プロローグのような
20xx年4月26日────
朝7時に起き、学校へと出かけ、友達と会話し、授業を受け、家へ帰って寝る。
だいたいこんな生活が繰り返され日々を過ごしていたものだからまた今日もいつもと代わり映えのない世界が訪れると思っていた。
何気ない日常は平和そのものでありテロなんて起こりそうな気配は微塵もない。
もしそんなことが起きてしまったなら自分は真っ先に死んでしまうのではないか
いや、そもそもそんなこと起きないし関係ないか
とまあ考えることを放棄してしまうくらいには平和ボケしてしまっている。
だがその日の世界はどうにもいつもとは違っているらしい。
一応補足しておくが平和が崩れていくような戦争やテロが起きたわけではないから安心してほしい。
そもそもそんなことが実際に起きてしまっていたなら自分は真っ先に死んでしまっている予定のためこんなことを思うこともない。
あぁ、なんて素晴らしい平穏な世の中なんだろうか、銃刀法違反ばんざーい、非核三原則ばんざーい。
......少し話題がずれてしまったが話しの続きをしよう
いつも通りなら朝7時に起きていたはずの自分が珍しく6時に起き早めに学校へ行こうだなんて思ったのが
運命の分岐点だったのだろうか。
簡単にいうと一瞬だけ恋に落ちた、一目惚れだった。
今までそんな経験もなくましてや自分が恋をするだなんて考えたこともなかった。
初めての恋ということで突然あふれ出てきた謎の感情が身体全体を駆け巡りとても戸惑った、自分の身体なのに自分自身何が起きているのかわからない。
その昔坂本龍馬がおりょうに一目惚れしたといわれているがきっとその時もこんな感じだったのだろうか。
いや、おそらく自分の動揺はレベルが違ったであろう。
なんせ今までアニメや小説などを見たり読んだりしている中でよくある主人公とヒロインの劇的な出会いに
「こんなのありえないだろww一目惚れってwwwスイーツ(笑)かよwwwww」
なんて真っ向から否定していたのだ。
そんな自分がまさにその状況に陥っているとは誰が予想していただろうか。
百聞は一見にしかずとは本当によく言ったものだ、実際になってみないとわからない。
体験するって大事だ。
しかし自分はただのオタクではない。
世間一般で言われているようなすぐに勘違いをしてしまい舞い上がるオタクとは違って筋金入りのマイナス思考。
いわゆる悟り世代と言われるような部類であったのだ。
一瞬脳裏と身体全体をよぎった甘ったるい思考と感情を切り替え再び歩き出そうと瞬間だった。
その女性は屈託無い笑顔でこういった
「もしよかったら、道案内をしてくれませんか?」
終わろうとしていた出会いを繋ぎ止めたのだ。
そしてそんな偏屈オタクの恋が始まっていく......
というところでこのお話は始まっていくのだがその時はまだ何も知らなかった。
この出会いは必然だったということを。
そしてその先には何も残らなかったということを......
初めて小説というものに挑戦してみました。
文章を書くのはやはり難しいですね、とても苦労しながら書いていました 笑
こんな自分ですが3日に一度ほどを目標に投稿していきたいです。
是非読んでください。