約束の緒が切れる
感覚共有しているから。一人当たりの痛みは二分の一。と考えている二人。
「っで、話って?」
激痛が走る中、鬼灯さんは答えた。
「この前、二人を助けてくれたよね。そのことや、その様子などを教えてほしい。」
どうしよう。まずは、様子のこと?組織のこと?でも、組織のことならこの傷も、、、。
『大丈夫だ。全部ゆっくり答えな。』
~説明を淡々とする~
全てを言い終わると。彼らはとても申し訳なそうな顔をしていた。
「どうしたのか?なんで急に?」
助けた金髪の子が前に出て、手を握り答える。
「私たちのせいで、学校で生活するのも大変なのに。私を助けたせいで、背中にケガまでして。怒らずに私たちの無事について考えてて、なんか申し訳なく思って。」
涙目で、ゆっくりとこっちを向いていた。
「別に、学校は楽しいよ。まだ一日だけだけど。、、なんか、君たち見ると親友思い出してね。優しくて何よりイカしている。そんな君たちを見逃せなかった。僕の勝手だ。」
「そんな、、それだけで私たちを?」
「ごめんね。もう、行かなきゃ。」
『コーヒー店の、裏口から怪しい視線が。』
わかったよ。今向かう。
あれ、足音が、後ろから。
「君たち来るのか?危ないぞ」
「自分の尻拭いぐらいできるよ。あの時の飴ちゃんの恩があるし。」僕の肩に手をおく。
「私も、疑ったのは事実だし。」「こんなに、貢献して貰っておめおめと帰れない。」
「助けてもらった!」「それだけでも助ける理由!」
お兄ちゃん、『口』を貸すから、どういう体勢で行くか伝えて。
『OK。」
「女性の三人は、互いに近くに、男性はその周りを囲むように三方向に。先頭は俺が行く」
この前の事故から、覚醒したのか体の一部をお兄ちゃんに貸せるようになった。
あっ、ドア開けたまま中に入った。誘ってるね。じゃあ、一応持ってきた鉄板を腕につけて。
お兄ちゃん、敵はどこにいる。。
『ドアの上から金属バット構えてる。他にも人はいる。』
「待ってて!」
勢いよく入り。ドアの上からの攻撃を鉄板で受け止める!!ッ!!流石に大人のフルスイングだ。痛い。でも!バットつかめばこっちのもの!!そのまま、バットごと叩き落す!!前にいる奴らは。バット投げてもろとも!!
『一人逃げた!クソ!』
まあ、いいだろ。
「もういいよ!ドアは閉めておいて。」
「分かった。ってこれ全部白岳君が?!」「マジかよ。」
そして、廊下を渡った。
『純、次の部屋は、覚悟のある奴だけが来たほうがいい。次の部屋は、、、、、、だ」
マジ、、、か
「次の部屋は、覚悟のある人が来て。」
「どうしたの?」「行くにきまってる!」「大丈夫かな、、」「何があるの?」
「じゃあ、いくよ」
ドアをゆっくり開ける。そこにはそこには小部屋にできそこないな檻で女の子を監禁していた。
「ひ、ひどい」「最近、行方不明になった子がいるって、まさか」
『これは、人道を明らかに外れている』
「すまない。110番通報だ。圧倒的な証拠だ。ここに残って警察を待つ。」
「わかった。」「これくらいの檻なら壊せる」「私たちは解放した子供の保護するから」
「俺は、他にないか探索してくる。」
『お前らしくないな。わざと置いていくなんて』
こっからは危険だし。!、、音だ!足音が近くにある。
『あぁ、二人いる。片方はさっき逃げたやつか。もう片方はボスって事だろう。』
分かった。これの準備も始める。
黒い掌の上には、麻布の袋に紙を巻いたものだ。
『いいか?開けるぞ」
合図とともに紙が独りでにほどけて、袋からはナックルが出てきた。それは、銀色で左用。叔父の形見。東京ではお世話になった。非常時にしか使わないように、封印しておいた。
これは、本当に悪い奴にしか使わないと決めたものだ。そう、叔父に言われて託された。
『いくぞ!』
ドアを蹴り開けて逃げたやつの腹に右手でストレート。無事に倒れた。
「お、お前は、大玉を邪魔した、、。」ボスみたいなやつは、眼鏡かけた。弱そうなやつだ。
「何で、こんなことしたんだよ。人がしていいことじゃないだろ。」
『さあ、なんて言うか」
「、、るさ、、」
「なんだって?!」
「うるさい!なんでだよ。なんで邪魔する!私は、昔から小さな子供にしか興味はない。誰も私をわかってくれない。私は、おかしくない!おかしいのはこの世間だ!」
「いや、犯罪だし。」
「犯罪だって?何で、子供と恋してはいけないんだよ!!」
「いや、恋以前に監禁してるじゃん」
「じゃなきゃ、みんなが逃げるんだ!」
「監禁は、本当に愛か?」
「愛の形は、無限さ!そうだろう。」
『ちょっと、口貸して。』分かった。
何言ってんだこいつ。
「じゃあ、これもまた『愛』だよな。」
そう言いながら、足に左手一発。もちろん、叫ぶ。涙を流して鼻水垂らしてだらしない。
「や、、やめろ!痛い!」
「やめないぞ。お前が彼女らの声を聴かなかったように、俺も俺の愛を遂行する!」
右手、左手、残りの足、腹、に一発ずつ。叩き込む。叩くたび、叫びは言語を失い。悲惨な声が、部屋に響いた。このナックル、全体に力が回るようにしてるから、苦痛は倍増、身は傷つけない。そんな代物。
「じゃあな、強姦野郎」
強姦って何?
『そんくらい、知ってろ。戻るぞ』
はいはい、そんじゃ。問題解決。
「ごうかんやろう?はバイバイ。」
その後、俺たち6人と女の子たちは保護された。みんな無事だそうだ。警察には、僕から説明した。
助けたことをきっかけに、標的になったから。誘拐されかけて抵抗したと。5人が、本当と言ってくれて、警察も信じた。「君のおかげで、少女誘拐の犯人を見つけられた。感謝する。」っていってもらえた。
~警察署の外~
まだ、学校二日目だよ?それでこれは、きついんじゃない?後先やられるよ。
『まあ、これからは普通なんじゃないか?もう、5人とは縁はないからな』
それは、少し悲しいかな。せっかく友達になれたのに。
『お前の好きにしろ。俺は、お前の体に住んでるんだ。文句はないぞ」
そうだなぁ、明日考えるよ。今日は、ケガもあるから。疲れた。痛すぎる、、。
『感覚共有される身にもなれ。無茶しすぎだ』
「「「「「白岳 (くん)!!」」」」」
ん?
「「「「「またあした!!!」」」」」
フフ、、
「あぁ、またあした!!」
純のおじさんは、元「囚人を拷問をする人」でした。まあ、戦時前の話だよ。