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リクエスト関係なしです。
今回からは、短編集でいくときに『』でタイトルを表します。
タイトル思い付かなかった場合は無しにします。
『未来』
僕たちはいつだって前を向いて走ってきた。
だって、未来のことなんて誰にもわからない。
だから、今がどんなに暗くても、明日という未来があるなら歩き出そう。
昨日も、今日も、明日も、1日たりと同じ日などないのだから。
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『雨』
ああ、僕は雨が嫌いだ。
だって
雨は嫌いだ。気分がじめじめするから。
雨は嫌いだ。うるさいから。
雨は嫌いだ。濡れてびちょびちょになるから。
雨は嫌いだ。車を洗った日に限って降るから。
雨は嫌いだ。カッパを着なくちゃならないから。
雨は嫌いだ。傘を持たなきゃいけないから。
でも、そんな雨が僕は好きだ。
だって
泣いていてもわからないから。
汚い心を洗濯してくれるから。
大きな音で寂しくないから。
だから、僕は雨が……
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『鏡』
どこかの国のお妃様は鏡に尋ねた。
「この世で一番美しいのはだぁれ?」
「それはあなた様でございます。」
鏡は答えた。
「この世で一番美しいのはだぁれ?」
「それは白雪姫でございます。」
鏡は答えた。
お妃様は怒った。
だけど鏡は真実しか言わない。
鏡は見たままを映すもの。
つまりそれはお妃様が誰よりも心が汚いことを理解していた証なんだ。