ルームシェアのヤンデレ
わあ、すごいタイトル。
……という訳で、やっちゃいました。
これも神様のアトリエと同じく、○○の××方式でグ〇ーの友達とやってみたんですが、こんなタイトルに。
……えぇ~。ヤンデレは良く知らないんだけどな……
ヤンデレ出したの俺でした。
たのむぜ、俺の妄想力!
※注意。今回は、作者が本気で迷走しています。何これ。
……朝だ。
外では太陽がテッカテカにサンサンと照り輝いているのがカーテン越しからでも十二分に分かるほど、誰がなんと言おうといい天気だ。
多分、俺らの住む大日本帝国の歴史でも珍しいくらいにいい天気。
心が清々しくなるね。
そんな俺は、一応アパートで暮らしてたりする。
いろんなところにひびが入ってるし、まあ確かに狭いことには狭い。
が、生活するのに不便、という程でもない。
しかし、……やー、いつみてもいい天気なんだけど。
何で俺はベッドに縄で縛りつけられてんだろ。
「……おっかしいなぁ……? まず色々、色々おかしいなぁ……」
一応言っておくと、俺はいつもこんなクールなわけじゃない。
寝起きだからぼんやりしているのだ。
あと、こんな状況にちょっと慣れてたりするからである。
さて、俺がするべきはただ一つ。
「……おう、そこの妹さんや」
「うふふっ、おにいちゃあん……なあにぃ?」
目の前にいる|アホ(妹)をどうにかしよう。
しかし、妹は狂気を孕んだ目で俺に話しかけてくる。
俺が何をした。
「お兄ちゃん、なんでこんなことされてるか分かる?」
いや、俺が何をした。この発言が二度手間になったじゃないか。
「すまん、さっぱりだ」
「言ったでしょ、お兄ちゃん」
主語がなくなっている。これはイカン。
「すまん、なにをいt」
「私以外の女の人と話しちゃダメって!」
わー、無理のある相談。
「いや、ちょっと待ってくれ妹よ。俺、昨日は休日だぞ。散歩に行ったことには行ったが、俺はその時特に何もしていないはずだ」
ここら辺にはちょっと自信があるんだ、間違いない。
「……嘘だ」
「嘘じゃない」
「あの時迷えるおばあちゃんに道を教えてたじゃないッ!」
「ええッ!? それもダメなのかよ!?」
ちょっと待ってほしい。何を隠そうお婆ちゃんだ。
そう、おばあちゃんである。
「だから……もうお兄ちゃんを縛りでもしないと、私以外に目がいっちゃうと思ったの」
「それはいい方法だな妹よ。さあロープを解いてくれ頼むから。まだ朝から起きて五分だぞ」
「お兄ちゃん……私だけを見て、ねぇ、お願いだから……」
それを聞いた俺は、ちょっと考える。展開早いどころか、まだ起きて六分も経っていない脳で。
「すまん。それは出来ない相談だ」
俺が言い放ったのは、妹にとって随分と酷い言葉だった。
「……なんで……?」
「何でも何も、やっぱり無理だからかな。だって、俺生きてるし」
生きてる限り、人とは話すだろうし。普通。
「じゃあ……もう、いいや。もう……お兄ちゃんは、私のものにする。私のお兄ちゃんへの愛をお兄ちゃんが受け止めてくれないなら――――!」
あっとぉ! 妹がわりと思いつめた表情でいつの間にか持っていた文化包丁を構えだしてしまった!
まずい、バッドエンド直行!?
……いや、俺に限ってそれは無いか。
「まあ待て妹よ。ちょっと俺の話を聞こうか」
「え?」
「お前は、とりあえず俺に愛されたい、と」
言い方生々しいけど。
「うん。お兄ちゃんがあれば何もいらない」
「そうか、まさかそこまで言われるとは。しかし、俺のどこがいいんだ?」
「全部」
キタ。いつもこの返し。熱々カップルか!
「全部じゃなくて具体的に頼む」
「全部って言ったら全部。お兄ちゃんの全部が大好き」
「そうかい……」
あー、本当俺みたいなのの何が良いんだろう。
「だから私はお兄ちゃんを……」
「じゃあ妹をぎゅうーっと抱きしめるために必要な俺の手はどうなるんだよー?」
「……えっ?」
おし、効果覿面。俺が何年妹と一緒にいると思ってるんだ、こういう時の妹の対処の仕方ぐらいは分かる。
言葉を話している時のちょっとした理性に付け入るのである。
しかし、いつ言っても俺の顔が赤くなる言葉である。
ちょっとどころでなくハズイが、ハズイとか言ってても妹は逃がしてはくれない。
だから、このセリフが一番効くのである。
「さー、そうと分かったらこのロープを切ってくれ」
「う、うん!」
……ふう、今日も俺は俺の平和を守ってしまったぜ……。
~~☆~~
さて、もう色々な状況でお分かりだと思うが、俺と妹は同じ部屋で生活をしている。
もちろん無許可だ。
しかし、大家さんは|何故か(きっと脅されたんだろうな……。ここは私達の愛の巣だ~、とか何とか言われたのかな?)妹がこのボロアパートにいるのを許可している。
遠い目をした大家さん曰く、「お金払ってるから何でもいいや。ルームシェアだよルームシェア」だそうだ。いやダメだろ。
……まあ、あいつがアレだけ俺主義者……、つまりはブラコンになってしまったのには訳がある。
簡単に俺たちのことを言えば、
両親が早くして亡くなった事とか。
あれはこたえたなぁ。俺とか妹なんか三日三晩泣いちゃってさ。
あとから聞いたら、アレ無理心中だったんだな。車に乗って海にダイブとか、さ。
なんでそんなこと考えたんだろう、とかはもう聞けないけど。
一度怖いお兄さん達から救出したりとか、
……あぁ、今考えたら、アレは借金取りかなんかだったのかな。
いや、違うか。ただの思い込みだな。
妹も、いつかあの思い込みを止めて欲しいものだ。
あぁ、そういえば妹に向かって言ったセリフの中にある、
「俺が何時までも守ってやるから」
とか、その時に言ってた気がするな。
おぉ、今思い出すとめっちゃハズい。黒歴史に認定しておこう。
あれ、いつの間にか妹の愚痴みたいになってしまった。失敬。
「なに考えてるの、お兄ちゃん?」
「ん? ああ、なんでもないよ」
そう答えると、妹がちょっと訝しげな顔をした。
「……まさか私とのデート中に他の事を考えてたんじゃないよね?」
「ははっ、まさか」
軽く受け流しておく。
「……」
あらやだ、この娘すごい疑ってる。
しょうがない。
「……俺を信じてくれないのか?」
「いや、し、信じてないわけ無いよっ!」
「そりゃ良かった」
ふう。よかった、右手に隠している何かが飛んでこなくて。
~~☆~~
デート(?)終盤。貴重な日曜日が消滅したが、まあ家族サービスだと思えばいいか。
「……ねぇ、お兄ちゃん」
「……ん? どした?」
いつも以上に甘い声だったため、少し動揺してしまった。
「今日、楽しかった?」
今日、かぁ。
「……あぁ、朝のアレが無かったらもっと楽しかったかも」
これは本当。
「……ごめん。お兄ちゃんのこと考えると、つい」
「聞いたときの状況がよければいいセリフだな」
これは、多分妹の“病んでる”って言われる本当の意味なんだろう。
好きなことに、慢心しない。
それは妹のいいところだ。
「でも……まぁ、そういう所も含めて、今日も楽しかったさ」
「……そう、なの?」
「おう、」
これも、
「本当だよ」
やっぱり、俺も妹のことは好きだからな。
別にイタイ方の意味じゃなくて。
「……、そっかぁ」
そういうと、妹が嫌にニヤニヤしだした。
「ふふふ、そっかぁ~!」
あ、っと、ミスったかな。選択。
「そんなお兄ちゃんに、ハイ! これあげる!」
あれ、右手の中の奴、俺に見せてもいい奴だったのか?
じゃあ、あれがなにやら恐ろしい物だっていうのは俺の見当違いか?
「……何これ」
差し出されたのは、なんかよく分からない物だった。
「クッキーだよ!」
「バカな!? 包み紙にも入れてないだと!?」
「そっちのほうが私の体温が良く伝わるかと思って」
……さいですか。
わりと嬉しくない粉々のクッキーを手に入れた俺は、また少し物思いにふけっていく。
いつか……この妹がブラコンを止める日が来るのかもしれないな。
その時は……まず、クッキーの作り方を教えよう。
「あ! またお兄ちゃんったらボウッとしてるよ!」
「ん、悪い悪い」
まあ、多分もう妹にはそういうのが来る気がしないからな。
いつかこいつの愛情、とやらを真正面から受け止めないといけない時が来るの、かな。
終わりです。
ふい~、何この文のバグり方。
やっぱりヤンデレは難しいですね……。
では!




