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愛さない約束  作者: 遥伽
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こてん、隣のそいつの頭が

俺の肩にのしかかった。



「あお、ねないで」



眠そうな目をしたそいつの瞳は

まるで生まれたての仔犬の様で



「ねむい」


小さくそれだけつぶやいて

もう一度も頭を寄せ、寝息を立てた。


寝付くの、はええよ。




「あお、おきるよ」


ねむそうなそいつの頭を離す。



「俺が遊んであげるから」


そう言えばにこりと笑う。

ああ、もう、かわいい。



額にキスをして軽く指で弾く。


「いてぇ…」


まるで小動物の様につぶやくから

愛しくて抱き寄せた。





「なあ、あおにさわんなよ」


物騒な声が頭の上から飛んでくる。




「んふふ、こわいよ、れんくん」






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