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【プロットタイプ】定員割れ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

なんてことは無い。

私は井の中の蛙。もしくは虚勢を張った虎でしかない。

それでも。

毎日何かしら文章を書いて、投稿を行っている。そして何時も投稿しているサイトに、新しい機能が追加された。何でもランキングに記載される度に、通知が来るというものだった。

其れを知らないで、最初に開いた時の赤文字が忘れられない。最近、感想は閉じているから、メッセージに何かしら来たのかと。はたまた、誤字脱字の報告があったのかと。

ただそのどれとも異なる通知が、酷く私の心を沸かせた事は言うまでもない。


「で、喜んだんだよォ」

私が何時もの様に床に寝そべっていたせいか、同居人が私の腰と臀の間に腰を下ろしていた。今日も恐らく、私の声に耳を傾ける事なく、このまま執筆活動を進めるのだろう。

最初、其れは喜んだ。私の話でもランキングに乗る事が出来るのだと。閲覧数が伸びる事も、評価を得ることも少ないが、それでも評価はきちんと響いているのだと。

ただ一度冷静になって考えて見れば、答えは単純明快だった。そもそも私が投稿するジャンルは閲覧数が少ない。より大きな視点で見てみれば、読まれる事が少ない為に、執筆する人間も少ないのだ。つまり、ランキング以下の投稿数ならば、容易く番に乗り上げる。なんて事はない。定員割れが起きただけの事。

「結局、井の中の蛙でしかなかったよ……」

些細な事で一喜一憂して、自分の愚かさに気付かされる。傲慢な虎に落ちぶれる前に、其れに気付いた事が唯一の幸いだろうか。

そう黙って床に突っ伏していると、わさわさと髪が掻き乱された。これは瑠衣が私を慰める時の癖だった。

「あまり好きな言葉じゃないがな。だが書き続ける、最高傑作を生み出す為に、必要な人間は五万といる」

それはそうだ。自分の信念に従って書いていたって、反響が無ければ道を見失う人が多い。何の為に書いているのか、分からなくなる事が多い。

「俺が人形を使い潰す様に、お前も何かしら使い潰せ。周りから笑われようと、信念に恥をかくことだけはするな」

ただそう言って、軽く背を叩いた。それだけが私の唯一の励ましとなった。

山月記、あるじゃないですか。

もうまさにあれ。

ちゃんと読んだことが無いのが、お恥ずかしいのですが、本当にあれ。

自意識の高さと、理想と現実。それによって虎になったというあれ。


純文学ってあるじゃないですか。

(私が書いてるのが純文学です。とはとてもじゃないが言い難い。物凄いなんちゃって感が強い。苦しい)

あれってそもそも読む方が少ないから、書く方も少ないんです。

需要がないので、供給も減ってくというスタイル。

だから定員割れ起こして、ランキングに乗りやすい。


私も所詮、井の中の蛙でしかなかったよ。


でも書いて反響を求めるのだって、立派な理由じゃんか。

最終目標である『最高傑作を作りたい』という思いの礎にすれば良いじゃんか。

其れからズレたら大恥だけど、まだそこまで言ってないじゃん。

というのが瑠衣の意見。


体触れるの本当にダメなんだって。

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