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プロローグ

人間と魔力を持つ者が共存する魔界。

ここには、いくつかの国がり、魔法が存在すること以外はほとんど人間界と同じだ。

魔界の中でも最強最大と呼ばれる王国「ミューア王国」には、選りすぐりの魔法使いが集まり、魔法を管轄している魔法省がある。

その魔法省でひとりの少女の昇格について議論されていた。

「君だけだよ、反対しているのは。ジョージ君」

魔法省長・有明ユンが黒髪の巻き毛で大きなサングラスをし、なぜかヘッドフォンをした30代くらいの男性に声をかける。

「えぇ。そうみたいですね。分かりました。本人が嫌がっているので反対したのですが・・・。私以外の皆さんが彼女のJへの昇格を推すならばそうしていただいて構いません」

ジョージと呼ばれた男は、しぶしぶ答えた。

「うむ。よしわかった。乙葉姫花は、Jへ昇格させ、一般部隊から特別攻防部隊へ移動させることを決定する」