Ⅰ
* 最初に *
- 登場人物 -
* 暁 李音(あかつき りおと)
* 暁 咲乃(あかつき さくの)
* 南城 皇 (なんじょう こう)
- prologue -
寂しげな表情をして告げられた言葉は...告白だった。
大好きだった...という告白だった。
今まで俺を想ってくれていたという...告白だった。
だった...その言葉は俺の胸は締め付けられた。
「何で...だったなの?」
思わず...聞いてしまった。
李音の心情なんて一切考えずに...聞いてしまった。
俺の言葉に李音は苦笑を浮かべながら...そして寂しげな表情のまま...
「僕はやっぱり...咲乃に傷ついてほしくはないんだ...」
と...か細い声で答えた。
やっぱり俺は咲乃ちゃんには敵わないんだ...
絶望とか...そんなのは通り越して...
「...ごめん。」
李音は本当に申し訳なさそうに謝ってくれる。
余計...みじめになる。
李音が悪いわけじゃない、勝手に想っていた俺が悪い...
何もかも俺が悪い...
「李音は悪くない...謝らないで。」
喋るだけで瞳から涙が零れそうになる。
でも...泣いてはいけない。
李音が心配する...
李音が安心して咲乃ちゃんのところにいけなくなる。
李音を困らせたくない。
「もう..俺と関わらないで...」
李音との関わりを断つために俺が最後にいった言葉。
「...わかった。じゃあ...さよなら、皇。」
それが李音が俺に言った最後の言葉...
さよなら、李音。
また、いつか...なんて想ったら自分勝手すぎるよな...
prologue end




