程通りの無い真っ直ぐな怒り
廊下は、またあいつらで覆われている。
むかつくな。こいつら此奴の気も知れないで。
足に誰かの足が当たる。
「どけ、、」
「あ!?お前。そんな口きいて」
「あ?なんか、言ったか?」
「い、いや、なんでも、あ、ありません。」
やっぱりこの姿はダメだな。確か、バックにバンダナがあった。
こいつの髪は、金髪交じりの黒髪じゃなく。金髪の上に黒髪が重なっているだけ。だから。バンダナで上に上げて微調節で、、。
「あれ?あんな子いたっけ。」
「なんか、かっこよくない?!」
今回のノルマは、休みの分の配当をゲットすること。
「すいません!お、お名前は何ですか?」
面倒くさい。
「白岳 純の兄貴。白岳 悠人だ。」
(あいつに兄がいたのか)(強そうな感じだな)(何し来たんだ)
「失礼する。白岳 純の兄貴。白岳 悠人だ。純が、体調崩して休むんだが今日は提出物はないか?」
ぽかんとする教員と教員室。そこに、一人の教員が立つ。
「立ち話もなんだ。純君の渡しておくものをまとめているから、その部屋で待ってなさい。」
~お客の部屋~
「さて~、これがさっきのものだが。」
「分かった。じゃ、よこして、、」
「いや、質問に答えてもらおうか悠人君。」
「ん?なんだ。」
「君は、誰なんだい?いや、どっちなんだい」
は?俺のことがばれてる?
「私は、霊体とかが見える体質でね。質問に来た時、君のこと知っているんだよ。」
「なっ?!」
「体は、純君だが。魂があの時の霊体。いったい、何があったんだい」
コイツ、全部見透かされている。
「分かった。話す。実は、、」
~説明中~
「、、君を信じていい証拠は?」
「この背中の傷が言っている。」
「はぁ、とりあえず信じるよ。いや、霊の戯言に誘われるのもあれだが。」
「ご理解の程、感謝する。」
パシッと、紙を取る。
教員室を出るとまだ人がいる。
また、無言で足やら手やらを出して邪魔している。ならそこを、平然と飛び越してしまう。
「俺の弟に手ェを出す奴は、覚悟しろ」
振り返り、それだけ残して窓から飛び降りる。
~さっさと、帰る。~
いや、疲れた。まったく災難だ。家の前で寝ることになるとは。
「あぁ、とうさんか。」
こんなあったかいんだな。ちょっと寝てるから。あ、、、、。
「は!」
「起きた!大丈夫か?」
『よく寝るな。起きたか』
父さん、お兄ちゃん。
「傷は、大分大丈夫だろう。動いてもいいが。激しく動くと激痛が走るぞ。」
「今、何時だ。」『4時だ』
「間に合わない。待ち合わせに!」
「はぁ、こればかりは止めても行くからな。行って来い。」
『父さん、、。こいつは、親不孝者だな。まあ、俺もだけど。』
『純!あれも持っていけ!今回の件は、必ず必要になる。』
わかったよ。その時は任せるからね。あと、これもね。守ってくれよ。
~ガチダッシュ~
ラインで遅れると送った。これで、大丈夫だと思うけど。さっき言っていた。件って何の話。
『今回は、集団で女子供をさらう組織と因果がある。あいつらは。女に、コーヒー店の試飲と言い。睡眠薬を混ぜて、眠ったところをさらうという算段らしい。この前助けた二人はそれに引っかかった。二人は、大物だったが偶々お前が助けて保護した結果。標的はお前になった。』
いや、後悔はない。間違いはない。正しいことをしたと思う。
『そのせいで、お前は巻き込まれてるけど。』
じゃ、俺があの二人を助けたことお兄ちゃんは、間違いだと思うの?
『もちろん。、、、はなまる大正解だよ。』
じゃ、いい事しても状況が悪くなるなら?
『俺が、その原因を、完膚なきまで、叩き潰す!!』
それでいいんじゃない。
ついた。
「ごめんね。ケガしちゃって。」
「大丈夫なのかよ。」「平気そう?」「ケガだって?!」
「っで、話って何?」