法務大臣世界樹
わたしは法務大臣世界樹の計らいで無罪放免ってことになったわ、もちろんムロイス達とも再会できたわ、いやぁ~本当によかったぁ、あのままセックス法廷で有罪にでもなってたらと思うとゾッとするわ、でも、植物のみんなとのリーガル25Pセックスは燃えたわね、久々にああ~生きてるぅ~っていうセックスをしたわ、やっぱりすべての命のッ生産者たる植物とのセックスってすごくリフレッシュするわね、わたしこれから植物を性的な目で見ることにするわ、それがマラ王なのよ、
すると植物法務省の建物の前でなにやら騒がしいようすなの、ええ? と思ってちらと窓から外を見るとすごい数の植物がデモをしていたの! わたしは聞く耳を立てたわ、すると、セックスを富裕層だけのものにするなー! セックスのトリクルダウンを! 僕達中小植物にもセックスの赤ワインを! セックスのトリクルダウンを! って言っていたの、う~ん、セックスのトリクルダウンね……、セックスってトリクルダウンするものなの? なんか……違う気がするのだけど、わたしは今すぐにでも飛んで行ってデモの植物達とセックス! したいのだけれど、ここは我慢して法務大臣世界樹に付いていったわ、
そしてわたし達は法務大臣世界樹の大臣室に案内されたわ、そこで法務大臣世界樹とお話ししたの、さっきは助けてくれてありがとうって、ところでわたし達はマラ王になるためにマラを探しているのだけれど法務大臣さんは何か知りませんかって、そしたら法務大臣世界樹は腕を組んで考え始めたの、わたしね、ここで始めてじっくりを法務大臣世界樹の体を舐め回すように見たわ、さっきリーガルセックスの植物達はひょろひょるだったけど法務大臣世界樹はごつごつとしてがっしりしているわね、そして法務大臣だけあってとってもジェントルマンなの、わたし、こうゆう人の紳士で情熱的なセックスも大好きなのよねぇ~、あれ? でも植物が草系ってことは、この法務大臣世界樹も童貞ってこと? でもこの場合は童貞っていうより清いままに色欲を断っているいるって言った方がいいかもね、わたしマラ王は完全なる色情狂なのだけれど、とかこんなことを考えてたらわたし沈黙が長くて耐えきれなくて、世界樹さん、あなたは童貞ですか? って聞いちゃった!いいわよね、初対面で、アーyouチェリーボーイ? って聞けるぐらい肝が据わってなくちゃマラ王になんかなれっこないもの!
すると法務大臣世界樹は面食らったようにきょとんとしていたわ、そして口元を緩めてこう言ったの、いやはや私も若い時分は芝居に音楽に明け暮れたものでそののノリで和解エネルギをハッスルさせたもんです、しかし今はもう昔のようにはいきませんな、ですって、あら法務大臣さん、顔に似合わずやることはやってたのね、
するとその流れで法務大臣世界樹は自らの政治信条について語り出したの、私は生の政治=セックスポリフィカルを目指しているのです、私は愛つまりセックスの世界に対する真摯さと大切さを示してゆきたいのです、ただの快楽、オーガズムではない、分裂増殖の生殖行為以上に、私はセックスをあらゆる対象への想像力、世界に対する慈しみと愛と捉えたい、我々はいつからセックスをイヤらしいものと考えるようになったのか、セックスはつまり他者への愛、興味、そして想像力だ、だから私のセックスとは、石とでも、川とでも、空ともセックスできるのだ、それはいやらしいセックスではないかもしれない、しかし私はそれを紛れもないセックスだと言おう、そう、だからこそ私は政治、ポリフィカルにこそセックスが必要なのだ、他者への愛と興味と想像力が必要なのだ、それを欠いた政治は権力の暴走に他ならない、………だってさ、凄いわね、セックスをこんな風に考える人がいたなんて、わたし難しくてわかんなかったの、そしたら法務大臣世界樹は私もかつてはマラ王を目指したものだ、もしかしたら今も目指しているかもしれない、いつかどちらかがマラ王なったらその時はよろしく、だって、
こんなに難しいこと聞いてたら急にセックスがしあたくなちゃった! わたし法務大臣にわたしとセックスしてくれませんかっていったわ、そしたら私でよければって、両方の合意がとれたらセックスよ!
後から聞いたんだけどその時植物法務省の外ではセックスのトリクルダウンを訴える植物達がセックス暴動を起こしていたらしいの、これは童貞の怒りなのかしら、それともセックスの飢えた狼なのかしら、わたしは正直なんでこんなにセックスに囚われているのかわからなかったわ、だってわたしにとってセックスは気持ちよくて楽しくてハッピーなんだもの、それが暴動なんて変だわって、
だからわたしと法務大臣世界樹のセックス、すっっっごくよかったの! ああ、まだこんなセックスがあったなんて、って思うくらい新鮮なセックスだったわ! さすがかつてマラ王を目指していただけあるわね、これは侮れないわ、これでわたしのセックス経験値をかなり上げられたわね、
そんなこんなでわたしと法務大臣世界樹のセックスがあまりに白熱していたもんだから、大臣室の外のこと、全然気にしていなかったのよね、そしたら、ばぁーん! って大臣室のドアが開いたの! どわって植物達が入って来て! わたし達セックス中! わたしびっくりしちゃっても~! 外でみんなにセックス見られるのはへでもないけどいきなり踏み込まれるのはびっくりしたわね、わたしがあぜんとしていると先頭の植物が涙を浮かべながら、コキュだ! コキュだ! こうやってイケ植物貴族富裕層が俺たち庶民からあらゆるものをセックスを奪っていくんだ! 貴族打倒! 貴族打倒! セックスの! セックスの市民革命だぁ~!! 断頭台に連れてゆけい! おれはセックスのナポレオンっ! えっ、えっ、え? どゆこと? も~みんなみんな入って来て大臣室はめっちゃくちゃ、これは……、さすがにパーティーセックスとはいかないわね、ただの乱闘よ、さすがのわたしもどうしたらいいかわからなくなった時、法務大臣世界樹が大きく枝葉を広げて風を起こしたわ、大臣室は静まり返って、そして言うの、セックスは得たり奪ったりするものではない、共に想像するものだ、君達がもしセックスを奪うというならそれは他者への愛や興味や想像力ではない、権力の暴走だ、私はそんなセックスは認めないっ! ということで、愛の伝道師セックス法務大臣が君たちのこの植物の国をセックスと愛で満たしてやる! おりゃ~! す、すごい気迫だわ……、これが国を統治する者の本気のセックスなのね、これはわたしも見習わなくちゃ!