一方帝国では
帝国では将軍職の2人が気絶するという前代未聞の出来事と、謎の爆発に注目が集まっていた。
2人の将軍が目をさました。
「エスカー博士、将軍2人が意識を取り戻したと報告が…」
「あーそうかいな、話ききにいこうとするかの」
将軍職2人の病室。
「いやいや将軍職がしかも2人。というものが気絶とはいったいなにがあったのですかな?」
「わかりません。」
「本当にわからないのです。」
「いったい何がじゃ?」
「我々アルファ小隊とプリム小隊を率いて青の森へ向かった。その時、運の悪いことにブルーリオンの守護者と出くわした、私アルファが守護者と対峙し、ブルーリオンの赤ん坊の奪取のため、プリム将軍を青の森の中に向かわせました。」
「私プリムは間者の手引きで青の森の城に潜入し、ゆりかごごとブルーリオンの赤ん坊を奪取しました。しかし。」
「私の目の前に、人間が突然現れ、ぶつかり、そこから記憶がありません。」
「私も守護者と対峙し、なんとか健闘しましたが、守護者の強さ故、ニュルブリングを使わざるを得なかった。ニュルブリング、恐ろしい兵器ではないですか、俺は動きを止めるだけと思い使ったのですが、守護者は炎の中に倒れました。」
我々の記憶はそこで途切れております」
「本当に速くて目にも見えないやつが私たちを気絶させたとしか…」
「しかし強大なドライブの力を感じました」
「ふむぅ…」
「強大なドライブか、そなたらも大概強大じゃとおもうけれども、そなたらが言うからには相当なドライブを使うやつがいるのかの」
「しかし謎だらけじゃの。しかしそなたら将軍職2名がこういったことになるとは、さすがに儂もおもわなんだわい」
「その通りでございます。我々がふがいないばかりに」
「しかし、エスカー様、ニュルブリングがあのようなものとはもっと詳しくいっていただけてもよかったのでは?あのような威力なら私は使いはしなかった。」
「すまなかった、アルファ将軍。儂もプロトタイプであったため、そこまで威力が出るとは思わなんだ。次にはこのようなことはないようにする。」
「それにしても、今回の任務は失敗じゃ。しかたないが、また次の策を考えるとしようかの。」
「失敗したとはいえお二人とも疲れが見える。しっかり療養するように。」
「総統には私から今回の任務に関して伝えておく。」
「では。」
(将軍職が二人、気絶するほどのドライブ。いったい)
(考えるとしてはその時のブルーリオンの親の家族か)
(しかしブルーリオンの家族が出てくれば一族を殺したものは殺すはず、気絶させないはず、その場で…)、
(もしものことを考えて、これはこの先のことも考えて対処せねばなるまい)
(ブルーリオン以外のだれかがいたのか)
(ドライブ使いの中で上位4人を占める将軍職2人を気絶させることができるのは、この世にはいないはず!?)
(まぁいい。将軍職以上の力がでるドライブがあるならおもしろい。研究しようではないか、そして、いつか自分のものに!)
ビックス一行と出会ったリンデ達クリスとシオンはレジスタンス基地についていた。
とはいっても、共和国の都市イフリーツに。
「あーやっとついたわね。レジスタンス基地といってもここは共和国の治める所で2番目に大きな街で、レジスタンス基地の中でもかなり大きいほうだといえるところなのよ」
リンデはぼーっと町を見ていた。
てか、これ、映画の世界の町じゃねーか!!
こんなにこの世界って発展してんのか!
光輝く剣をもって、ブーンブーン振り回せそうな世界じゃん!!
と、記憶があればそう思っただろう。
「おい、おっさん、何、田舎者か?」
ビックスがおかしく言う。
「おっさん、こんな町でビビってたら、共和国の首都みたらもう、しぬぜ!」
「マジか!」
「こんなとこ初めて見たよ、きれいだねー」
「ほら、感動してないでさっさとレジスタンス基地に行く!」
「はーい」
「がう」
そして我々は基地に。
「あらあら、クリスひさしぶりじゃないのー!」
「エヌ博士、お久しぶりです」
「バモス博士から話は聞いてるわよ、その男の人ね、ちなみに名前は?」
「私たちは、その人が持ってた荷物から今はリンデと呼んでます、はい、青の森で倒れてました、そこのシオンっていう子がブルーリオンの子供。記憶はない模様です」
「そしてあとの3バカはその名の通り、バカやってましたので、早く監視所に連絡入れて帰らせます」
「そうねーとりあえずその3バカは放っておいて、この男の人、まず調べてみましょうか」
「あらやだ、髭そったら結構イケメンになったりして。調べるのが楽しみになってきたわ。うふふ」
「エヌ博士、もういいからはやくやってください」
「わかったわよ、しばらく時間かかるので、基地でゆっくりしてなさーい」
そして俺が何者であるか調べるため、エヌ博士とともに、研究室へ。
N博士は俺より少し年上だろうか、妖艶な雰囲気を持った素敵な女性だ。
俺は大きな筒みたいな中にいれられ、1時間ほどその中に入っていた。
その筒の中に入れば体のいろいろなことがわかるらしい。
そして、ちなみにこの検査で俺は健康体であり、しかもドライブ適正があるらしい。
特にこの世界の人間とはかわらないという結果だった。
そのほかのことは特になにも俺には伝えられてなかったんだけど。
「あなた記憶がないということだけど、検査の結果ただ単に青の森に迷い込んだだけの人ってことになるでしょうね」
「ただ疑問なのが、青の森に好き好んで入る人はいないってことよ。誰でもあの森に近づくということはどうなるかわかってるからね。そのことと、そして、普通の人であるあなたがブルーリオンに懐かれているってことはここでもどこでもわからないわね、謎~」
「ありがとうございます、いろいろとわからないこどだらけですけど、普通の人だったんですね、よかったー異星人だったりしたらどうしようかと思いましたよ」
「あ、ちなみに髭もそっときましょうか?ちなみに髭の永久脱毛もできるわよ」
「あと髪の毛もさっぱりしましょうね~」
そだな髭そんのももうめんどくさいし
「永久脱毛しといてくださいー」
「わかったわーちなみに超痛いから我慢してねー!」
ぎゃーーーーいてえいてえいたいいっつうの。
あのどS博士!あ、Nか。このやろー髭はなくなってそる必要もなくなったもののめちゃくちゃいたい。
いまだにひりひりする。
数分の施術の後。
「めっちゃ痛いじゃないすかー」
「いーじゃないの、イケメンになったんだし、あのままの髭だとただのおっさんだわよー」
「イケメンなりました?まーもともとイケメンですからね、なんつって」
しかしリンデの表情が曇る。
「しかし、俺は何者なんですかね」
「どこで生まれたのかさえ覚えてない」
「記憶がないって結構きついですよね」
「でもね、今はシオンもいるし、クリスも助けてくれるし、今はみんなに感謝してます。こんな胡散臭い俺にここまでしてくれるのが」
「それはただ単にあんたの人柄かもね」
「なんかその明るい性格っていうの、あんたのとりえだと思うんだけど、それがみんなをなごませてるっていうかね」
「ブルーリオンが懐いてるっていうのがまず不思議なのよ。ブルーリオンは自分より強いヤツ以外には絶対懐かない」
「でもシオンはあんたに懐いている。それってあなたになにか不思議な力があるってことじゃない?それって私たちには羨ましいことよ?」
「そうですかね、おれも何か不思議な力があるなら、それはそれで楽しみだし、クリスもあと3バカトリオもおもしろいし、今回の旅はかなり俺としてもおもしろかったです。何か俺にあるかもしれませんけど、今のまま、頑張ってみようと思います」
「エヌ先生ありがとうございました」
「いいわよ、またこの街にきたら寄ってね~」
そうやって検査が終わり、俺はレジスタンス基地のクリス達のいる所に戻った。
「ん?だれ?」
「え?リンデ?」
びっくりしてクリスが叫ぶ。
「うるせーな」
「俺じゃ悪いのかよ!」
「いや、悪くないけど」
「ちょっとびっくりして」
「おい、おっさん!」
「なんだよビックス」
「え。おっさん?」
「あほかリンデにーちゃんや」
「もーおっさんて呼ぶなよー」
痩せたことと、髭がまったくなくなったことで、見た目のイメージがかなり変わったみたい。
俺もびっくりしたことやけど、実年齢よりもかなり若い体らしくてエヌ博士に褒められた。
腹についてたぜい肉もこの旅でかなり減って、かなりスリムになったと自分でも思う。
いったいどんな生活を今までの俺はしていたのだろうか…ほんといいイメージができねぇ…
ま、それはさておき検査も終わったことだし、せっかくのこの都会!
あそぼーぜーーー!!
「おい、ビックス、クリス、なんか楽しいとこないのかよー!!」
「せっかくこんな都会に来たんだー何か遊びたいぜー」
「酒、酒飲みにいこーぜー」
「そうね、やっと長旅も終わったところだし、くりだしますか!」
「よっしゃー、でもてめーら三バカはおこちゃまだから飲めねーな」
「もー飲める年になってんだよ!」
「俺もー」
「俺もー」
というわけで4人で酒屋にくりだした。
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