生活
ぐだったので
諦めました
[ん...」
暗い小さな部屋、そこには小さなベット、
「ここは....?」
ベットの上の少女は体を起こし
あたりを見回すが暗いためよく見えない
「おっと、まだ寝てな」
声が聞こえたと思ったら鈍い痛みを感じ
「ぅ...あう...」
少女は意識を失った。
...
..
.
「今回の実験体はこの娘か
まあいい、始めるぞ」
上から強い光に当てられているためか
影しか見えない、
ぼやけた視界には自分の足が見えた
頭がぼーっとしていて考えがまとまらない
その時だった、
(!!)
突然強い痛みが走った
(痛い!)
「くそ!拘束が甘かったか、じっとしろ!」
影が何か言っていたがそれどころではなかった
体は痛みから逃れようともがく
「! しまった!!魔道具が!!」
影が叫んだ時視界に見えたのは自分の脚を包み込むなにかだった
(ひぃっ)
その何かは自分の足を巻き込みながら小さくなっていた
先程の痛みがさらにひどくなり
その痛みに耐えきれなくなったのか意識はそこで途切れた
.
..
...
「!?」
少女は驚きで勢いよく体を起こす
見回すと先ほどの眩しいところではなく最初の暗闇だった。
「....」
しばらく唖然としたあと少女は気づいた
先ほどの影の人がまた来たら
今度は何をされるかわからない
「逃げなきゃ..」
少女は明かりを灯し出口を探そうとしたが
「あ..」
バランスを崩しベットから落ちてしまった
「なん..で」
少女は気づき混乱した、なぜか脚の感覚がないのだ
灯した明かりを脚に向けると
「なんで、無いの?」
脚は太ももから下がなかった。
「なんで...なんでなの?」
理由は分かっていた、さっきの明るい部屋での脚を飲み込んだ何かのせいだろう。
このままでは逃げることは難しい、幸いなのは痛みがないことだろう。
確認したいが急がなければあの人が来てしまう。
少女は床を這って移動した。
移動している途中気になるものが見えた、
「?」
目の前には机があり上に足のようなものが見えるのだ。
「なんだろう」
幸い近くに台になりそうな物があったため取ることができた
ゴトッ
脚のようなものが落ち少女はそれがなんなのか確認した、
それは一本の脚だった、見た目は硬そうな金属で出来ていて
表面に光る線があった、
重さは見た目とは違い軽く、少女でも持つことができる
「なんだろう、これ」
少女が光る線を見つめていると視界に文字が浮かび上がった。
「え!」
突然浮かび上がった文字を見るとこんなことが書かれていた。
『検索結果
試作型魔法式義足
カテゴリー
魔法具
詳細
アーマー型の魔術具の再現時にできた試作品
魔力を流すことにより使用可能、また魔力を・・・ ▽』
続きがあるが今はいいだろう、少女は詳細を見た後
「使えるかな?」
今はない左足に当てるとその義足は薄く光りだし
少女の体に馴染んでいった
「! 動く」
付けられた義足は元々あったかのようななめらかな動きだった
「これなら立てるかな」
少女は近くの台に手をかけ片足で立ち上がれた
机の上を見てみるともう片方の義足があった
「よかった、これで歩ける」
すぐに右足につけると先程と同じように馴染んでいった
「よし」
改めて机の上を見てみると、小さな板のようなものがあった。
手に取り見ていると片面が光り出した。
「わっ」
危うく落としかけたがなんとか持って光る面を見た
『起動中....
言語検出.....成功
システムチェック.......成功
魔素計測.......動作に問題なし
ネットワーク接続.........成功
アップデート......完了
魔導端末起動完了
検索待機』
「まどうたんまつ?」
聞きなれない言葉に少女は首をかしげた
すると光る板に文字が現れる
『検索「魔導端末」......該当記録検出
「魔導端末」
カテゴリー
魔導具
詳細
魔素を利用したネットワークに接続し
世界中の記録を閲覧、追加する魔道具。
ほぼ全ての記録を検索するため様々な
アップデートが行われる
現在の追加機能は
「使用者記録」「記録領域倉庫」「魔導アシストAI]
「音声記録」「映像記録」「使用者指定化」
「透明化」「状態管理」』
「ほえー」
『アシストAIを起動しますか?Y/N』
「え?」
半分も分からず唖然としていると声が聞こえた。
「なにそれ」
『アシストAIは使用者の生活のアシスト、魔法教育などのサポートが
主な機能です。
起動しますか?』
「んーお願いしようかな」
『承諾確認
「魔導アシストAI」起動します。
記録領域にAI維持魔法陣展開.....成功
AI学習用領域作成...成功
簡易AIに情報整理...完了
起動します』
『アシストAI、起動しました。
使用者登録完了、
よろしくお願いします』
「へ?よろしく?」
話の流れに行けなかったようだ
『使用者の記憶を読み取った結果、この場を離れることを推奨します』
「そ、そうだね 行こうか?」
『了承、ナビゲートします』
よくわからないままに案内されだんだん周りが明るくなってきた
『まもなく屋外に出ます』
強い光で少し目がくらんだあと目の前に広がるのは
森だった。
「ここはどこ?」
『ここは「ゴロード」近辺の森です』
「そうなんだ、でもなんでこんなとこに...」
『使用者の記録検索時謎の魔素消失を確認
記録が欠如してるためわかりません』
「そうなんだ、とりあえずゴロード?にむかえばいいのかな?」
『まずは魔法などの技術を磨くことを推奨します
その前に使用者の状態を確認しまか?』
「そうだね、お願い」
『了承確認。
解析します....成功
表示します
***** 13歳 身長126 全長156
健康状態
記憶障害 魔力異常発達
体内に異物あり
魔力適正
光、無
異物を検査しますか?』
「・・・」