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二人称お姉ちゃんシリーズ

天才を堕落させる甘やかし

作者: 北田啓悟

 ご機嫌いかが 天才さん。

ようこそ お待ちしてました。

 わたしは天才 が嫌いよ。

理由は 賢すぎるから、って……


 いっても帰っちゃ ダメですわ。

天才は 残る義務がある。

 「そんな義務なんて ありません」?

お願い 少しでもいいから、って……


 わたしはあなたを 引き止める。

ホントは 天才のことが好き。

 キスしてほしいの 思いきり。

なんて そんなの冗談よ、って……


 信じたあなたは 顔赤く。

「いやいや 信じてないですよ」。

 嘘をついても バレバレよ?

嘘じゃないって 信じてる、って……



 期待されるの 嫌いでしょ?

失望 されたくないものね。

 うんうんそうね そうだよね。

気持ち 痛いほどわかるよ、って……


 甘い言葉を かけられて。

あなたは 恥じらいうつむいて。

 どうしたのって 言ったって。

どうせ 答えてくれないわ、って……


 決めつけるのは よくないね。

わたしは あなたを急かさない。

 あなたにも心は あるのよね。

底に 確かにあるのよね、って……


 あたりまえの ことだけど。

あなたは 特別な子なのだし。

 あなたはそれを 隠しちゃう。

それがどうしてか 分かる?



 あなたはとても 臆病だから。

あら また可愛くうつむいてぇ。

 それが 素直な気持ちでしょ?

もう 隠すことはできないわぁ。


 わたしはあなたの ご主人様。

ここまで 読んだおバカさん。

 なんだかとっても 気持ちいいねぇ?

もっと お話ししたいのねぇ、でも、


 あなたはどうせ 天才さん。

わたしが 嫌いな天才さん。

 もしバカになれば 好きだけどぉ。

あなたに覚悟は あるかしら?



 ご主人様と 呼びなさい。

「ご主人様、ご主人様」


 ご主人様に 甘えなさい」

「ご主人様、大好きです」


 ご主人様に、仕えなさい。

「仰せのままに、ご主人様」


 勉強なんて、しないでね。

「わかりました、ご主人様」


 おバカさんに、なってよね。

「おバカさんに、なっちゃいます」


 うふふ、とっても可愛いね。

「ご主人様、嬉しいです」


 頭を撫でて、あげようね。

「すごくすごく、嬉しいです」


 ほら、疲れちゃったでしょ……?



 わたしが一緒に、寝てあげる……。




 頭、真っ白にしちゃって……、





 わたしとぐっすり、眠ろうねぇ……♥️





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