from.幼女と日々戯れる彼
崇弥 洸祈(タカヤ コウキ)
→用心屋店長。基本最強。
幼女に萌えるロリコン。
崇弥 葵(タカヤ アオイ)
→用心屋従業員。頭がいい。
おねだりに弱い。流されタイプ。
櫻 千里(サクラ センリ)
→用心屋従業員。美少年。
エロいことだけドSになる。
琉雨(ルウ)
→洸祈の護鳥(契約魔獣)。用心屋の家事担当。
幼女。「はうあー」な感じ。
春日井 呉(カスガイ クレ)
→用心屋従業員。ご長寿。
姿は子供。中身はおじいちゃん。
二之宮 蓮(ニノミヤ レン)
→情報屋。医者。歌姫。
屁理屈と毒舌を使いこなす。
二之宮 遊杏(ニノミヤ ユアン)
→蓮の妹。ボクっ子。
琉雨的ポジション確立を目指す。
陽季(ハルキ)
→舞妓。弱ツンデレ。
蓮とは犬猿の仲だが、よく絡む。
司野 由宇麻(シノ ユウマ)
→用心屋のお向かいさん。
三十路過ぎの大阪弁童顔(眼鏡付き)。
【-02:18】
「えーっと、台本よし、カメラよし…………ライト!」
「ライト?……まさか、この蝋燭?」
「プリーズ!」
「はいはい。倒さないように注意してよ。って何これ?ミニスタジオ?」
「俺達の紹介すんの」
「紹介?あ、そこだと影できてお化けみたい」
「マジ?ここは?……駄目だ。台本が見えない」
「電気点ければいいんじゃないの?」
「それも駄目!怪しげな雰囲気がいい!」
「俺は怪しげに紹介されたくないよ!」
「…………あ!」
「え!?何?」
「トイレ」
「………………行ってきなよ」
「そうする」
【-00:24】
「あお、これ何?」
「洸祈がこれ使ってここの紹介するみたい」
「ふーん…………あお、こっちきて」
「?」
「では、カメラスタート!!」
「おいっ!!!!」
【00:00】
【00:01】
葵「えーっと、崇弥洸祈の弟の崇弥葵です」ぺこり。
千里(以下“千”)「あおのガチでマジな彼氏の千里で~す!ちなみにドS美少年ポジションだよ☆」
葵「“ガチでマジ”って含みのある言い方だな」
千「じゃあ、あおに――に――に――に……――監獄――プレイまでした恋人!」
葵「含みがありすぎて台詞になってないだろ!!わけ分かんない」
千「“監獄”は分かるでしょ。あれは僕もキツかったなぁ。だって、柵隔ててじゃん?子羊追い回すのは愉しくてゾクゾクしたけど、真面目に逃げるあおに直接的なの無理だったし。でも、苦悶の表情に僕の――が掛かってるのはヤバかった」
葵「お前は退場だ!!!!」
洸祈(以下“洸”)「てか、普通は最初の切り出しは主人公だろ。ってことで、用心棒貸し出し屋の『用心屋』店長、崇弥洸祈です」ぺこり。
琉雨(以下“琉”)「こんにちは。ルーは旦那様の護鳥の琉雨です!」にこっ。
遊杏(以下“遊”)「ボクチャンは遊杏!18禁エロゲーによくいるショタ系の『ボクっ子』ポジションだよ☆」
琉「杏ちゃん、“しょた”って?」
洸「杏!!お前はちゃっかり現れて、仕切り直しにしたはずなのにちぃの真似するな!“ショタ”は“阿呆”だ!杏は阿呆系ポジションなだけだ!」
遊「何さ、くぅちゃんのロリショタコン!」
洸「阿呆系の言葉は耳に入らないし」
遊「むぅ!うーちゃん、くぅちゃんがボクチャンを苛めるぅ!」
琉「旦那様!杏ちゃんは阿呆じゃないです!世界一可愛い女の子です!」
洸「世界一?笑わせるな。琉雨が世界一可愛いに決まってるだろ!!」
琉「え……旦那様……そんな。ルーは世界一可愛いですか?」
洸「世界一だ」キリッ。
遊「うーちゃんを懐柔させようとするなんて!真剣な顔して結局、くぅちゃんはロリコンだよ!」
琉「ルーは…か…可愛い」
洸「可愛いよ。ほら、俺の膝に座って」
琉「旦那様……」
遊「ボクチャン除け者!馬鹿ぁ!!にー、ボクチャンも膝乗るぅ!」
蓮「え?ムリ。最近、遊杏重くなったよ?」
遊「にーのあんぽんたん茄子!くぅちゃんにとってのうーちゃん的立場なのに、にーはボクチャンに優しくない!」
蓮「ちょっと、兄姉が皆崇弥みたいなロリコンだとかやめてよ。気持ち悪い」
洸「ここ、一応の参加者は『用心屋』メンバーだけなんだけど」
蓮「でもさ、ぶっちゃけ僕の方が葵君や千里君よりも出番多いよね。『一難~』でも主人公の友達で沢山出てるし」
洸「“ぶっちゃけ”で他作品出すなよ!」
呉「ぶっちゃけ僕はサブのサブキャラですよね。琉雨姉ちゃんと色々被ってるし」
琉「ルーと?」
蓮「ああ。ロリショタで被ってるね」
洸「いつまでロリショタの話題で行く気?」
呉「ですよね……見た目ロリでも中身は…………」
蓮「崇弥、彼はカミサマを除くとぶっちぎりの最年長だ」
呉「嗚呼……僕は化石のようなおじいちゃんです…………どうせ、曾孫に触れる頃には生意気な孫と息子に影で悪口言われるだけですよ……早く死んで財産寄越せとか……。長生きするとろくなことがない……」
琉「く、呉君?」
洸「呉がブラックだ……」
蓮「いいや。世の中、そういうものだよ。でもさ、若いヤンキーは本当に困るよね。おいババア!とか、プリティーキュートな赤子だった時、そのババアの乳を貪欲に吸ってたのは一体誰だか……」
琉「蓮さんは……」
洸「普段と変わらないな」
由宇麻(以下“由”)「膝くっ付けて何なん?秘密の小話?差し障りあらへんなら俺も入れてや」
蓮「残念なことに、この空間に割り込むこと自体が差し障りみたいよ?」
洸「お前が言うなよ」
陽季(以下“陽”)「なら俺は?近く通ったから寄ったんだ」
蓮「やぁ、部外者1名」しっしっ。
陽「お前に聞いてないし!それに、部外者なのはお前もだろ!」
蓮「失礼な。僕は崇弥の兄さ。童顔君は父親」
陽「俺は洸祈の恋人!」威嚇。
蓮「家族と恋人じゃあ、繋がりの濃さが違うんだよ」
陽「繋がりの濃さなら俺達の方が上だろ!だって俺達は直接繋がって――」
洸「ストぉーップ!!!!ストップストップストップ!!」
琉「旦那様?」
呉「ストップ?」
洸「放送禁止!陽季は何言ってんの!」
陽「だって……俺…………」
洸「ここに居ていいよ。陽季は俺の恋人なんだから」
陽「洸祈……」
蓮「はい、ストップ。ノロケ禁止だから」
琉「“のろけ”って何ですか?」
蓮「モラルのない言動。特に鳥肌が立つやつ」
琉「怖い話……」
蓮「琉雨ちゃんってふわふわの妖精だね」
由「なあなあ!俺、約30秒前から完全に存在消えてんのやけど!」
蓮「主張が薄いと直ぐ消される。この業界を舐めちゃいけないよ」
由「そないなこと言うたかて、“この業界”ってなんなん!?」
蓮「決まっているだろう?美男美女、幼女が活躍し、――――な刺激も含んだこの世界さ」
洸「――――は余計だ!てか、真面目にやれよ!何のためにこれやってんのか分かってんの?」
由「何か目的あるん?」
蓮「僕に振るの?僕は知らないよ。惰性的にズルズル進んで行くのかと」
洸「用心屋紹介だろ!」
蓮「“だろ”と言われても、僕はただ遊杏に付いてきただけさ」
由「紹介なら俺がしたるよ。……えーと、用心屋は用心棒貸し出してて、店長は崇弥で、琉雨ちゃんはマスコットキャラ。葵君や千里君、呉君が従業員で、家族で…………用心屋は万屋やろ?」
蓮「結局、万屋ってことでいいでしょ」
陽「俺はそこに、洸祈の恋人の“陽季”を足す」
由「じゃあ、俺は親しい隣人!」挙手。
蓮「僕は崇弥のお兄ちゃん」
洸「“お兄ちゃん”は誤解しか生まないと思う」
蓮「じゃあ、“蓮お兄ちゃん”ってする?」
陽「“おい、二之宮この野郎”って?」
蓮「“白髪君、いい度胸だね”のこと?」
陽「“喧嘩できるのか?インテリオタク”」
蓮「“直ぐ拳でもの言う脳ミソ直列回路君”」
陽「この――――――野郎!――――で――――!!」
蓮「はあ?――――のくせに――――――の――だろう?」
陽「っ!!てめ、二之宮!!!!」
由「ちょっ!会話になってないけど、会話やめや!!崇弥ぁ!!」
洸「と、俺に何かを求められてもな……二之宮と口で勝負は無理だし」
由「崇弥がそんなんじゃ、陽季君が大敗や!可哀想やろ!」
陽「ちょっと!何で俺が大敗決定なわけ!?」
由「蓮君には誰も敵わへんやないか」
洸「蓮の言い分は蘊蓄やら何やらで全て正論になるし」
陽「それを世の中では『こじつけ』と言うんだ!ま、二之宮の弱点は分かってるしな!」ぺらり。
洸「ちょっ!!俺の服捲るな!」
陽「ははは!変態性欲魔の二之宮に、洸祈の美腰は眩しいだろうな!」
洸「“美腰”って何だ!陽季、止めろよ!」
陽「少し弛んでる。お腹に力込めてよ!美腰が崩れる!」
洸「俺に注文するなよ!てか、ズボン下げようとするな!!!!」
由「陽季君…………俺、陽季君に言いたいけど言えへんことあるわ……」
蓮「じゃあ、呆れて言葉も出ない童顔君に代わって僕が言ってあげよう」
洸「陽季!マジで止めろ!キレるぞ!」
陽「洸祈の太股ってすべすべ何だよねぇ……―――したい……」
蓮「と、このように――」
洸「レッドカードだ、馬鹿陽季!!!!」ガシッ、どかっ。
陽「い、痛い!俺弱いの!洸祈より筋肉ないんだから!痛いっ!!殴るな!!!!」
蓮「――陽季君こそ変態性欲魔であり、その恋人の(認めたくないけど)洸祈でもキレるほどの阿呆っぷりである」
由「崇弥達背景に締め括る蓮君……やっぱり誰も敵わへんやろ……」
蓮「さ、大阪弁童顔の由宇麻君。幕引きをしようじゃないか」
由「え!?俺達で終わらしてええんか?」
蓮「いやぁ、主人公があれじゃあねぇ……」
由「せやな……乱闘中やし」
蓮「ほら、二人もどうぞ」
琉「は、はひ!」
呉「常識人に入れてもらえて光栄です」
由「素直な発言や……」
蓮「じゃ、ご静聴ありがとうございました」ぺこり。
琉・呉・由『ありがとうございました』ぺこり。
葵「あ!千里!お礼して!」
千「頭押さないでよぉ」ぺこり。
葵「ありがとうございました」ぺこり。
陽「へい!カメラプリーズ!」
洸「陽季……俺が言うのも何だけど、頬っぺ腫らしてんのに、しぶとい……」
陽「誰の恋人だと思ってる。ところで、午後空いてる?」
洸「空けて欲しいんじゃなくて?」
陽「明日の朝まで空けて欲しいな」
洸「……空いてるよ、陽季」
陽「ってことなんで、紹介終わりー!」
遊「ボクチャンが忘れられてる!」
fin.
紹介のつもりが……結局……。
まぁ、少しでも伝われば嬉しいです( ^^)人(^^ )
興味の湧いた方は『啼く鳥の謳う物語』『啼く鳥の謳う物語2』へ(゜0゜)(。_。)