普通の友達です。
「昨夕、行方不明になっていた少女達を無事保護しました。とある少数集団が某コーヒー店に押しかけて組織を結成し、少女達を誘拐していました。集団は、コーヒーに、睡眠薬を混ぜて誘拐をしていたそうで、とある恨みを買った少年が抵抗と通報と子供たちの解放したことで、組織が壊滅。では、次のニュースです」
はぁ、まだ居るよ。校門にスタンバってる。どうしよう。傷もあってこの前みたいには動けない。なんか、昨日よりも痛い。
『多分、アドレナリンがドバドバだったんだろう。』
どうしよう。、、、、入れない。しかも、腹のところ痛みを抑えるために服巻き上げているから少し寒い。
「はぁ、裏口から行くか。」
?「よう!お久しぶり!昨日はいなかったから心配したぞ!なんか、お兄さんが来たらしいし。」
振り向くと、女性服を着る鶴見の姿があった。よく見ると髪も後ろで結んでいる。
「なんか、雰囲気変わった?」
「そう、この前話したじゃん。それをきっかけに着てみようと思って。どう?」
その姿は、ただただ元気な少女だった。
「あぁ、似合ってるよ。僕はそっちのほうが好きだな」
そう答えると、頬をピンクにして、腰に手をやり、前かがみにして嬉しそうだった。
「早く入ろう!こっち!」
彼女は、僕の手を引き軽快なステップで学校へ入る。、、ちょっと腰に来る。
『こいついいやつだな。お前の腰について言及しなかった。気付いてないのか、分かっているのかは知らないがな。』
彼女が、廊下を通ると周りは少し驚いていた。彼女が、手を引き前を歩いてくれているため誰も邪魔しない。彼女が生徒会だからだろうか。
教室に入り、自分の席についた。ふう、あれ、なんか、花瓶が置いてある。
「これなんだ?」
『こいつは、いじめだ。気にすんな。』
そっか~いじめか~。、、え?いじめ?
『妬まれるって言ってただろう。でも、この学校のじゃないっぽいぞ。いや、廃棄するやつか。少し土にまみれてる。』
いや、分析してないで、止める方法を考えてくれよ。
「でも、花がない。割れてるわけじゃないし。」
ちょっと洗えばまだ使えそうだぞ。外に水道があった。それで洗えば、、。時間は全然ある。いくか。
ジャバジャバジャバ、、キュ、キュ。
おし!なかなかきれいじゃないか。花は何にするか。
『あの花がいいんじゃないか。たしか、ユリだ。お前にぴったりな花だ。』
いいじゃないか。おし!ってこれどこに置こう。適当に歩いて見つけるか。
あれ、人があんまりいない。技術室までの一本道。校長室やら教頭室やらがある。あ、ここいいじゃん。
日があたるしなんか、物寂しい台座だし。
?「きみ。何してるんですか」
ふぇ?人いたの?えーと。先生かな?
「登校した時、学校でいい花瓶を見つけて勿体ないから、洗って使いたいなと思って。置く場所探してて。」
まあ、噓じゃない
「ほう、そうでしたか。きれいなユリですね。夏の花だ。」
「白岳くん、ここにいた。もう時間だよ。」
そっか、
「では、ホームルームがあるので。」
「君の名前は、、」
「白岳 純です。それじゃ!また。」
戻るか。
~ホームルーム~
あっお兄ちゃんが言っていた。お化けが見える先生だ。この人が担任だったね。そういえば。
「近所で、子供の行方不明関連のニュースがありました。今後も気を付けてください。そして、、~~~~」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、
~休み時間~
なんか、いろいろあったから平和だ。
?「白岳~。鬼灯さんかっこいいよ~」
こいつは、桃山 風野。このクラスで、俺を妬まずに普通に話せる人。初日で友達になってくれた人。
「おまえは、何で知り合えたんだよ~。うらやましい~」
まあ、普通か?妬んでいるのけど。
「どうしたんだよ。話せばいいじゃん」
肘ついて答える。正直言ってどうでもいい。
「そんなことできたらとっくにできてるし!ラインすら持ってないんだよ。持っててもあいつらにばれたらリンチにされちまう。」
そんな、リンチって
『いや、そんなことないかもしれんぞ。ほれあれみろ。」
なんだ?
信仰者1「お前、鬼灯様と話したな?」
クラスメート「そ、そんな。ハンカチ貸しただけです!?」
信仰者2「鬼灯様の手でふいたハンカチだって?!」
信仰者3「うらやま、、じゃない。けしからん!没収だ!」
クラスメート「そんな~」
桃山、そんな顔で見るな。何もできないぞ。
『おい、純。この前のこと忘れたのか?警察署の中での」
え、あ!そうだ。
~昨日の警察署にて~
「イテテ、、なんか、腕から血が。あ~。バットで打たれたとこが腫れてる。」
隣にいた。鬼灯さんがにやけながらこっちを見た。
「白岳くん。大丈夫?これ使って。タオル。」
「いいの?!助かる!」
「また今度返してね。」
~回想終了~
「そういえば、鬼灯さんに、タオル借りてた。」
桃山が驚いた顔でこちらを向いて、口を耳を寄せて。
「それは、やばいぞ。あいつらに粛清されちゃう。」
『昼にコッソリ渡せ』
そうするよ。
あ、休憩時間終わっちゃう。
「分かった。何とかする席に戻れ。」
「大丈夫か?もう。」
心配してくれてるからいい奴だな。
~ご飯休憩~
鶴見さんは生徒会で忙しくて食べれないらしい。
桃山と食うか。
「桃山~。ご飯食べよ。」
「いいぞ。あとあいつ呼んで来い。どうせ、疲れて寝てるだろ」
あいつとは、森羅 秋花。桃山の幼馴染で剣道の実力者。
『女の人だからな?丁寧に起こせよ』
なんだって?なんか言った?
『純。頬をつねるな。涙目だぞ。」
「もう、昼休み?まだ待ってよ。白岳くん、、、。」
あ、桃山。
「おーい!!おきろ!!」
耳に至近距離で大声って。死んじゃうぞ?
「じゃ、抱っこして。」
「分かった。ほら、自分で立て。」
慣れた手つきで脇に手を入れて持ち上げる。
「すごいなぁ。慣れてる。」
「これでも、幼稚園からの付き合いだぞ。もう、日常だ。白岳は、こいつの弁当運んで」
あいあい。
「それでさ~、鬼灯さんがさ~。」
鬼灯さんネタしか話さないなこいつ。あれ?なんか、森羅さんの機嫌が、拗ねてる?
『純。新羅さんの話題にしてくれ。』
なんでだ?まあ、いいけど。
「桃山。森羅さんの話聞かせてよ。俺まだ知らないんだよ」
「あ。あぁ、こいつは、クラブチームで主砲してんだぜ。いつもは、あんなんだけどさ。試合の時はすごいんだぞ!こいつに背中を預けていいっ、とか思っちゃう。」
あれ、森羅さん嬉しそう。良かったね。
「逆に、教えてよ。お前のこと。東京のこと」
「そうだな~。東京は、、」
~20分くらい経った~
「やば、これ返さないと!」
「それは、やばいじゃん。いそげ!」
あれ、どこだ?う~ん。廊下にいると思ったんだけどな。あ、いた。
でも、あの集団だ。信仰者だっけ。『合ってるぞ』
「お~い!白岳くん。こっちこっち。ごめんねー。ちょっと話してくる。」
あ、呼ばれた。いくか。
『膨大な殺気が彼女の後ろから3人。』
あー。あの信仰者集団のリーダーたちの顔がすげー怖い。さっきまで話してたもんね。
「ごめんね。お話し中だったのに」
「いいよ、あいつらなんか鬱陶しかったし。」
そんなに?
「あ、これ返します。ありがとうございました。」
「敬語いいよ。普通に。あとそれ私のじゃなくて夏乃のだから。」
笑いながら答えた。
「そうなの?分かった。渡してくる。」
「じゃあ、私もついてく。」
『こいつ何か企んでない?』
血がついてて洗うの大変でした。byお兄ちゃん