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霊と信者

名前は、意味を込めなきゃね。

「東京から転校して来ました。白岳 純です。よろしくお願いします。」


~っと、ホームルーム終わった。

次は、数学か。準備準備。


?「白岳くん。ちょっといいかな」

あれ、知り合いがいたっけ?聞き覚えの無い声だな。

「えっと、きみは、、?」

「俺は、鶴見 三津。君の隣だよ。」

「よろしくね鶴見さん。」

「さん付けしなくていいよ。鶴見だ鶴見。」

え。呼び捨ててもっと親交深めてからじゃない?まあ、本人がお望みなら。

「鶴見。どうしたのかな?」

周りを見渡し始めた。なんだ急に顔を近くにして。あれ、こそこそ話か?

「端的に言う。君、鬼灯 茜に目をつけられているかもしれない。」

鬼灯さん?誰だそれ。その人とも関わりがない。まさかいじめっ子?!一体どんな人なんだ?!

「このクラスの、、、、、イケメン女子だ。」

っ、、、、、、

「?」

「彼女は、イケメンなあまり女子からも男子からも有名でね。この地域では有名な5人の一人だ。」

『だから?そんな人に目をつけられたからどうしろと。』

ちょっと、お兄ちゃんは黙っててややこしくなる。

「そのイケメン君に、目をつけられたらどうなるのか?」

「いわゆる嫉妬の嵐だ。彼女自身はただの優しい人だが。深くかかわりを持つとその信仰集団に恨まれる。」

いじめの権化なのに、無意識ってわけね。

『たしかに、教卓に立っているとき。不思議な視線を感じた。敵意はないと思うが。」

そうゆうことは、早く言ってよお兄ちゃん。

『聞かないほうも悪いだろ』

なんだと!?


「大丈夫か?白岳くん。急に黙って。」

「いや、少し考え事しただけ、、。そうだ!鶴見さん、昼食の時色々なこと教えてくれないか?」

「そうだね。もう授業始まるし。あぁ、さん付けしているよ」


「「「「起立 気を付け 礼」」」」「え~今から数学を始めます。では、~~~~」


信仰とか言ってたし神様だったりしてな。

『そしたら。俺が気付かないはずがない。あと、数式ミスってるぞ。』

そっか、お兄ちゃんは一応霊なのか。ケシケシ。あ、手袋が。少し蒸れているな。

手袋を外すと見慣れた真っ黒な手が出てきた。

『、、、、、、、』


お兄ちゃんと初めてあったのは墓参りの時。四歳のころ。

なんか、うちの家の墓に行くと。何かが見えた。人魂みたいなのがウロチョロと。

母に、「何かいる」と聞くと、「何もいないよ」と言われた。

その時、母は、教えてくれた。「きっと、それはお兄ちゃんだ。」

お兄ちゃんは、胎児の時に亡くなっていて。おろしたそうだ。しかし、左腕が子宮に残ってしまい。母の持病もあり帝王切開もできずに子宮に残ったそうだ。

またその後、二人の子を授かった。それが姉と僕。姉は無事に生まれたが。僕だけは、普通じゃなかった。胎児の時に兄の左腕が繋がった。奇跡と言ってもいい。無事に生まれて腕は黒いだけで正常だった。

「きっと、その腕がお兄ちゃんと純を繋いでくれているのよ。」そう言っていた。


これをきっかけに、兄がついてきた。話もできたから仲良くなった。そして、12年間一緒に過ごしてきた。


~昼食時間と昼休み~


『なんやかんやで、友達も順調に作っているな。何も起きなければいいが。』

「白岳くん。ご飯食べよ!」

「鶴見さん。どこで食べる?」

「特別に屋上でも行こうか。生徒会の権限でね。あと、また、さん付け。」

生徒会の方だったのね。あと、さんが抜けない

~屋上にて~

「さっき話した。この地域で有名な5人だっけ。どんな人なの?」

「あぁ、簡単に言えば容姿端麗な5人組のことだよ。まずは、『鬼灯 茜』。赤髮で彼らをまとめるリーダー的存在で男性からも女性からも人気のある人。意外ながらおばあちゃんっ子。『下田 涼介』。体格がよくサッカーをやっていたそう。しかも、さわやかイケメン。『中野 秀樹』。ハーフとハーフの間から生まれた奇跡のイケメン君。どちらかと言えばアメリカ顔だね。『阿左美 千夏』。黒髪ロング、純粋な女の子っぽい雰囲気で普通にモテる。元気な少女で少し幼い。『松風 夏乃』。沖縄出身で、育ちはここ。金髪は地毛で奥手な性格だそうです。昔から5人は幼馴染で、尊ばれていたそう。」

「めちゃ知ってるじゃん。」

「俺は、意外と仲いいのよ。一応幼馴染だし。」

「あと、知りたいんだけど。何で男子の服着るの?」

『おい!純』

「、、、へ?何のことかな。僕は男だよ。」

「そうだったの?耳が悪くなったかな?君の声が女性特有の声に聞こえるんだけど。」

『純!余計なことを、、』

「、、フ、、フフフ」

「どうしたの?大丈夫?」

「アハハハハ、よくわかったな。そう、俺は女だよ。」


「なんか、言わないほうがよかったかな。」


「いやいや、君は、すごいな。今までバレたことがないのに。」


「生まれつき耳がよくて。」


『純、、、こういう人もいる。あまり触れないでおこう。』


気を悪くしたようには見えない。逆に嬉しそうだ。


「僕は、女性らしい服を着ると男が女性の服を着ているみたいに見えるんだ。しかも、私は、女性の服でも男性の服でも似合わないからね。いわゆる中性というやつだ。」


「いや、すまない。コンプレックスだったよな。」


「、、、、はいと言えばうそになるな。でも、このことに気付いてくれてうれしい気持ちもあるから。」


『純、腕を見せてやれそれで、おあいこにしよう。』


わかった。


「鶴見。本当にすまなかった。僕も君に秘密を話そう。」


「ほう、どんな秘密だい」


手袋を脱ぎ、袖をまくり腕を見せる。


「これで、おあいこかな、、。」


彼は、この腕を見て少し驚いていた。爪までもが黒いこの腕は凸凹もなくいたって普通の腕だった。

「たしかに、大切な秘密だな。分かった。これてあいこにしよう」

大事な友人を失うところだった。

「「ごちそうさまでした。」」

「俺は、生徒会があるからまた、5限目で」


昼休みはまだある。適当にぶらつくとするかな

~廊下にて~

?「こんにちは。白岳くん。」

後ろを振り返ると赤髪の女の人が立っていた。

「こんにちは、君は、、、、鬼灯さんだったかな」

「そうそう、覚えてもらって嬉しいな。話があるんだけどいいかな。」

マジですか。『いきなりかよ』

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